未経験からのファンドマネージャーへの挑戦

2024-08-14 執筆者:岡田 真奈

政府から明確に資産運用立国実現プランが提示されたり、新NISA制度の拡充など、日本における資産運用ビジネスは拡大基調にあります。
アセットマネジメント会社(=運用会社)も中途採用を拡大中。「アセットマネジメント会社に入り、資産運用をしてみたい」という方も増えています。
実際に日々候補者の方々と面談を行う中でも、「未経験だけどアセットマネジメント会社に行きたい、ファンドマネージャーになりたい、どうすれば良いですか」という声を多く聞くようになりました。

さてここで、未経験からアセットマネジメント会社の運用フロント業務への挑戦方法についてお伝えします。

◇企業側が求める人材像
・四年制大学卒業以上の学歴(明言はしないものの、MARCH・関関同立以上、というようにある程度の線引きを設けている会社もある)
・金融業界での就業経験がある(少なくとも2・3年以上の経験は欲しい。なるべく営業だけでなく、市場部門や資産運用関連業務)
・証券アナリスト合格者(二次試験まで合格済みが望ましい)
・英語力がある(TOEIC800台後半以上だと、英語ができるなという印象を与える)
・一定以上のPCスキル(Excelのマクロ・プログラミングのVBAやPython等)
・アセットマネジメント会社で働きたい明確な志望動機がある

もちろん、全ての項目をクリアしていなければならないわけではありません。企業によっては、未経験の若手を積極的に採用するところもあります。ただそれはごく少数です。多くのアセットマネジメント会社は新卒採用も行っていますので、未経験者はそこで採用できてしまいます。わざわざコストをかけて中途採用するならば、なるべく即戦力に近い人を採用したいと考えているのです。

候補者の方からよく聞くお話として、下記のような相談がございます。
「証券会社や銀行で富裕層向けに投資信託の営業を行っている。より投資信託の中身に詳しくなりたいからアセットマネジメント会社に行ってファンドマネージャーになりたい。」
このような希望を持つことは自然ですが、上記のような企業側が求める人材になるための地道な努力なくして、応募をしたとしても良い結果を得られない可能性が高いでしょう。

未経験だけどファンドマネージャーになりたい、自分にはどんな準備が必要なのか。
また、現時点で行ける企業はあるのか。
個別の事情やそのときどきの企業側の採用ニーズによっても微妙に変化するものです。

ファンドマネージャーになりたい、アセットマネジメント会社に行きたい、という明確な目的意識を持った方、まだはっきりしていないけれど何となく気になる方は、お気軽にアンテロープのコンサルタントにご相談ください。

今すぐの転職ではなくとも、現職でキャリアを膨らませるということも含めた中長期でのご相談に乗ることができます。
ご相談、お待ちしています。

岡田 真奈 / Mana Okada
【経歴】
早稲田大学教育学部卒。新卒で三井住友銀行入行。個人富裕層および中小企業営業を経験。採用面接や人材開発にも携わる。その後野村證券にて証券セカンダリーセールスを経験。通算約13年間金融業界の業務を経験。自身がキャリアに悩んだ経験と、経営者の人材に関する悩みを目の当たりにした経験から、個人のキャリア構築に貢献し、企業を人材面からチアアップしたいという思いでアンテロープに参画。

【担当領域/実績】
アセットマネジメント、不動産金融、銀行、証券会社セカンダリーなどを担当。金融機関における業務経験をもとに、金融機関勤務の方々のキャリア支援に強みを持つ。国家資格キャリアコンサルタント。