未経験者が目指すM&Aアドバイザリー

2025-02-05 執筆者:林 徹

最近の求人動向として、M&Aアドバイザリー経験者に対する様々な業界からの引き合いが非常に強いと感じています。
我々が注力しているような、PEファンド、投資銀行、FASといった領域は当然、M&Aアドバイザリー経験者へのニーズは旺盛です。
一方で様々な事業会社からも、M&Aアドバイザリー経験をお持ちの方を採用したいという求人をいただきます。

そのような中で、未経験からM&Aアドバイザリーの経験を積みたいとご相談をいただくケースも増えてきました。
未経験からM&Aアドバイザリーに転職することは、狭き道ではあるものの、まったく無理かと言われるとそうではないというのが、現在のマーケット状況です。

以下は、直近1~2年で弊社がサポートをさせていただいた、M&Aアドバイザリー未経験から転職された方の一部の事例です。

・監査法人 → 日系投資銀行 M&Aアドバイザリー
・総合商社 → 日系投資銀行 M&Aアドバイザリー
・投資銀行カバレッジ → Big4系FAS M&Aアドバイザリー
・事業会社 企画 → ブティック系M&Aアドバイザリー
・事業会社 新規事業開発 → 日系投資銀行 M&Aアドバイザリー

転職に成功できたポイントのひとつは、候補者の方々の志望度の高さが企業側に伝わったことだと思います。志望度の高さというのはどのような点から感じられたのか、主観も含まれますが以下のようなポイントが挙げられます。

1. 未経験であっても準備をしていた/準備を始めた

未経験からM&Aアドバイザリーにチャレンジする場合であっても、入社後に学べばいいか、というスタンスではなかなか採用に至ることは難しいと感じます。
上記の方々は、何かしらM&Aに関する書籍を読んでいたり、またご自身で学習を進めていたり、実務経験はなくとも基礎的な知識習得に努めていました。
もしくは、弊社にご登録いただいた時点まででそういった勉強をされていなかったとしても、弊社からの情報提供で書籍を読み、勉強をして面接に臨んでいらっしゃいました。

2. M&Aアドバイザリーに対する明確な志望動機を持っている/準備した

「M&Aアドバイザリー業務にチャレンジしたい」という方は多い一方で、なぜM&Aアドバイザリーがやりたいのか、といった点を聞いてみると、ご登録時点では明確ではない方もいらっしゃいます。
その段階で明確ではなかったとしても、最終的にオファーを獲得される方は、総じて「自分はこういう理由でM&Aアドバイザリーにチャレンジしたい」とご自身の経験や考えから、明確な理由をお持ちになっています。

面接対策などは弊社でもサポートできますが、やはりご本人に明確な意思と、M&Aアドバイザリーにチャレンジしたいという覚悟がないとうまくはいかないと思います。

未経験からの転職については、結局、企業側も本気でチャレンジしたいと思っているのかといった意欲の部分を重視されている印象です。
そして「本当にチャレンジしたいと思っているのであれば、何か準備/行動をしているはず」という前提で、面接が実施されます。
「入社してから学びます」という姿勢も大切ですが、「すでに独学ですが、学んでいます」という姿勢に及ばないと感じます。

M&Aアドバイザリーに限らず「未経験から〇〇にチャレンジしたいけど、可能性があるのか。そもそも何を準備したらよいのか」といった方も、ぜひ弊社にご登録いただき、各分野に強みを持つコンサルタントにご相談いただければと思います。

林 徹 / Toru Hayashi
【経歴】
大阪市立大学(現・大阪公立大学)法学部卒。三井住友銀行へ入行し、法人営業/大企業取引、SMBC日興証券人事部出向等、幅広く業務を経験。その後、外資系生命保険会社へ転職。通算10年超に亘り、金融業界で様々な業務に関与した後、多くの方々の決断をサポートし、豊かなキャリアを送るきっかけを作りたいと考え、アンテロープに参画。

【担当領域】
日系/外資投資銀行、日系/外資PEファンド、M&Aアドバイザリー、アセットマネジメント(特にオルタナティブ投資関連領域)等を担当。

【直近の主な支援実績】
・日系金融機関 → PEファンド
・日系投資銀行 → 外資投資銀行
・総合商社 → PEファンド
・日系金融機関 → 外資アセットマネジメント(オルタナティブ)
・外資投資銀行 → 外資アセットマネジメント(オルタナティブ)
・外資投資銀行 → PEファンド
・外資投資銀行 → 外資PEファンド