Private Equity(投資ファンド)ジョブマーケット

2014-10-09 執筆者:小倉 基弘

2012年12月の政権交代、金融政策の転換により為替が80円台前半から100円台まで動き、当時1万円前後であった株式マーケットは2013年12月にかけて50%超の上昇を遂げています。

この金融マーケットの動きに連動して金融業界のジョブマーケットも動き出しています。今回は現況(2014年10月現在)のPE(投資ファンド)のジョブマーケットについて説明します。

PE業界については2012年には日系3社が投資をストップ、解散し、外資1社が日本撤退というネガティブな動きが目立っていましたが、一転、上記2012年12月を転換点としてその後、新規ファンドの立上(既存ファンドが2号、3号ファンドを立上げたのではなく、全くの新規ファンドの立上)が4社、また外資系の参入が1社という状況でポジティブサイドに流れが変化しています。バイアウトファンドのコミットメント総額も2013年は3,200億円となり、2009年から2012年にかけて毎年1,000億円弱であったことを考えると大きな変化が起きているものと考えられます。

また2013年末から経済産業省主導の海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)の発足によりPEフロント人材を約30名採用という、この業界では比較的大きな人材異動があり、PEジョブマーケットは2007年当時には及びませんがある程度の活況を帯びてきています。

これらの動きが相俟って弊社では現在、30社弱のファンドから求人をいただいています。

2000年前半には「ハゲタカ」と呼ばれていたPEファンドも企業の再生、成長加速で実質的な成果を出し続けることによって日本社会に受け入れられつつあるのではないでしょうか。日系/外資、ラージキャップ/ミッドスモールキャップ、投資後のハンズオン傾向が強い/弱い等各種カテゴリーはありますがそれぞれの強みを発揮して各PEは成果を出しています。

現状でもアグレッシブな若者たちに転職先として根強い人気のあるPE業界ですが、特にM&A、戦略系コンサルティングファームで実績を積まれ、更にダイナミックな世界で自分自身を磨いていきたいと考えている方々は是非弊社にて長期的なキャリアデザインのサポートを受けてみてください。

2005年以来、ファンド業界のフロント人材に対して転職サポートを行ってきました。既に100名超のフロント人材の転職をお手伝いさせていただきましたが、更に業界の発展と共にPEでのキャリアデザインをサポートさせていただきたいと思っています。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。