転職成功体験記「日系証券会社から官民ファンドへ」

日系証券会社のM&Aアドバイザリー部門から、官民ファンドのアソシエイトへ転職されたM・Uさん(20代)のご経歴や活動内容をご紹介いたします。アンテロープをお選びいただいた理由やご本人からのメッセージも、あわせてご紹介いたします。

M・Uさん(20代/男性)国立大学卒
BEFORE
[M&Aアドバイザリー部門]日系証券会社
AFTER
[アソシエイト]官民ファンド

M・Uさんが最初にキャリアミーティングにいらしたのは、新卒で大手総合系コンサルティングファームに入社されて、まだ数カ月しか経っていないころ。入社直前に会社の組織再編が行われたことで、配属されるはずだったチームと異なる部門に回されてしまいご相談にいらっしゃいました。当初はモチベーションの維持が大変だったようですが、ここでM・Uさんは2年間踏ん張り、その後もともとの希望だった部門への異動が叶いました。それ以降は、非常に専門性の高い業務を担う新設チームのメンバーにも抜擢され、着実に成果を上げていきました。

商社などをクライアントとして財務分析等のスキルを高めていたM・Uさんでしたが、直属の上司の方の独立をきっかけにご自身も身の振り方を考えるように。ここで改めてアンテロープに連絡をいただき1回目の転職活動をスタートさせました。いくつかのファームで選考を進める中、金融機関へのキャリアチェンジの希望が高まっていき、最終的には日系大手証券会社で内定を獲得されました。

証券会社ではM&Aのプロダクト部門に配属され、前職での経験をもとにディールのエグゼキューションに従事。国内大手メーカーによる海外企業の買収やPEファンドによる企業買収など、クロスボーダーも含めて幅広い案件を手掛けられました。その中で、徐々に本来のM・Uさんの強みであるバリュエーションやモデリングスキルをもっと活用し、クライアントへ高い価値を提供できる仕事があるのではとの思いを強くし、次のステップを探ることに。この2回目の転職活動のアドバイザーにも、アンテロープを選んでいただきました。

M・Uさん

いつも思うのは、アンテロープからは書類選考が通る確度の高い、ちょうどいい案件を紹介してもらっているということです。候補者のスペックをきちんと理解して、それにあったポジションをマッチングしてくれるので、実際に面接に行って「こんなはずでは」といった違和感を感じることは、まずないですね。

担当コンサルタントから

M・Uさんとは足かけ5年以上のお付き合いとなります。その間、転職活動に入っていない時もコンスタントにご連絡をいただき、ランチをご一緒したりする中で情報交換してきました。 こうしたコミュニケーションが深まるほど、その方の人となりに対する我々の理解度も当然上がります。M・Uさんに納得度の高いポジションがご紹介できているのも、お忙しい中捻出していただいたこれまでの時間の積み重ねによるものだと思います。

M・Uさんのご意向に合わせ、事業会社でM&A実務を担当する経営企画ポジションなどをご紹介している中、新たに設立された官民ファンドで立ち上げメンバーを募集するという案件が出てきました。

M・Uさん

これまでずっとアドバイザリーの仕事をしてきたので、ファンドであれ事業会社であれ、いずれはバイサイドに移りたいという気持ちはありました。その意味でいいタイミングで案件をご紹介いただけたと思い、アプライを決めました。ただ、1回目の面接での先方の反応が薄かったので、これは印象が悪かったのかなと少し心配になりましたね。

実はこのファンド、採用活動が初めてでノウハウがあまりなく、面接が盛り上がりに欠けたように映ったのも面接官が慣れていなかったというだけの話。M・Uさんの心配は杞憂に終わり、高い評価を受けて見事に内定を獲得することになりました。

M・Uさん

これまでの職場では、周りにいるメンバーというのは何となく同じようなカラー、似たようなバックグラウンドの人が多かったんですが、ファンドというのは様々なプロフェッショナルの寄せ集め。それに、官僚組織と仕事で絡むというのも初めての経験です。まだ出来上がっていない組織でもあるので、そのカオスのようなところを楽しみつつ自分も変わっていけたらと思っています。

担当コンサルタントから

弊社のご紹介で官民ファンドへ入社された方は過去に何名もいらっしゃいますが、やはり半官半民という特殊な組織ゆえ経済合理性だけでは割り切れない動きも多く、当初は皆さん戸惑うようです。ただ、こうしたフィールドで築かれる官とのネットワークというのは、おいそれと作れるものではありません。M・Uさんもうまくそれを飲み込みながらやっていけば、ここでの経験が5年後10年後に活きてくると思います。

M.Uさんからのメッセージ

私は長期的なキャリアの展望というものを、それほど明確には持っていません。それよりも、常にホットな情報に接し、その時々で面白いと思うかどうかを判断軸にして進路を選択していれば、振り返った時に自然と自分らしいキャリアになっているのではないかと個人的に考えています。その意味で、希望業界に精通したエージェントと定期的に連絡を取って情報をアップデートしていくこと、自分のアンテナを張っておくことは非常に大事だと思います。皆さんも早いうちに、相性の合うエージェントを見つけておくといいのではないでしょうか。

この事例を担当したのは、
弊社コンサルタントの加藤浩です

加藤 浩/ Kato Hiroshi
【経歴】
上智大学法学部卒。大手メディア企業にてアジアを中心とした海外営業に10年間従事。その後、コンサルティング会社で人事領域をフロントラインで広くカバーする中、数々の優秀な人材と接触。プロフェッショナルのキャリア構築をこの手で支援したいとの強い思いから、2007年にアンテロープへ参画。

【担当領域/実績】
専門はPE投資ファンド、M&Aアドバイザリー、戦略系・総合系・再生系コンサルティングファーム。PEファンド等、マネージングディレクタークラスと独自のネットワークがない限り応募をすることすら難しい業界にも、豊富なパイプラインを持つ。情報提供はもちろん、コンサルファームのケース面接対策はじめ、キャンディデートを文字通りハンズオンで支援することにより、これまで経営トップから若手人材まで数百名の方々の転職を成功に導いてきた。