PEファンド投資先企業の募集ポジションにおいては従来、企業価値向上に向けてコスト改善や組織再編などに資する業務が中心でしたが、最近はそれに加えて、AIやデータを活用した自社オペレーション改善をテーマとするケースも出てきています。例えば、AIプロジェクトの進行管理やKPI管理・ROIの可視化などを通じて、AI活用を組織全体に広げていくような役割を担います。
こうした動きは、PEファンド投資先企業の中でも一定の事業規模を持つ企業で見られるケースが比較的多い傾向があります。売上規模としては、概ね数百億円~数千億円規模の企業が一つの目安になることが多く、この規模の企業では既に一定の事業基盤がある一方で、オペレーション改善による企業価値向上の余地が大きいことが背景にあります。また、複数の事業部門や拠点を持つケースも多く、AIやデータ活用による業務効率化・生産性向上のインパクトが比較的大きくなりやすい点も特徴です。
この種の募集では、戦略コンサルティングファーム等でPMO経験を持つ人材が対象となるケースが多く見られます。PEファンド投資先企業では、投資後の企業価値向上に向けて複数のプロジェクトを横断的に推進していく必要があるため、コンサルティングファームで培ったプロジェクト推進力や関係者調整力を活かしやすい領域といえます。また、PEファンドや投資先企業に関わった経験を持つ人材など、ファンドの企業価値向上の考え方を理解している人材との親和性も高い傾向があります。
一方で、製造業やBtoBサービス企業などでは、現場オペレーションの改善を目的としたDXテーマも見られます。例えば、AI活用のユースケースを検討し、事業部門や顧客と連携しながらプロジェクトを推進していくような役割を担います。こうした募集では、技術理解とビジネス提案力の両方を持つ人材が求められる傾向があります。
コンサルティングファーム出身者にとっては、これまで培ってきたプロジェクト推進力やDX経験を活かしながら、事業会社側でAI活用の実行を担う経験を積める点、また戦略検討にとどまらず実際の業務改革やオペレーション改善まで関わる経験を積めることが魅力と言えそうです。
PEファンド投資先企業では経営陣との距離が近く、意思決定のスピードが速い環境でプロジェクトを推進できる点も特徴の一つです。投資期間や企業価値向上の目標が明確であるため、比較的短い期間の中で成果創出を求められるケースも多く、変革の実行に深く関与できる点に魅力を感じる方も少なくありません。

- 【経歴】
明治大学法学部卒。新卒で大手証券会社へ入社、主に中小企業および経営者個人の資産運用コンサルティングを担当。その後大手生命保険会社へ転職し、採用・管理業務も経験。8年超の金融領域での経験を経て、個人のキャリア形成と企業の人材における課題を両面で解決したいという想いに至り、アンテロープに参画。
【担当領域/実績】
金融領域担当。PEファンド/VC/投資銀行・M&Aアドバイザリーおよび、スタートアップ・事業会社の経営人材ポジション中心に支援。













