経営共創基盤

第1回:広い世界を知ると自分の幹は強く太くなる

経営共創基盤
パートナー マネージングディレクター 望月 愛子
PROFILE

早稲田大学政治経済学部在学中に公認会計士試験に合格、卒業後は中央青山監査法人にて大手上場企業の監査業務等に従事。その後IGPIに参画し製造業、ネットメディア業を中心に再生および新規事業開発に関わる経営計画立案とその実行支援、デューデリジェンス、M&Aアドバイザリー等に携わる。2016年10月にパートナー マネージングディレクター就任。日本アビオニクス社外取締役。

目次
  1. -フィールドを縦ではなく横に広げたかった
  2. -難しくて複雑な案件が集まる=おのずと経営人材が育っていく
  3. -入社10年を経てなお、日々新しい発見がある
難しくて複雑な案件が集まる=おのずと経営人材が育っていく
候補者の中には「IGPIと言えば再生」というイメージを持っている方がまだ少なくないのですが、実際には新規事業開発、ベンチャー投資、投資先のバリューアップなど、幅広いサービスを提供しているんですね。若いうちからマネジメント経験を積みたいという方には、非常に魅力的に映ると思います。
望月
そうですね。企業を動かすマネジメント領域で仕事をすることはたくさんあります。そこでは幅広いビジネススキルが必要になりますが、IGPIではそのスキル獲得のチャンスも豊富にあるので、まずは経験をたくさん積んでいただきたいと思います。当社にもいるんですよ、早く自分個人の力で経営に携わりたいと言う若手メンバーは。でもはっきり言って、いざ現場に立った時にビジネス全般の基礎力がないと、ただの偉そうな人になるだけで誰も動いてくれません。私は現在ある企業の社外取締役を務めていますが、取締役会の場で会計士だからといって会計の観点でコメントを求められるということは、ほぼ皆無です。そこでは事業環境や人事組織設計、M&Aなら法律や税務の知見も必要で、あらゆるビジネス上の側面を包括した議論が交わされます。
先ほど、会計を軸に領域を横に広げたかったとおっしゃっていましたが、それが具体的には今お話しされたビジネス面の部分につながるのですね。
望月
はい。それに会計が分かると言っても、同じ財務諸表を見ていても見る人によって語られる言葉が微妙に違うんです。投資銀行の人は企業の値段やM&Aの可能性が気になりますし、商業銀行の人は担保になる資産や格付けルールに影響する値が気になりますし、VCの人はいつ上場できるかを気にしている。ですので、会計士だからといってすぐに投資銀行の人とかみあった話が出来るかと言ったら、そうでもないんです。何か強い一つのバックグラウンドがあったとしてもそれだけでは経営人材にはなれないので、ビジネスを幅広く経験する機会は重要だと思います。私も最初は事業計画作成やバリュエーションといった財務的な仕事をまず身に着けて、次第に事業デューデリジェンスも自分でやるようになって、徐々に事業と財務を一貫した全体像を把握できるようになりました。そうした地道な実務の経験があるからこそ、今の新規事業開発においても、いわゆる事業戦略に留まらず、どれくらい資金が必要なビジネスか、法的リスクはどこにあるかといった点にまで目が配れるようになったのだと思います。
望月さんは事業再生からFA業務、そこから新規事業開発というキャリアのたどり方ですが、IGPIでは自身のキャリア設計の希望をある程度汲み取っていただけるのでしょうか。
経営共創基盤望月愛子氏インタビューカット2
望月
もちろんプロジェクトの巡りあわせもあるので、必ずしも希望に応えられるということは言えませんが、当人のやりたいことは出来る限り考慮したアサインをするようにしています。また、当人の希望のみならず、我々パートナーから見て「経営人材になるには、ここがまだ足りない」というメンバーにはそこを補えるようなプロジェクトをアサインするなど、戦略的なアサインメントを行っています。
ありがとうございます。続いて、IGPIと他のコンサルティングファームとの違いについてお伺いできますでしょうか。
望月
例えば戦略系コンサルティングファームだと、私のような会計士が入っていくとちょっと立ち位置の違うスペシャリスト的な見方をされる気がします。その点、IGPIには何が本流というのはなく、メンバーのバックグラウンドも多種多様なので、いい意味で会計士ということをあまり意識したことがありません。それと、戦略コンサルでは法律とか契約書についてはタッチしないですし、財務諸表でも関心はどれだけ儲かるかのフローの部分に留まってしまいます。ところが、実際の経営ではフローだけでなくストックや資金繰りも含めて、どこまでリアルに頭の中に描けるかということが非常に重要になります。ただし、戦略立案、財務、法務…というそれぞれのスキルをひとつずつ並べて勉強したら経営の現場でそれをアウトプットできるかというとそうではなくて、それらの知見を横につなげる経験を踏まないと、いざという時に使えないんですね。それは時には2つで足りるかもしれないし5つ必要かもしれない、でもそういう経験を重ねることで本当の経営人材に近づくことが出来るし、投資先に行った時にその会社にプラスのインパクトを与えることが出来るようになるんです。IGPIにはそういった経験が出来る、ある意味難しくて複雑な案件が集まってくるので、おのずと経営人材が育っていく環境だと言えます。

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企業プロフィール

経営共創基盤

代表取締役社長の冨山和彦氏をはじめ産業再生機構の元メンバーが中心となり2007年に設立された、独立系経営支援会社。ハンズオン型の事業再生のみならず、成長戦略立案、M&Aアドバイザリー、ものづくり改革、AI/ビッグデータ活用支援、そして自己投資を伴う企業価値向上支援など、多彩なバックグラウンドを持つ内部人材が最適なチームを構成することで総合的な経営支援を提供している。

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