応募書類は「取扱注意」!

2016-12-21 執筆者:鈴木 勝則

今年は株価の下落、地震、Brexit、米国大統領選挙と様々な出来事があり、雇用市場にも様々な影響が見られました。そうした中でも、目的を明確に持ち転職活動に臨んだ方々の多くは、ご希望を叶えられたと思います。今年は結果を出せなかった方も、しっかりと自分自身を見つめ直すことが出来ていれば、必ず将来につながるはずです。

さて、これまでも弊社のショートレポートで、志望動機のまとめ方や職務経歴書の書き方などについて触れてきましたが、もう一つ、大切な事をお伝えしたいと思います。

それは、応募書類を大切に取り扱っていただきたい、ということです。

応募書類は、自分自身のスペックを相手に伝える説明資料的なものではありますが、商品を売り込むために不特定多数に向けて作成されるパンフレット等の宣伝資料とは性格が違います。特にプロフェッショナルファームへの転職の場合、特定の企業に向けたメッセージが込められているはずです。

自分の経験やスキルを採用担当者にどのように伝えるべきか、それを真剣に考え抜いた末にまとめられた書類は、見る人にも熱意が伝わり、書類審査突破の大切な武器となります。

我々は、皆様の熱意が込められた応募書類を大切に扱い、間違いのないように応募企業に届けることも使命であると考えております。

我々が書類の取り扱いを大切に考えている一方で、しばしば自分の書類を蔑ろにしている方を見かけることがあります。なおざりに書類を作成する方はもちろんそうですが、応募書類をどの企業に提出したかをしっかり把握していない場合などもそれにあたると思います。具体的には、複数のエージェントに登録し、多数の企業に応募してしまい、どこに応募したか分からないというケースや、ヘッドハンターやエージェントに任せきりで、どこに応募されているか分からないケースなどです。どこに応募されているかわからないなどは、個人情報保護の観点からも問題があると思います。基本的には、自分の大切な応募書類の行き先は自分自身でしっかりと管理するべきだと思います。

企業にもよりますが、一度応募があると一定期間再応募を受け付けない場合があります。そのため、希望ポジションではないところに応募されてしまい、本来の希望ポジションが出てきたときに選考に進めなかったというトラブルが発生するケースがあります。こうしたトラブルを避けるためにも、応募書類の取り扱いには十分注意してください。

書類を大切にするためにも、企業への応募にあたってはその企業がどのような社風なのか、どのような方向性を持っているのかを確認し、そのポジションに合った応募書類を作成してください。そして、自分の意思で応募書類の提出を信頼できるエージェントに依頼してください。

弊社は、企業情報の提供や書類作成のアドバイス、応募に際しての最終確認など、しっかりサポートさせていただきます。

意思のある応募書類で意志を持って応募することにより、書類審査の通過率は上がります。良い転職に繋がるよう、応募書類は是非とも大切に取り扱ってみてください。

鈴木 勝則 / Katsunori Suzuki
【経歴】
中央大学理工学部卒。シティバンク、エヌ・エイにて外国為替カスタマーディーラーとしてトップティアの事業法人や金融法人を担当。後に同行プライベートバンキング部門に異動し、投資カウンセラーとして個人富裕層顧客にも対応。その後カナダ・ロイヤル銀行にて再び大手法人顧客への外国為替のセールスに従事。20年以上に亘り、金融業界で多様な顧客と国際金融市場との架け橋役を担ってきたが、テーマを社会で最も重要な「人」に変え、向上心を持つプロフェッショナルと人材を求める企業との架け橋となるべくアンテロープに参画。

【担当領域/実績】
資産運用会社(アセットマネジメント)、プライベートバンク、フィンテック、銀行・証券のセカンダリーを中心としたフロントおよびセールスポジション等、マーケット分野を中心に担当。金融業界での長年のキャリアをベースとした情報やネットワークで、幅広い年齢層の転職をサポートしている。