M&Aクラウド

第1回:M&Aプラットフォームサービスでイノベーションの土壌を育む

M&Aクラウド
村上 祐也 CFO兼M&Aアドバイザリー部部長 マネージングディレクター
PROFILE

東北大学工学部卒、東京大学大学院新領域創成科学研究科修了。新卒で野村證券へ入社し、インベストメント・バンキング部門にて投資銀行業務に従事。2019年1月にM&Aクラウドへ入社。M&Aアドバイザリー事業部の立ち上げを担当し、M&Aアドバイザリー部 MACAPを設立、同部長に就任。

目次
  1. -ワンルームマンションの一室で「10兆円企業を作るから手伝ってほしい」と誘われ…
  2. -メンバーに共通するのは、M&A業界を変えたいというビジョンへの共鳴
  3. -将来の起業だけでなく、CxOや投資家へのキャリア形成にもプラスに
ワンルームマンションの一室で「10兆円企業を作るから手伝ってほしい」と誘われ…
「テクノロジーの力でM&Aに流通革命を」というミッションを掲げ、買い手の顔が見えるM&Aマッチングプラットフォームを運営することで知られるスタートアップが「M&Aクラウド」です。今回は野村證券から同社へ参画、M&Aアドバイザリー部 MACAPをゼロから立ち上げて2番目の事業の柱へと成長させた、CFO兼M&Aアドバイザリー部部長でマネージングディレクターの村上様にご登場いただき、同社のビジネスの概要や今後のビジョンなどについてお話しいただきました。
これまでのご経歴をお聞かせいただけますでしょうか。
村上
学生時代は、東北大学の工学部で半導体関連の研究をしていました。仙台に住んでいたので東日本大震災の際に避難所生活を経験し、そうした背景から環境工学に興味を持つようになって東京大学大学院に進み、環境システム学を学びました。途中でスイスに留学して最先端のナレッジにも触れましたが、将来を考えた時、周囲と同じように研究者になることやメーカーへ就職するというのは自分としてはどうも違和感がありました。そんな時期に、研究室の先輩で投資銀行業界に就職した方と話をする機会があり、その時投資銀行という職種を初めて知って、結局新卒では野村證券に入社しました。
一方で、会社を経営していた父親の背中を見て育ってきたので、自身でもいずれは経営に携わりたいという思いはずっと持っていました。とはいえ、自ら起業するほどのビジョンを描くまでには至らず、どうしようかと思っていたところ、2018年に当社の及川(厚博、代表取締役CEO)と出会いました。当時のオフィスは五反田のワンルームマンションで社員も10名足らずの小さな会社でしたが、及川から真面目な顔で「時価総額10兆円の会社を作るから手伝ってほしい」と言われ、その真剣な表情に心を動かされました。証券会社で培ってきたM&Aスキルというバックグラウンドも生かせるし、将来この会社でCFOとして経営に参画し、さらにゼロからM&Aアドバイザリー事業という新たな事業を作っていけるとすれば、それは起業するのと変わらないエキサイティングなキャリアだと思い、入社を決めました。
世の中にはたくさんのスタートアップがありますが、その中でM&Aクラウドが他社と違ったのはどんなところでしたか。
村上
M&Aクラウド入社後にもたくさんの経営者と話したりスタートアップを支援したりしていますが、その中でも及川は、初めて会った時から本気度合いが違いました。もちろんスタートアップの創業者が対外的に(無理にでも)大きなことを言わなければならないような場面があることは理解していますが、本質はそこではないはずです。及川の場合は、本気でイノベーションを起こしてM&A業界を変えたい、スタートアップM&Aや事業承継M&Aなど社会のニーズに応えていこうとする熱量が他とは違いました。
ご入社された時点では金融出身者自体が村上さんただ一人という状況だったと伺っていますが、そこからM&Aアドバイザリー事業部を立ち上げた経緯について教えてください。
M&Aクラウド村上祐也氏インタビューカット1
村上
新規事業としてM&Aアドバイザリー事業をやりたいという点については当初から及川と話し合っていたのですが、まず私自身が行ったのは周囲のメンバーとコミュニケーションをとって業界や事業理解を深め、スタートアップで働くという環境に順応する、ということでした。もともと大企業で働いていたので、スタートアップでゼロからサービスを作って集客して営業して…というのがリアルな現場レベルではどういう流れなのか分からなかったですし、とにかくはじめは自社プロダクトや競合他社についての理解を深めて1つ1つの解像度を上げることを意識しました。
そうしたコミュニケーションを重ねる中で、アドバイザリー事業のコンセプトがはっきりしていった、という感じでしょうか。
村上
その通りです。いま国内には、M&Aアドバイザリーファームは中小から大企業まで数多くありますので、その中で後発が単にM&Aアドバイザリー事業をやりますと言っても、何らかの差別化をしないと難しい。では何をやるべきなのか、という議論から始めていきました。例えば事業承継M&Aであれば、すでに大手ファームがあって営業力がものをいう世界なので、正面からぶつかるのは得策ではない、でもITスタートアップ関連のM&Aであれば絶対的な競合はおらず、別の切り口で攻めていけるのではないかと考えました。実際にITスタートアップのM&Aにフォーカスすることで実績も積み上がり、現実に弊社では今ITスタートアップのM&Aを強みとしています。徐々に事業部のメンバーも増えて、現在では10人を超える陣容になっています。

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企業プロフィール

M&Aクラウド

会社売却の経験があるメンバーが立ち上げた、スタートアップや中規模企業向けのM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」を運営する気鋭のFintech企業。ファウンダーであるCEO、COO両名がともにシリアルアントレプレナーであり、自身が事業譲渡時に感じた課題を解決すべく同社を創業した。2021年10月にはSTRIVEをリードインベスターとした約10億円の資金調達を行い、創業からの累計調達額は12億円を超えている。

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