三菱UFJリサーチ＆コンサルティング　インタビュー特集第1回：金融機関や官との連携で比類なきソリューションを

三菱UFJリサーチ＆コンサルティング

（左から）アソシエイト　己斐裕一、プリンシパル　車谷貴広

PROFILE

（車谷）大学卒業後、証券会社にて営業および企画部門を経験。その後、コンサルタントにキャリアを転じ総合系ファーム（戦略部門）および戦略系ファームでの経験を経て、三菱UFJリサーチ＆コンサルティングに入社。
（己斐）修士課程修了後、政府系機関を経て、三菱UFJリサーチ＆コンサルティングに入社。入社後は経営／事業戦略立案のプロジェクトに加え、前職での経験を活かして標準化やルールメイキングなど官民に跨るプロジェクトにも多く関与。

-戦略策定に限定せず、課題を解決するまで対応する
-“官との連携”においてシンクタンク部門の存在はアドバンテージ
-全員にUpに値する人間になってもらう。その過程は相当厳しい

戦略策定に限定せず、課題を解決するまで対応する

三菱UFJフィナンシャル・グループ（以下、MUFG）傘下の総合シンクタンク／コンサルティングファームとして、官民両者に対して多様なサービスを提供しているのが「三菱UFJリサーチ＆コンサルティング（以下、MURC）」です。今回は戦略コンサルティング部に所属する、立場の異なるお二人にご登場いただき、独自の強みや人材育成の考え方などについてお話いただきます。

本日はよろしくお願いいたします。まずはお二人のご経歴をお伺いするところからスタートさせていただきたいと思います。

車谷

私は最初に証券会社で3年間勤務した後、総合系コンサルティングファームの戦略部門に転職しました。その後、戦略系ファームに移り7年半勤務し、2013年11月にMURCに入社しました。

己斐

私は修士課程を修了した後、独立行政法人に2年半勤務しました。そこは国立の研究所や大学の研究者の方に資金を配分して研究のお手伝いをしている組織です。その後、2014年にMURCに入社致しました。

ありがとうございます。続いて、お二人が戦略コンサルティング部の中で具体的にどのような仕事に取り組まれているのかをお伺いできますか？

車谷

戦略コンサルティング部の中では明確なチーム分けは有りませんが、プリンシパルについては、それぞれの前職時代を含めたプロジェクト経験などから、自ずと得意分野などの色があります。ある者は製造業の案件に強く、他の者は海外に関する案件といった具合です。私の場合、オーソドックスな経営戦略や事業戦略をベースに、人材の変革を切り口にしたプロジェクトなども多く担当しています。

己斐

私はアソシエイトですので特に分野等は定めず、幅広い案件に携わりますが、前職で公的な組織に属していたという経験もあり、プロジェクトとしては国や業界団体と企業の連携方法を考えるといったものや、知的財産や標準化などルールメイキングを進めるといった内容の案件が多くなっています。シンクタンク機能を併せ持つMURCの特徴が良く表れた案件にアサインしてもらえているな、と感じています。

戦略コンサルティング部という組織とそのミッションについて、改めてお伺いします。2010年に立ち上がった、比較的新しい組織ですよね。

車谷

そうですね、2010年に新たに作られた組織です。戦略コンサルティング部はMUFGの顧客の中でも大規模な企業に対して、コンサルティングサービスを提供することを目的とした組織です。MUFGは顧客企業と長きにわたって共存共栄していくことを目指しているわけですが、そのためには銀行が提供する財務的なソリューションだけでなく、経営／事業面のソリューションも提供できなければならない、という認識が戦略コンサルティング部設立の背景にあります。そのため、「戦略コンサルティング部」という名前ではありますが、戦略案件に限定するという意図はなく、顧客企業の経営上の最大の課題を解決するということが求められています。実際のプロジェクトの大多数は経営戦略や事業戦略がテーマですが、そこから派生する業務面の支援やM&Aなど、他の部門や外部の協力会社と連携して対応するケースも少なからずあります。
MURCはMUFGの一員であり、三菱東京UFJ銀行などのグループ各社と密に連携できる関係にあります。例えばM&Aを考えている企業がある場合、「どういった領域を強化すべきなのか」といったM&A戦略を策定することを私達が担当し、実際にM&Aの交渉・実行を進める段階になったら銀行や証券会社が担当する、といったようなシームレスな連携も可能になります。グループ内に経営戦略のソリューションを持つということは、そのようなメリットもあると考えています。

“官との連携”においてシンクタンク部門の存在はアドバンテージ