転職活動前にやるべきこと

2014-08-27 執筆者:山本 恵亮

夏休みシーズンが過ぎましたね。皆さんはお休みをお取りになりましたでしょうか?

私は家族旅行で海へ行き、またボランティアで関わっている青少年育成活動の夏合宿で信州の山に行ってきました。リフレッシュするとともに、仕事とは別の経験をして良い思い出と刺激を受けて、職場に復帰したばかりです。

夏休みシーズンも終わり、ジョブ・マーケットでは選考活動が活発になる時期に入っていきますので、これから面接を受けるという方々も多いのではないかと思います。そこで少し面接を突破する上での基本的なことを記載したいと思います。

プロフェショナルファームの面接に合格するためにまず必要なことは「自らのことを語れるか」です。転職理由、志望動機、経歴の説明や質疑応答で、相手に納得していただく話をするには、自分のことを理解していなければなりません。自分はこれまでどの様な価値観や考えに基づいて仕事をしてきたのか、何が自分をやる気にさせるのか、どんな問題意識を持って、何をやりたいと考えているのか、自分が本当に望んでいることは何か…、これらの質問に明確に答えることが出来るでしょうか? 自分自身のことではあるのですが、答えるのは案外難しいと感じる人は多いと思います。

面接用に準備した転職理由や志望動機が言葉上はもっともな内容であっても、相手(面接官)に響かないということは多々あり「本気でそう思っているのかなぁ」という面接官の感想はよく聞きます。面接官にそう感じさせるのは、応募者の言葉が自身の本音に根差していないからだと思います。即ち、自分のことを深く理解出来ていないということです。

自分のことを理解していないと、自らのストーリーを語ることが出来ず、初めて会う面接担当者にあなたがどんな人であるのか伝わりません。これでは、実務経験やスキルを満たしていたとしても選ばれることはなく、とても勿体ないですね。

したがって、転職活動を始める際には、志望職種を決める前に一度自分に向き合って、自分自身への理解を深めてみることをお勧めします。案外、普段の仕事とは違うことをやったり、休暇をとってリフレッシュしてみたりした方が、本来の自分の姿、欲求、価値観などに気づくことも多いのではないかな、とも思います。

是非、一度静かな時間をとって自分に向き合い、そして、転職をすることや希望する職種について納得し腹落ちした上で、応募を開始されて下さい。その際に、相談相手が必要な時には、遠慮なく我々にご連絡下さい。お待ちしています。

取締役山本 恵亮 / Keisuke Yamamoto
【経歴】
同志社大学商学部卒。大手人材サービス会社にて金融とIT業界を担当後、渡米。在米のコンサルティング会社で、人材採用支援、人事コンサルティング、そして新規事業の立ち上げを事業開発マネージャーとして推進し、北米での事業拡大に貢献。2004年4月アンテロープ参画、翌年同社取締役。PEファンド(バイアウト)を中心に、VC、M&A、コンサル、投資先企業の経営人材、また組織立ち上げ期におけるコアメンバー採用の支援も強み。1級キャリアコンサルティング技能士。

【担当領域/実績】
専門はPEファンド(バイアウト)、VC、エンゲージメントなど投資ファンド、投資先の経営人材など。20年のエージェント経験で培われた層の厚いネットワークを有し、業界トップから新鋭企業まで数百名に及ぶ転職を支援してきた。水面下で流通する求人案件の提案から、選考対策、希望職種の明確化も含め丁寧な支援を行っている。