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ワトソンワイアットの投資戦略コンサルティング部門の取締役である大海太郎様に、会社や部門について、また、現在同部門で募集をされている「コンサルタント」、「リサーチャー」の業務について、お話をお伺い致しました。

御社のコアバリューでもある「クライアントファースト」や「インテグリティ」を踏まえての方針かと思いますが、ストレスにはならないですか
我々は質の高い最先端のアドバイスをしているつもりです。その分、我々のコンサルティングフィーはそれなりの金額になります。規模の小さなお客様の場合は、それゆえに弊社を採用してアドバイスを受けられないというケースもありえます。そういったお客様の場合は、パッケージにした運用商品を「これが我々のアイデアですから、このパッケージを買って下さい」と申し上げた方が、「お客さまのためにもいいのかな」と思うこともたまにあります。ただそれをやってしまうと、利益相反や、自己矛盾などが起こりえます。本当に中立的にベストなアドバイスをする時に自社商品を持っていれば、まずそれを紹介してしまう。そこに矛盾が出てきてしまうため、今のところ、そういったバランスを考え、我々は運用商品の提供をしていません。これがお客様から我々を見たときの最大の差別要因だと思います。
契約をいただいてからは、どのような流れになるのでしょうか
新しくご採用いただいた場合、通常、一通りそれまでの運用商品を全部見直すということになりますから、先ほどお話をさせていただいたような資産配分といったところから諸々見直して、もちろん変えなくていいところは変えませんが、一通り見直すのに最低でも半年、何かと1年くらいかかることが多いです。それでだいたい契約の初年度はあっという間に過ぎてしまう。
2年目から実際に運用の委託先を新しい体制にしますと、年金の運用というのは中長期的なものですので、そこからはあまり頻繁に見直すということはなく、大きな問題がなければ、そこから2、3年はお客様と一緒にいわゆるモニタリングということで、順調にいっているか、ということを四半期ごとにご報告するというのが一般的な流れですね。
3年くらい経つとまた、いろいろと情勢が変わってきますので、見直しましょうかということで、最初に見直したのと同じようなサイクルが続いていきます。
実際に運用が始まって、各運用会社をモニタリングされていらっしゃる間、成績の悪いところなどの入れ替えは随時行っていくのでしょうか
基本的には中長期運用なので、通常は最低でも3年サイクルで見ていきましょうと申し上げます。パフォーマンスに目を向けてしまいがちですが、パフォーマンスが悪いから委託先を見直すというよりも、例えば、「ある運用会社を使っているのはファンドマネージャーA氏がいるから」というケースだった場合、このA氏というファンドマネージャーがその運用会社を辞めてしまった場合は、その運用会社に委託している意味はありませんので、すぐに運用先を見直すということはあります。
契約を結んでからは中長期で運用ということですが、実際の契約は何年くらい継続するものなのでしょうか
これは特徴的だと思いますけど、「1年間こういったコンサルティングフィーでお願いします」という形態でやっています。もちろん、通知すればいつでも解約は可能ですが、結果的には年間契約を毎年更新していただいて、幸いなことに長く続くケースが多くなっています。一般にコンサルティングというといわゆる経営コンサルとか戦略コンサルなどをイメージされ、プロジェクトは通常3ヶ月から6ヶ月で運営されるものと想像されるのだと思います。弊社の場合は、年間契約がほとんどです。
組織や勤務時間、業務の魅力についてもお伺いしたいとおもいます。まず、東京には約50名が勤務されているとのことですが資産運用コンサルティングは何名くらいの組織でしょうか
現在、東京は15名です。
労働時間や会社の雰囲気などはいかがでしょうか。また、御社はワークライフバランスを大事にしていると伺っていますが、どのような環境なのでしょうか
非常にフラットな組織ですし、また、小さいがゆえに良くも悪くも何でもやらなければいけない状況で、良く言えば、自分で全部できる、あるいはやろうと思えばいろんなことができる自由があります。また、グローバルではトップクラスの資産運用コンサル会社でもあるので、豊富なリソースを活用しつつ、東京では個人の裁量と責任でかなりいろいろ自由にできるといったところです。コンサルタント1人1人の裁量が大きく自由にできる、責任を持たされているので自分で好きにできる、ということで時間のコントロールも非常にしやすい。メリハリをつけて、ある週は1週間休みたいから、その前後で仕事をがんばってこなせば休みが取れるとか、あるいは同様に自分で何か勉強ができるとか、自分の生活・人生をコントロールできる余地が非常に大きいと思います。
平均的な退社時間はどのくらいなのでしょうか
平均すると20時前後にオフィスを出ていることが多いでしょうか。約束があって早いときは18時過ぎ、時々は終電ということもありますが、毎日毎日終電という環境ではありません。
それでは業務の魅力についてお伺いしたいのですが、この業務の一番の魅力はどういった点になりますでしょうか
まず、着実に自分が何かの役に立っているなという満足感があります。年金というと何かわかりにくい、専門的というイメージがあります。実際は、我々のお客様で必ずしも運用の専門家ではない方が担当になられていて非常に困っていらっしゃるとか、十分に人が配置できないながら、何百億、何千億という資産を運用しなくてはならないと困っているお客様に対して、我々はそれなりのリソースを持って専門的なアドバイスを提供することができます。コンサルタントとしては、それが自己矛盾なく、つまり自分のビジネスのために売らなきゃということもなく、お客様のベストなものをアドバイスすることができる満足感、充足感というのはありますね。
大海様にとって、具体的な事例はどういったものがございますか
月並みになってしまいますが、この仕事をやっていて本当によかったと思えるのは「大海様がいてくれて助かった」とお客様から仰ってもらえるときです。最近、私が担当していたクライアントの理事であった方が定年退職されたのですが、退職された後に、丁寧な直筆のお手紙をいただいて、非常に感激しました。他にも外資系企業のCFOだったイギリス人の方に、日本で在任中、他のお客様同様アドバイスをしていたのですが、イギリスに帰国された後に手紙をいただき、「ワトソンワイアットと大海様には非常にお世話になった。自分が在籍中に年金がきちんと運用できたのは、大海様のおかげです。後任の者もよろしく」と言われたのは、非常に嬉しかったですね。
コンサルティングファームに在籍している方が、転職をご検討される中で弊社に来られ、事業会社に行きたい、PEに行きたいと仰る方が多くいらっしゃいます。その理由を伺ってみると、コンサルタントという立場は第三者のアドバイスになり、最終決定権がないからと仰る方が多い。その点、立場的には御社もコンサルティングということになりますが、最終結論が出せない、自分で決定が下せないことについてのフラストレーションを感じる、ということはございますか
私ももともと銀行でファンドマネージャー、自分で運用するサイドにいました。この会社に転職するときに悩んだのがまさにそこで、この会社に入ったら自分で運用をしたくなるのではという懸念がありました。実際に入ってみたら、そういうことはまったくなかったですね。当然、「どこに委託するか」という最終判断は、コンサルタントである我々ではなく、お客様がされます。その最終的な判断をされるぎりぎりのところまで我々を頼りにしていただいて、A、B、Cと提案をして、自分であればAという案に決めたのに、最終的にはDにされてしまった、というケースはほとんどありません。また、Aを選んで頂いたが、経営コンサルのように我々が引き上げたら、お客様が何も実行しなかったということもほぼありません。Aと決まったら、それまでのZからAに変更します。先ほどお話をしたように我々は年間契約ですので、それを一緒にずっとモニタリングしていきます。むしろ、それを変更するにあたって、実務的に次はどのようにしていくかという話を主体的にしていきます。
いわゆるコンサルティング会社がいうところの、言いっ放しでインプリメンテーションは手伝わず結局何もやらなくてあれは何だったんだ、というフラストレーションは全くありません。
採用の話になりますが、未経験の方も採用されていらっしゃいますが、育成のステップはどのようにご計画されていらっしゃいますか
育成の大部分はOJTになります。とはいえ全くの未経験者の場合、自分で勉強していただく分もありますが、最低限の知識(弊社及び資産運用グループについて、そして、お客様や日本の年金業界、運用について等)はコンサルタントが分担して最初の1ヶ月、2ヶ月くらいで座学を中心に説明します。その後、OJTに入って行きます。
弊社の場合、お客様を担当ごとに分けており、必ず複数で担当することにしています。新しく入った方はOJTとして既に担当しているベテランのコンサルタントと組み、最初は定型的な業務・定型的な資料作成から始まって徐々に任される仕事が広がっていくという形で行われていきます。
未経験の方がご入社された場合は、OJTの業務としてはリターンを分析したり、運用会社の分析をしたりということから仕事はスタートするのでしょうか
その通りです。まさに新しく未経験の方が入社されて最初にやっていただくのは、お客様の四半期毎のリターンの状況などのレポートを作っていただくところからですね。
実際に主担当として、クライアントを担当するようになるまで、どのくらいの期間がかかるイメージでしょうか
何だかんだいって、3年位かかるイメージでしょうか。全くの未経験の方が入ってこられた場合、最初の1年は、そういう基礎的な知識の習得、定型的なレポートの作成、2年目になると自分が作成した定型的なレポートを実際のお客様の前で説明したり、あるいはもう少し提案的な資料作り、その一部の説明を分担したりします。3年目になるとお客様をまるごと任される、サポートとして隣にベテランコンサルタントが付いていることになると思いますが、独り立ちしはじめるようになります。
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