DXポジションへの転職活動について

2021-04-14 執筆者:諏訪 夏樹

新型コロナウィルスの世界的大流行に伴い、転職市場も各社が採用規模を縮小する流れが一時期トレンドとして発生しておりましたが、現在においては弊社とお取引のある金融業界、コンサルティング業界の採用ニーズは確実に回復基調に入っております。その中でも特に昨今では、デジタルトランスフォーメーション(DX)領域を軸としたコンサルティングサービスを展開しているクライアント様とお打ち合わせをさせていただく機会が非常に多くなっています。

一口にDXと言っても、言葉が独り歩きしている部分もあり定義が抽象的で、企業によって使われる意味合いも多種多様な印象がありますが、実際に打ち合わせする中では、下記のいずれかの意味合いで使用されることが多いです。

・AIやRPA等を用いた業務効率改善やコスト削減
・ビッグデータの分析・利活用におけるコンサルティング、新規ビジネス開発
・デジタルマーケティングやカスタマーエクスペリエンス(CX)領域における戦略立案
・デジタル人材の育成

一方、候補者の方とのキャリアミーティングにおいても「デジタル関連のポジションの取り扱いはあるのですか?」という趣旨のご質問をいただくことが増えており、個人側のDX領域への関心度合いも高まっているように感じられます。この領域の採用・転職支援は弊社においても重点的に注力していくべきと位置付けておりますので、今後も積極的に対応していきたいと考えています。

ここで、DX領域への転職を検討されている方に参考にしていただきたいチェックポイントを記載しようと思います。

・ご自身が取り組みたいと考えるDXを、しっかり定義する
上述の通り、各企業やポジションによってDXという言葉が指す内容に違いが生じているのが現状です。漠然と「DX関連のポジションへ転職したい」という希望をお持ちの方もいらっしゃいますが、どのようなテーマや技術に対する関心が深いのか、どこをデジタル化すべきという課題意識を持っているのか、といったポイントを自分の中で具体的に持っておくことが理想のDX転職実現へのファーストステップとなります。

・企業名よりもポジションの業務内容をしっかり確認する
一般的にITに強いと言われるコンサルティングファームの中でも、それぞれが具体的にどの領域に強みがあるのか、という点をしっかり確認する必要があります。それまで企業名とイメージで志望順位を決めていたが、実際に選考を受けてみて各社の取り組みや強い領域を知り順位が変化した、という方も少なくありません。逆に、面接において先方から併願先と選んだ理由を聞かれ「業界に対する理解が不足している」と判断をされて見送りになった、というケースもあります。DXというある意味曖昧な言葉をエージェントの情報などを活用して実際の業務レベルにまで落として考えたうえで、どの会社のどのポジションを受けるか検討されるといいと思います。

この領域はコロナ収束後においても間違いなく活況が続く転職市場となるはずですので、ご興味をお持ちの方はぜひお早めに弊社アンテロープにご相談ください。誠心誠意ご支援させていただきます。

諏訪 夏樹 / Natsuki Suwa
【経歴】
早稲田大学法学部卒。新卒で日本IBMに入社し、コンサルタントとして製造業をクライアントとしたシステム導入案件を複数推進。その後人材業界にキャリアチェンジし、人材エージェントでコンサルティング業界への転職支援を中心に経験する中で、より個人の長期的なキャリア支援に従事したいという考えからアンテロープキャリアコンサルティングに参画。

【担当領域/実績】
“戦略”・”デジタル”がキーワードで、外資戦略ファームと総合ファームのデジタル部門に多数のサポート実績あり。戦略コンサル向けのケース面接対策も一定の評価を候補者様より頂いている。ポストコンサルの転職支援においても、AIやDXを軸としたスタートアップや大手事業会社への支援を強みとしている。