A.T.カーニー&アンテロープ特別連載企画「あなたが知らないA.T.カーニー」

転職 Case Studies

ケース17 : 重厚長大企業から日系大手投資銀行へ

これまでのキャリアと転職したポジション

Q氏(33歳)

前職:重厚長大企業 / 経営企画
これまでのご経歴
直近(転職時)はイギリス子会社の売却に関して、経営企画部の海外M&A担当としてプロジェクト・マネジメントをし、会計・税務の分野についてカバーしながらディール全般に関わる。それ以前は、海外子会社(アメリカ)にて会計・財務責任者(取締役)として会社経営を経験し、会計・税務の職務全般を担当。その他、経理部において連結決算システムの導入及び連結決算を経験。また、原価計算、管理会計、海外子会社の経理業務のサポートなど、M&A及び会計、税務、財務に関して幅広い経験を持つ。
保有資格・その他
・US CPA全科目合格
・TOEIC 930点
転職理由・希望
事業会社でM&Aを経験し、ディールの完遂を目指すこと、会計・税務の問題、契約書の作成等において、多様な知識や諸々の問題について対応策を考える力が要求されること等、大変な職務である一方、非常にエキサイティングで面白いと感じられました。それまで経験した職務の中でもM&Aは最も魅力があり、今後はM&Aのプロフェッショナルとして、会計・税務の知識や英語力等を活かして、一流のM&Aアドバイザーを目指されたい、と考えられ、当社へご登録にいらっしゃいました。
現職:日系大手投資銀行 / M&Aアドバイザリー部門
仕事内容
M&Aアドバイザリー業務。交渉支援や事業価値評価、スキームの検討など。また一部マーケティング活動のサポートも担当する。
応募資格
(全てを満たす必要はございません)
・公認会計士、USCPA資格所有者で、監査法人での業務経験のある方
・財務会計系のコンサルファームで、企業価値評価等の業務に携わっている方
・戦略系コンサルティングファームでの業務経験のある方
・事業会社においてM&Aプロジェクトの経験ある方
・ビジネスレベルでの英語力のある方尚可

成功のポイント

一般的には事業会社から投資銀行への転職は、求められる経験が異なるので難しいケースです。 Q氏の場合、財務の経験があったことはプラスでした。また、M&Aアドバイザリーを志望される動機が、ご自身の業務経験と密接につながっていたこと、前職で海外子会社の役員に抜擢される等、パフォーマンスを上げていたことが奏功しました。それに加え、ご自身でUSCPAの資格やTOEICで高得点を取る等、志望する分野とも合致した自己啓発をされていたことが有効に作用しました。資格を持っていることもそうですが、志望していることを書類上で表現できることにつながったのが、成功のポイントになったものと思われます。

今後の可能性

M&Aを中心としたコーポレートファイナンスに関する専門性を高められ、インベストメントバンカーとしてキャリアを構築されるというパスが、一番わかりやすいものではないでしょうか。その後のキャリアは、事業会社とアドバイザリーで、M&Aの経験を積まれていますので、将来的には投資ファンドのポジションで可能性もあるかと存じます。また、事業会社の財務や経営企画等でM&Aの知見を発揮されるというのも1つのキャリアパスとして考えられます。

Q氏より

この年齢(33歳)でM&Aアドバイザーのキャリアを新たにスタートするのは相当遅い方であり、要求される知識は多く、また同僚は自分より年齢が下でもM&Aについての知識や経験は自分より上という人が多く、いろいろな意味でかなりの覚悟が必要です。仕事の内容も事業会社時代とは大きく異なり、また深夜まで働くのも当たり前という職場で、他人に簡単に薦められる転職ではありません。しかし、周囲は優秀な人ばかりで、また仕事も要求されるレベルは高いですが、いい経験ができていると感じており、自分では満足しています。内側から見る採用の傾向については、中途採用されている同僚は、英語力がある、また会計士、USCPA、MBAなどを持っている人が多くなっています。事業会社から転職する場合は、英語力、財務会計の知識は必須ではないかと思います。