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第11回:他人事ではない。我々自身がリードしていく(1)
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Interview no.11_01 海外での企業支援の核心は「言語化」
- 邉見:
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(前回続き) コンサルタントのベースとして求められる能力、すなわち論理的思考や、ファクトに忠実であるといったことは世界共通です。それに加えて、やはりコンサルタント自身も「違い」を前提にして仕事をしないといけないと思いますね。日本人同士であれば汲み取れるクライアントの思いも、グローバルでははっきり言葉にしてあげなければ絶対に伝わりません。なぜこのプロジェクトが発注されたのか、その背景にはどんな思いがあるのかを丁寧に現地スタッフに説明する。言語化されていないものをうまくトランスファーしながらスタッフをまとめていくことは、まさに日本のクライアントを海外で支援することの核心だと思います。また、その違いの前提には「何故そう考えるのか」、自分自身の原理原則、即ちプリンシパルといったものを持つ事が重要だと思います。プリンシパルのないところに違いを認める姿勢は生まれませんから。それはフェアネスを意識することでもあります。そういった認識のもとにプロジェクトの設計や運営がなされることが何より重要だと思います。ちなみに、海外で働く前提として言語の問題がありますけれど、世界で見ると英語が母国語でない人の方が圧倒的に多い。つまり、世界の共通語である英語は、ブリティッシュ・イングリッシュでもなくアメリカン・イングリッシュでもなく、グローバル・イングリッシュなんです。ましてや、スコアで表現されるような「正しい」とされる英語でもないのではと思います。大切なのは互いに理解し合い、持てる力を発揮し、協力し合えること。言語はそのためのコミュニケーションツールだという発想が必要だと思いますね。
- 福永:
邉見さんの印象に残っているグローバルのプロジェクトはどういったものですか?

- 邉見:
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中南米のプロジェクトでしたが、まずニューヨークで投資銀行マンからヒアリングし、ワシントンで国際機関に勤める友人にインタビューし、メキシコでミーティングをしてからアルゼンチンに飛ぶ、というように靴底を減らして徹底的に現場の人の声に耳を傾けました。電話会議をして「はい、こうなっています」という様な、海外のフィルターがかかった情報をもとにロジックを構築するのではなく、クライアントも含めてプロジェクトを成功させるチームだという意識で、現場に足を運び誠意を尽くす。そうすると現地社員の方々も分かってくれるんですね。ペルーだったと思いますが、最後に現地の方から涙ながらに「ぜひこのマーケットのポテンシャルを本社の役員に伝えて欲しい。あなたは戦友だ」と言われた時は、震えるような感動を覚えました。クライアントと同じ夢・ビジョンを持ち、一緒に汗を流す姿勢。こういうものがクライアントをドライブするし、それがA.T. カーニーの良さだと思っています。そこに対して自分たちは誇りを持ってやっているし、恐らくこの会社に働く誇り、喜びなのかなと思っていますね。あともうひとつ…(次ページへ続く)
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- プロフィール
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- 邉見 伸弘 Nobuhiro Henmi
- 慶応義塾大学卒業、仏ESCP EuropeにてMBA取得。国際協力銀行にて東アジア地域向けの融資、プロジェクトファイナンス、アジア債券市場育成構想等に携わる。2006年にA.T. カーニー入社。金融、エネルギー、ハイテク業界を主なフィールドとして、新興国参入戦略の策定などグローバルプロジェクトを手掛ける。
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