Antelope Summary Report

[Antelope Summary Report No.113 ]外資系か国内系か

2013.01.30

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Antelope Summary Report ≪No.113≫

~Short Report~

2013年1月30日(水)
アンテロープキャリアコンサルティング株式会社
http://www.antelope.co.jp/r.cfm?site=as644

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【 Short Report by 高田 香 】

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┃★ 外資系か国内系か
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2013年、東京株式相場は脱デフレ・大胆な金融緩和措置を講ずる安倍ノミクス
への期待から好調なスタートを切りました。それと同時に候補者の皆様からも
新規ポジションへのお問い合わせが多く寄せられるようになりました。確かに
景気一致指標となる有効求人倍率は2009年の水準を超え、0.8以上で推移する
ようになりました。

しかし、実際には年が明けてもまだリストラは続き、株価が上昇したからとい
って、すぐにその部門での採用に結び付くまでには至っておりません(全体的
には昨年秋以降薄日が差している状況は変わっておりませんが)。

特に一昨年前より続く外資系証券株式調査部でのリストラは、個人のパフォー
マンスに関係なく大規模で行われたため、多くの優秀な人材がその職を失いま
した。一部の外資系証券はこれまでの国内投資家向けのレポートではなく、海
外の投資家へ向けての英語で書かれた日本株レポートにシフトする方向とも言
われています。一方で日本の証券会社の株式調査部門では一部を除き、あまり
リストラは見られませんでした。ある株式本部長にセクター削減や統合に関し
お聞きしたところ、プライマリーマーケットでのビジネスにフォーカスするた
め、全セクターカバーしていく動きは変わらない、とのことでした。

こうした違いを目の当たりにして、外資系に対してためらいを感じる候補者の
方々も増えてきました。最近、藤沢数希さんの『外資系金融の終わり』(ダイ
ヤモンド社)を読みましたが、ここではトレーダーとして5000万円の報酬を得
ていた筆者がシニカルな視点から外資系金融の一部実態――人事、報酬、キャ
リア、リストラ等に関して――を書かれています。この本の内容が外資系金融
機関の全てのポジションに当てはまるものとは思いませんが、皆様のキャリア
構築のお手伝いをしている私達としても、外資系金融でのリストラのニュース
を聞く度に考えさせられることが多々あります。国内系に比べて、外資系はど
うしても短期的に収益を追求して結果を求める傾向にあることは否めません。
またミドルやバックオフィスなどの各セクションがアジアへ移管され、将来に
不安を感じる方も増えています。

それでも外資系金融がリードする商品、ビジネス、グローバル環境、報酬面な
どがまだまだ魅力なのも確かです。特に若手の方は外資を希望される候補者が
多いように見受けられます。何故なら国内系企業にお勤めの若い方々の多くは、
組織内の人口構成上どこも上の方が厚く、希望のポジションに到達するのに外
資に比べ数倍の年月がかかってしまうからです。

各々の理由があって選ぶ外資系と国内系ですが、いずれにしても昔のような終
身雇用制が崩れている昨今においては、何が起こっても対応できる精神力を鍛
えておくことも大切かと思います。昨年もNEC、シャープをはじめとする日本
を代表する大手企業が大規模なリストラを行いました。こうした時代に転職す
るわけですから、やはり各々の覚悟が面接時に問われるのも当然かと思われま
す。どこの企業に行っても、何故この業界なのか、何故この仕事なのか、何故
我が社なのか、とことん質問されます。

ご転職活動を通じて、もう一度ご自身がやりたいことを見つめ直し、納得して
転職先を選んでいただきたいと思います。納得して選んだ企業で思い切り働け
ば、その期間の長短に関わらず、たとえ苦難に遭っても次の世界が切り開かれ
ると思ってやみません。またそこで個人の成績とは関係なくリストラされて、
「こういうものなのか」と感じられたとしても、それは今後長い人生を生き抜
いていく中で、必ず肥やしになることと思います。また、もし短い期間でもそ
こで周りの人と築けた絆があるとすれば、生涯かけがえのない宝になるものと
思います。

2013年、まだ寒さが身に染みる今日此の頃ですが、マーケットに少し期待をも
ちつつ、足元の小さな蕾も見落とさず歩んで行ければと思います。


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編集責任者:小畑 武志
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