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2010.3.5
ATKEARNEY SPECIAL CONTENT
INTERVIEW 『リーディング企業が選ぶ経営コンサルティングとは?』 パートナー野田氏
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パートナー野田氏


経営者、ビジネスリーダーへの登竜門でもある戦略系コンサルティングファーム。 今回は、世界TopクラスのマネジメントコンサルティングファームであるA.T. カーニー社のパートナー野田氏に『リーディング企業が選ぶ経営コンサルティングとは?』というコンセプトでインタビューにご協力頂きました。

はじめに御社の特徴についてお話いただけますか。

 発祥は1926年のシカゴに遡ります。シカゴは当時から自動車産業、製造業が集積する街で、主にそれらメーカーを中心に付加価値、目に見える成果を重視して創り出してきました。既にその時代から80年以上が経過していますが、依然として「目に見える成果」にこだわっています。「目に見える成果」に対する思いは非常に強い会社といえると思います。

 「目に見える成果」ですが、イメージしやすいのは「売上が上がる」、「コストが下がる」、その結果「利益が最大化されて企業の価値が上がる」ということでしょう。ただ、実際のコンサルティングプロジェクトにおいて、売上が計上される時点ではプロジェクトは完了していることが一般的です。A.T.カーニーがコンサルティングサービスを提供する上で一番大事にしているのは、「お客様自身の思考が変わり、お客様の意識や行動が変わり、企業価値が最大化する方向に動きが変わる」という結果を出すことです。

具体的なアクションに当てはめると、コンサルティングファームにとっての成果物は、役員会でのプレゼンテーション、つまり何らかの提案や提言をすることです。
我々の提言・提案というのは、単に「こうしたら良い」とか、「ああしたら良い」という一方的な提案だけではありません。A.T.カーニーにおけるプレゼンテーションの場というのは、クライアントと我々コンサルタントとの間でのコミットメントの場です。

要するに「目に見える成果」とは、役員の方々に「Aという戦略を実行しなければならない必要性はB。それを実現する複数の選択肢の中、現場を考慮してCという見方をすれば必ず実行できる」という提案をしながら、マネジメントの方々と目標達成のための合意形成を図っていくことを意味します。

我々のプロジェクトの買主は経営者の方々。しかし、実際に対話をする相手は経営者だけではなく、社内であれば最前線の現場の方、社外であれば顧客、業界を取り巻く競合の人達など様々です。その方たちと対話を行いながら、我々の提言の実効性を高めていきます。

戦略系コンサルティングファームの中では、「現場にこだわる」、「オペレーションにこだわる」
という意向が強いように感じているのですが、その点はいかがでしょうか。

まず我々のワークスタイルですが、お客様とコラボレーションをしながら、プランを創り上げ実行していただく、というものです。基本的には役員の方々や経営企画の方々と共同でのプロジェクトチームを作るので、原則、クライアントのオフィスにオンサイトで常駐するという形をとります。「クライアントのオフィスで、クライアントとプロジェクトチームを作り、1つの目標を目指してプロジェクトを遂行していく」というイメージです。

ただ戦略を立案するというのは、役員レベルや経営企画レベルだけで作ってしまうと、実のある結果につながりません。実のある結果にするために、実際の現場に飛び出し、「現場で何が起こっているのか」あるいは「マーケットで何が起こっているのか」という事実を積み上げた上で、経営判断の場に持っていきます。

従って、戦略よりオペレーションに特化していると考えられてしまうのは誤解があり、あくまでも戦略レベルでの方向付けを大事にしています。 方向付けといっても、現場で実行できないことを提言しては仕方がありません。現場が即理解できて、すぐに行動につなげられる提言をしています。

競合ファームとの違いについては、どのように捉えておいででしょうか。

1つめは、A.T.カーニーはいろいろなタイプの人間がおり、そういう意味で、多様性に関する許容度は高いのではないかとみています。 2つめは、他のコンサルティングファームが関わったクライアントを、その後、我々が担当するという場面を何度か経験しているのですが、そういった際にお客様から「そこまでやってくれるのか」、「痒い所まで手が届いている」といった高い満足度を窺わせる感想を頂戴することがあります。

それらはどういうことかと言うと、我々が単に戦略を提案するだけではなく、実行可能性を含めた上で具体的なプランを提言できているからだと考えています。ですから、最終報告会の場で我々の提言を聞いて、クライアントが驚くようなことはありません。それはプランというものが現場を巻き込んだ上でできている、腹落ちをさせるということを、プロジェクトを遂行する過程の中で意識しているせいではないかと考えています。

また問題解決と言っても、理論解だけを提示しても現場は動きません。私のバックグラウンドを例にすると、ゼネコンで技術屋としてエンジニアリングに従事していたのですが、エンジニアは理論解だけでは動かず、これまでの経験値や実績を踏まえながら、新たなフロンティアを目指して、絶えず進歩していくという側面があると思います。

要するに、「理論とそれまでの実績をバランスさせながら実行可能な解決策を見出す」というところに大きな違いがあるのではないか、と思っています。

 
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