面接を受けるときの態度

2016-09-28 執筆者:山本 恵亮

面接を受けるときの態度は控えめにするべきでしょうか? それとも、積極的にアピールすべきでしょうか?

ケースバイケースという声が聞こえてくる感じがしますが、このケースバイケースの1つを説明しましょう。

交渉事やスポーツの試合でもそうですが、相手とのやりとりに取り組んでいると満ち潮と引き潮のような勢いの流れが生じます。サッカーや野球を見ていても、同じチームでも勢いに乗っているときは、上手く進んでいきますよね。

このように面接でも相手に勢いがあるときは、自分は控えめに、丁寧に対応します。

つまり、面接官が積極的に質問をして攻めてくるときは、その質問に丁寧に、正確に答えることに集中します。この時はアピールしたいことがあっても、聞かれてもいないことを話したり、アピール出来ていないと思って焦ったりせず、どちらかというと控えめに、そして、相手の質問を正確に理解して、論点がずれないように質問に答えることに集中しましょう。

一方で、試合でも勢いの潮目が変わるときがあります。相手の勢いがそがれた瞬間を捉えて、自分の得意技でたたみかけることが勝利の鉄則ですね。

面接は相手を打ち負かす場ではないので、たたみかけて面接官を論破してはダメですが、自分の良さを前面に出してアピールするのは、こういうタイミングです。面接官が積極的に質問を繰り出してくる勢いが落ち着いたような時を捉えましょう。

このタイミングは相手が話を聞いてみようというスタンスになっているとも言えますので、聞かれた質問に対する回答に、自分が伝えたいエピソードやスキルなどの情報などを乗せて積極的なアピールをしていくチャンスです(ただし、あくまで質問の論点からずれないように注意しましょう)。

このような勢いの潮目があることを信じ、それを捉えることができる人が、面接でも勝利するのです。

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取締役山本 恵亮 / Keisuke Yamamoto
【経歴】
同志社大学商学部卒。大手人材サービス会社にて金融とIT業界を担当後、渡米。在米のコンサルティング会社で、人材採用支援、人事コンサルティング、そして新規事業の立ち上げを事業開発マネージャーとして推進し、北米での事業拡大に貢献。2004年4月アンテロープ参画、翌年同社取締役。PEファンド(バイアウト)を中心に、VC、M&A、コンサル、投資先企業の経営人材、また組織立ち上げ期におけるコアメンバー採用の支援も強み。1級キャリアコンサルティング技能士。

【担当領域/実績】
専門はPEファンド(バイアウト)、VC、エンゲージメントなど投資ファンド、投資先の経営人材など。20年のエージェント経験で培われた層の厚いネットワークを有し、業界トップから新鋭企業まで数百名に及ぶ転職を支援してきた。水面下で流通する求人案件の提案から、選考対策、希望職種の明確化も含め丁寧な支援を行っている。