アクセンチュア

第2回:タフでしなやかな、女性コンサルの働き方改革

アクセンチュア
(写真左から)マネジング・ディレクター 二宮 稔恵、マネジング・ディレクター 植野 蘭子、マネジャー 平井 麻祐子
PROFILE

(二宮)大学卒業後、大手通信企業に入社。主にネット系の事業企画を手掛ける。に入社。結婚後、夫の海外留学をきっかけに退職。現地でMBAを取得し、帰国後にボストン・コンサルティング・グループに入社、コンサルタントとしてのキャリアを踏み出す。その後、外資系IT企業での事業開発を経て2017年にアクセンチュアにジョイン。一児の母。

(植野)大学卒業後、大手自動車メーカーに入社し人事関連業務を担当。結婚後、夫の海外赴任をきっかけに退職し一度家庭に入る。コンサルへのキャリアチェンジを志し、2006年アクセンチュアに入社。製造、通信、金融など幅広い業界のクライアントに対する人事組織戦略、リーダーシップ開発、事業戦略、M&A支援などのコンサルティングを手掛ける。2度の出産を経て、2017年より現職。

(平井)大学院卒業後、EYアドバイザリー(現EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング)に入社、コンサルタントとしてのキャリアをスタートさせる。2016年にアクセンチュアへ転職してからも数多くのプロジェクトに携わり、2017年マネジャーに昇格。

目次
  1. -妊娠8カ月でMDとして入社
  2. -“かけた時間”ではない価値の出し方を模索
  3. -同じ職位の男性と比べない。自分は自分
同じ職位の男性と比べない。自分は自分
これから長く働くうえで、とても心強い文化ですね。
植野
確かに、クライアントの変化を促すアクセンチュア自身が先駆けて変化していかないといけない、という風土はありますね。女性の働きやすさを左右するのは、もちろん制度の整備なども大事ですけれど、実は会社が変化する能力の方が根本にあるのかもしれないということを、今の平井さんの発言を聞いて思いました。
皆さんからの視点で、特に役に立った、助けられたという制度はありましたか?
二宮
私は入社前に、1年以上勤務しないと育休は取れないルールなので別の形で休暇を捻出します、と言われたんですね。でも私がこれをよしとしてしまうと後に続く人が困るだろうと思い、それは育休として取れないかという話をしたところ、社長の江川(昌史氏)が「そういう制度設計になっていたこと自体を知らなかった、申し訳ない」と謝ってくれて、入社してすぐに育休を使えるように変えて下さったんです。私の主人がこの話を別の会社でした時に、拍手が起きたらしいんですが、やはりその点で泣いている転職希望者は少なからずいると思うんですね。昔と違って転職市場には若い人だけでなく一定のキャリアを積んだ人もいるわけで、そういう人にはアクセンチュアのように決まった制度がなくてもフレキシブルに対応できる柔軟性があることは、とてもいいことだと思います。
候補者をご紹介する我々自身も、考えを改めていかなければならないですね。これまでであれば、妊娠中の女性に転職は勧めなかっただろうと思うのですが、受け入れる側の企業はどんどん変わってきているということが分かりました。
二宮
ちなみに、アクセンチュアに転職する際に他に3社からお声がけをいただいていましたが、すべて外資系企業でボスは外人でした。彼らにとっては妊娠しているかどうかは問題にならなかったようですが、日本企業ではまだまだ難しいのが現状だと思います。アクセンチュアは日本法人の社長も直属のボスも日本人ですが、グローバルな流れをいち早くキャッチアップする感度はすごいと思いますね。
先ほどの変化する力という話にも通じますね。
植野
会社側から私たちに「どうしたら働きやすくなるか、言ってください」と促してくれるんですね。若いころは「こんなこと言ったら我が儘かな」と思っていた部分もあったのですが、最近は私がこの会社にいる以上、私がパフォーマンスを上げることが会社にとっても望ましいことなんだと考えを改めて、積極的に「こんなサポートは出来ないでしょうか」ということを言うようにしています。また、それを言いやすいカルチャーがあるんですね。
多様性を尊重し、相手をリスペクトした働き方をすることが、実はコンサルティングの品質そのものを高めることにもつながってくる、ということですね。それでは最後に、ライフイベントにキャリアを左右されやすい女性が、コンサルティング業界でキャリアを作っていくために大切なこと、心掛けていることがあれば教えてください。
二宮
2つあります。1つはフレキシブルであること。やはり出産などのイベントがあると、時間的な制約もあるし自分が今まで出来たことが出来ない環境になります。その状態でも常に期待値100%を超えなければいけないと気を張っていると辛いので、やれないことがあるのをきちんと認めたほうがいいです。2つ目は前職のボスに言われたことですが、Ask for helpをちゃんとしなさいということ。そのボスからは「助けを求めるのは弱さではなく強さなので、辛い時、大変な時は必ず周りに知らせること。喜んで助けてくれる人はたくさんいるので、黙って抱えることだけはしないでくれ」と言われました。それ以来自分でも心がけていますし、自分も部下のメンバーに伝えるようにしています。

植野
自分は自分、という気持ちをしっかり持つべきだと思っています。同じ職位の男性の働き方と比べたりせずに、自分だからこそどういう価値が出せるかという点に集中してキャリアを積んでいく、ということがポイントだと思います。もうひとつは、特に子育てとの両立に悩んでいる方に伝えたいのですが、必要以上にエクスキューズを言わないこと。この時間帯は働けないのでごめんなさい、スキルもなくあまり貢献できないのですが、それでも一緒にやらせてもらえますか、といった姿勢では、男女関係なく、一緒に働きたいと思ってもらえないと思います。働き方に制約はあるものの、誇りを持って全力で仕事をしている、プロジェクトにはこういう形で貢献したいと思っている、というスタンスを崩さないことが大切だと思います。

二宮
よく分かります。マネジメントする立場になると、そういう態度を見せがちな女性は、同じ能力なのに男性よりも劣って見える時があるんです。それですごく損しているなと思うことがあるので、コンサルタントとして仕事をしていく以上、やると言って引き受ける、逃げない覚悟は大事ですね。
平井さんはいかがでしょうか。
平井
質問の答えになっていないかもしれませんが、私はコンサルタントのキャリアが途切れてもそれはそれでいい思っています。きっとやりたいことも少しずつ変わってくるでしょうし。その時に、アクセンチュアは自分が輝ける場所を他に移しても、また戻ってくるという選択を許してくれる環境だと認識しています。実際、私もマネジャーに上がる前に今後のことですごく迷って、2カ月休職しました。その間に兼業を認めてもらった上で知人のベンチャーに行って働いてみたりして、自分のこれからをじっくり考える時間を持ちました。自分なりのキャリアを作っていくということを、引き続き考えていきたいと思っています。
皆さんが、しなやかにタフに仕事と向き合っていることがとても伝わってきました。取材を超えて非常に楽しい時間でした、ありがとうございました。

現在募集中のポジション情報

企業プロフィール

アクセンチュア

53カ国200都市以上の拠点に44.2万人を超える従業員が働く、世界最大級のコンサルティングファーム。日本では1995年に拠点を設立。2001年にアクセンチュアへ社名変更し、現在は9500人以上が所属する国内最大級のファームへと成長した。多くのブルーチップ企業、政府/公共機関に対して「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供している。

当サイト内のアクセンチュア 企業情報も、ぜひご覧ください。

関連記事