面接後のフォローアップ

2023-08-04 執筆者:佐藤 史子

転職エージェントから受けられるサービスの中で、意外と皆さんが意識されていないのが、面接後のフォローアップです。

面接後は合否の結果が出るまで落ち着かないですし、上手く伝えきれなかったことがあったり、面接官の反応に手ごたえがなかったりしたら、不安になりますよね。実は、面接後にフォローアップの機会があることは、エージェントを使って転職活動する際の大きなメリットの一つです。上手く活用して、転職活動を有利に進めるためのノウハウを、ご紹介致します。

面接後のフォローアップを大きく2つに分けて説明します。

・エージェント担当者からご本人への直接のフォローアップ

担当コンサルタントと会話をする中で、質疑の内容や答えにくかった質問とその回答について共有し、面接内容にフィードバックをもらうフォローです。こちらもプロですから、仮に会話がかみ合わなかったとしたら、どこに要因がありそうか、どのように伝えればより志望度が伝わるか、これまでの様々な事例を見て来た経験から推察し、お伝えすることが可能です。仮に、面接結果は不合格だったとしても、面接の内容を踏まえて次の選考に繋げたり、新たな求人の紹介を受けられたりしますので、得られるものは大きいです。
面接官の雰囲気、人柄、質問の内容、ご自身の回答、面接官の反応など、出来る限り細かく言語化し、振り返ることでご自身の気づきにも繋がります。担当コンサルタントと共有することで、客観的なフィードバックをもらったりご自身のコミュニケーションの癖に気づくことが出来、面接対応力も上がります。

・エージェントから企業へのフォローアップ

もう一つは、転職エージェントから採用企業側へ行うフォローです。面接終了後にエージェントの担当者が企業に連絡して、結果はもちろん、面接官が受けた印象や次回面接への留意点、採用の確度など、ご自身では聞き出せない内容をヒアリングします。また面接で伝えきれなかった点について補足したり、志望度が高い場合は、熱意を改めて伝えることで後方支援を行います。
この部分は、候補者ご本人と私たちの二人三脚です。ご本人が応募企業に対して、どのような想いをお持ちなのか、共感する点はどのような点か、ご懸念があるとしたらどのようなことか。それを深く共有出来ていれば、企業へ臨場感のあるフォローアップが出来るので、応募企業からの印象もよいものになります。このフォローアップの過程で、上手くすると合否の結果が覆ることもあります。

面接で全力を出した後は、お疲れも出ますし、忙しい中での面接内容の振り返りや、担当者とのコミュニケーションは正直面倒だったりもすると思います。が、せっかくエージェントを使って活動されているのですから、ぜひ面接後は担当者としっかりコミュニケーションを取って、支援を得るようにしてください。私たちも日々、皆さんとの二人三脚と心得てサポートさせていただきます。

佐藤 史子 / Fumiko Sato
【経歴】
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒。新卒で大手新聞社に入社し、取材記者として勤務。その後大手総合人材サービス会社を経て2008年より現職。人材業界でのキャリアは通算15年以上にわたる。

【担当領域/実績】
コンサルティング業界担当。毎年年間200名以上の候補者の転職やキャリア形成をサポート。外資系戦略コンサルティングファーム、総合系ファーム、会計系財務アドバイザリーファームを中心に業界でのネットワークを広く持ち、現役コンサルタントの方々との日々のコンタクトを通じて業界の生の情報に触れ、コンサルティング業界の最新動向やキャリア形成に関する知見を磨く。これらをソースにした的確な転職アドバイスに強み。大手ファームへの転職支援はもちろん、ポストコンサルの方々のファンドや事業会社のコアポジションへの転職支援実績も多数。