A.T.カーニー&アンテロープ特別連載企画「あなたが知らないA.T.カーニー」

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Interview

「社会的重要テーマの解決を志し新しい事業を創出する」イーソリューションズ株式会社 代表取締役社長 佐々木 経世 氏

クールビズでなじみ深い「チーム・マイナス6%」の実行支援や、次世代環境都市の実現を目指す「スマートシティプロジェクト」。それら先進的なプロジェクトの戦略を策定し実行したのが「イーソリューションズ」です。
従来のコンサルティングファームの枠組みを軽々と飛び越える同社の理念と採用にあたっての考え方を、社長の佐々木氏にうかがいます。

イーソリューションズについて

御社は他に類を見ない、非常にユニークな事業を手掛けてらっしゃいますね。

そうですね、まずは私たちがビジネスに対してどんなスタンスでいるのか、ということを3つの軸でお話しさせていただきます。

1つ目の軸は「社会的重要テーマ」。以前から社会的に重要な問題には、NGOやNPOの方々がアプローチされています。その志は素晴らしく、私たちも大切にしていますが、残念なことになかなかその活動を継続、拡大させるのに苦労されているように思います。

この社会において、志を継続、拡大させるためには「ビジネス」のフレームワークでものを考えていかなければいけません。これが2つ目の軸。

もうひとつ3つ目の軸として、私たちは事業あるいは社会システムそのものの「未来をデザイン」することを考えていきたいと思っています。

こういったスタンスは、いわゆる「コンサルティング」ではないんですね。既存の問題をいかに上手く解くか、という領域ではないし、個々のクライアントに対する提案でもない。社会や未来、言ってみれば国家的課題に近いようなものを、私たちはテーマにしています。

自ずと扱うプロジェクトの規模は大きくなりそうですね。

当然のことながら、1つの会社では実現出来ないことが多いので、プロジェクトの規模は大きくなります。だからこそ、私たちは「事業プロデュース」というアプローチをとっています。

さまざまな企業、政府機関、大学といったパートナーを巻きこみ、私たちがそのハブとなり事業を動かしていく。それによって、私たちのような小さな会社でも大企業を動かしていくことができるのです。

プロジェクトを通じた挑戦

非常にチャレンジングな仕事ですね。

もちろん簡単なことではありませんが、私の本当のチャレンジは、その「事業プロデュース」を、若者を主人公にして展開するということです。私は53歳ですが、私と同年代の人間は今会っても非常にエネルギーがあって夢がある。私たちが若いころは「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われているようなエネルギッシュな環境で育ってきました。

それに対し、今は「最近の20代30代には夢がない」という声を私たちの世代からもよく聞きます。しかし、かつて私たちが育った環境を作ってくれたのは、私たち自身ではなく先輩たちです。

では、今の若い世代を育てる責任は誰にあるのか。
これは私たちの世代しかいないんですね。当社で働いている人間もそうですが、今の若い人たちは素晴らしいエネルギー、能力を持っている。足りないのは魅力のある「場」。魅力的な場で魅力的な人に会ってないんです。そこには企業自体というよりは、構造の問題がある。大企業では末端にいる若い社員は細部にしか関わることが出来ず、逆に小さな会社では大きなことができない状況にあるのではないでしょうか。私たちは、小さな会社で大きなことをやる、10年前からそんなことを思いながら今に至っています。はじめの5年くらいは「つまるところ、コンサルティングでしょ」と周りの方々には従来の発想で捉えられるだけでした。でも「チーム・マイナス6%」をきっかけに、私たちを見る目が変わりました。

いまや「クールビズ」という言葉は完全に市民権を得ましたね。

「チーム・マイナス6%」は、環境省や広告代理店、数多くの賛同企業を巻き込み、結果として大きなうねりを生みだしました。私たちはさまざまなフィールドの第一線で働く方々のハブとなりプロジェクトを動かしてきた。その中で「これは今までのコンサルティングファームのビジネスとは違う」ということを皆さんに感じてもらえたのではないかと思います。現在このプロジェクトには約3万5千社が参加していますが、国民啓発運動でこの規模を継続しているものはこれまでにないそうです。

こうしたプロジェクトを通じて、若者たちが小さな会社にいながら大企業の魅力的な人たちに会える、さらにそれが未来につながっていく。そういったことを目指しています。

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