EYストラテジー・アンド・コンサルティングの転職情報を専門エージェントが解説｜中途採用の難度・面接・選考ポイント解説

EY（アーンスト・アンド・ヤング）は、150以上の国と地域、約25万人のスタッフを擁し、幅広いテーマ・業種で企業支援サービスを提供する世界4大ファーム「Big4」のひとつです。そのEYのグローバルネットワークを活かし、日本においてコンサルティングサービスを提供しているのがEYストラテジー・アンド・コンサルティングです。

ここでは、コンサルタントとしてEYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職を考える際に役立つ、求められるスキルセットや年収例のほか、選考フローや面接対策、転職に成功した人の人物像などについて解説します。
コンサルティング業界専門の転職エージェントだからこそお伝えできる情報を参考に、ぜひ挑戦への一歩を踏み出してください。

主な仕事内容：EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングのコンサルティング部門は、業務領域を軸としたコンピテンシーチームと、特定のインダストリーにフォーカスしたセクターチーム、支援課題にフォーカスしたクロスセクターチーム、戦略コンサルティング専門のStrategy and Transactionsチームに分かれています。
それぞれの部門に専門職種があり、コラボレーションしながら複雑な企業課題の解決にあたっています。

業務領域を軸としたコンピテンシーチーム

コンピテンシーチームは、大きく下記の3つの領域に分かれています。

●ビジネスコンサルティング

ビジネスコンサルティングは、クライアント企業のビジネス戦略構想から計画策定、実行までを多面的・多機能的に支援します。戦略・業務コンサルタントをはじめ、全社的なリスクマネジメントやガバナンス強化の経験が豊富な専門家が参画して、複雑な課題を解決へと導きます。
コンサルティング提供サービスとしては、「ビジネストランスフォーメーション」「ファイナンス」「サプライチェーン＆オペレーションズ」「エンタープライズリスク」「金融サービスリスクマネジメント」「テクノロジーリスク」の6つがあります。

●テクノロジーコンサルティング

テクノロジーコンサルティングは、激しく変化する経営環境と技術進歩の中でクライアント企業がスピーディーにビジネス目標を達成できるよう、IT戦略の策定から導入支援まで、テクノロジーとデータを活用した支援を行います。
コンサルティング提供サービスとしては、「テクノロジーソリューションデリバリー」「テクノロジートランスフォーメーション」「データ＆アナリティクス」「デジタル＆エマージングテクノロジー」「サイバーセキュリティ」の5つがあります。

●ピープル・アドバイザリー・サービス

ピープル・アドバイザリー・サービスは、組織変革戦略や人事制度の立案から、組織・人材マネジメントの実行までの支援を行います。優秀な人材の採用や育成、人材の適切な配置、グローバル企業における人事システムの統合・構築などを通じて、クライアント企業の生産性向上や競争力強化を実現します。
組織の内部は「HR Transformation」「チェンジマネジメント」「タレントマネジメント」など複数のチームに分かれており、それぞれが専門性を持ちながら、協業し合ってプロジェクトを進めています。

特定の事業分野にフォーカスしたセクターチーム

セクターチームは、下記のような業界・業種別にフォーカスをあててコンサルティングを行います。

・テクノロジー/メディア・エンターテインメント/テレコム
・エネルギー
・公共・不動産
・金融
・医薬・医療
・自動車・モビリティ・運輸・航空宇宙・製造・化学

支援課題にフォーカスしたクロスセクターチーム

クロスセクターチームは、特定の業界・業種に限らず幅広い領域の支援課題にフォーカスしたチームで、下記の3つのチームがあります。

●ストラテジックインパクト

ストラテジックインパクトは、国家戦略アドバイザーを務める専門家によって構成されたチームです。安全保障、サイバーセキュリティ、経済、環境、金融などの分野で、社会的インパクトが大きい長期的課題に対して活動を行います。

●ストラテジックバリューエンハンスメント（SVE）

ストラテジックバリューエンハンスメント（SVE）は、企業価値向上の戦略策定から実行支援までを行うチーム。社内外の専門家や先進企業と連携した課題解決をはじめ、M&Aや提携・協業など、外部活用も支援します。

●ジャパンアウトバウンドビジネス（JOB）

ジャパンアウトバウンドビジネス（JOB）は、EYグループが持つ強みを活かして、日本企業の世界マーケットでのビジネス展開を支援するチーム。グローバル戦略の策定から、実行体制やオペレーションの構築、現地メンバーファームを交えた日本企業向け専門チームの編成などを行って支援します。

戦略コンサルティング専門のStrategy and Transactionsチーム

Strategy and Transactionsチームは、戦略コンサルティングを専門とするチームです。
クライアントは、多国籍企業、政府系機関、スタートアップ・ユニコーン企業、プライベートエクイティファンドなど多岐にわたります。戦略策定、コーポレート・ファイナンス、M&Aの実行支援、買収後の企業価値向上、企業再編など、クライアントの重要な意思決定と、それに伴う企業価値・事業収益向上を支援する活動を行います。

「EYストラテジー・アンド・コンサルティングの主な仕事内容」参考：ケイパビリティー｜採用情報｜EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社（EYSC）

就労環境：EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーがチームで協力し合い、グローバルに連携してプロジェクトを進めていくため、多様な働き方を受け入れる企業風土があります。
スキルアップやワークライフバランスのために、下記のような制度・環境が用意されています。

勤務時間・働き方

勤務時間は、フレックスタイム制度や時短勤務制度が導入されています。また、一人ひとりの事情に合わせた働き方ができる環境が整備されています。

人事制度・スキルアップ研修制度

人事制度は、スムーズに職場環境に慣れるため、入社後約3カ月間、同所属・同職階・同年代の先輩社員が立ち上がりのサポートをする、バディ制度が導入されています。
また、キャリア支援を目的としたカウンセラー制度があります。上位職階のカウンセラーとの面談が年6回設けられており、パフォーマンスに対する客観的フィードバックやアドバイスを得ることで、希望するキャリア形成に役立てられるようになっています。
スキルアップ研修は、専門分野や職階に合わせたプログラムが幅広く用意されています。コーチングやロジカルシンキング、プレゼンテーションスキル、語学などの研修のほか、海外オフィスで英語を勉強しながらプロジェクトに関わるグローバルクロスボーダープログラムがあります。
また、財務やM&Aなど、各ビジネス領域に特化し、社員が社内講師となりプロジェクトの最新事例を解説するテクニカル研修も利用できます。

福利厚生

ベビーシッター制度、男性の育児休暇取得など、仕事と育児の両立が可能です。EYグループ全体で導入している「育児コンシェルジュサービス」は、育児に関する相談に専門家が対応してくれるサービスで、産休前のサポートから育児相談、住んでいる地域の保育園情報まで、幅広く相談ができます。

年収例：EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの年収は、職階や個人のスキルによって異なります。実際の求人案件をもとに、年収例をご紹介します。
現在募集中のポジション情報は、こちらからご覧いただけます。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング　現在募集中のポジション情報

■職種別想定年収

職種	想定年収
トランスフォーメーションコンサルタント	500万～2000万円
財務会計コンサルタント	500万～2000万円
ITリスク戦略コンサルタント	500万～2000万円
金融機関向けビジネスコンサルタント	500万～2000万円
アクチュアリーコンサルタント	500万～2000万円
社会課題ルール形成コンサルタント	500万～2000万円
Japan Outbound Businessコンサルタント	500万～2000万円

選考フロー・面接のポイント：EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの中途採用（キャリア採用）の選考は、書類審査および面接が平均3回行われます。
会社全体として、基幹系情報システムをベースとした業務改革・組織改革案件のシェアが大きいため、IT関連の知識やITをベースとした業務改革の経験はプラスに受け取られます。

求められるスキルセット：EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングで働く上で求められるスキルセットについては、ほかの大手総合系コンサルティングファームと同様に、論理的思考力またはその素養はどの部門でも必須です。
これに加え、他部門を巻き込んでトランスフォーメーションを推進するなど、大規模プロジェクトを担当することが多いため、大規模なプロジェクトマネジメントの経験が歓迎されます。コンサルティング未経験でも、事業会社でのプロジェクトリーダーなどの経験があれば、高い評価につながります。

入社後に実現可能なキャリアパス：EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは、職階は5段階あります。Consultantから始まり、Senior Consultant、Manager、Director/Senior Manager、Partner/Associate Partnerとなっています。
上位の職位に必要な役割を果たせると認められれば昇格が可能で、評価が高ければ1、2年で昇格することもあります。

転職に成功した人の人物像：EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、大手総合系コンサルティングファームの中でもグローバルな連携が盛んなファームです。国を超えて連携してプロジェクトを回していくことを推進しているため、事業会社でのクロスボーダープロジェクトや海外の子会社の管理といったグローバルな業務に携わった経験があれば高く評価されます。
また、チーム同士のコラボレーションが求められるため、性格的には協調性のある人、チームワークに向いている人が好まれる傾向があります。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング

総合系コンサルティングファームの採用試験を突破するには、論理的思考力や課題解決能力といったコンサルの基礎スキルを身につけるのはもちろんですが、自身の経歴や強みとマッチするファームを選び、これまでの経験が仕事にどのように役立つのか、しっかりアピールすることも大切です。
アンテロープキャリアコンサルティングでは、まず専任のコンサルタントが志望者のご意向や将来的なビジョンを聞き取って、現状認識を共有。ファームごとの社風や重視されるスキルの違いを踏まえた上で、最適な求人をご紹介しています。組織体制やキャリアパス、待遇面の情報までしっかりご提供するため、より最適なファーム・部門を見つけるためにお役立ていただくことが可能です。
また、独力では対応できない、選考フローで重視されるポイントの最新情報やケース面接対策についてのサポートも充実しています。

転職希望者にキャリアコンサルタントからアドバイス：EYストラテジー・アンド・コンサルティング

キャリアコンサルタント
佐藤史子 / Fumiko Sato

大手総合系ファームへの転職では、コンサルタントのベーススキルである論理的思考力を鍛えておくことが必須です。現職での普段の業務から意識して、ベーススキルをしっかり伸ばしておきましょう。
また、EYストラテジー・アンド・コンサルティングはグローバルな連携が盛んな分、英語力への期待値が高くなります。英語ができれば、ほかの総合系ファームよりもプラスに働く部分が大きいため、得意な人は上手にアピールするのがおすすめです。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング
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監修：アンテロープキャリアコンサルティング
この記事は、アンテロープキャリアコンサルティング株式会社が監修しています。コンサル業界・金融業界への転職に役立つ情報を発信しています。

企業プロフィール：EYストラテジー・アンド・コンサルティング

社名	EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
所在地	東京都千代田区有楽町1-1-2　東京ミッドタウン日比谷　日比谷三井タワー
従業員数	未発表
設立	2020年10月
特徴	EYは世界4大ファーム「Big4」のひとつで、アシュアランス（保証）、税務、ストラテジー（戦略）、トランザクション（取引）、コンサルティングなど、幅広い分野で企業支援サービスを展開している。このEYの日本グル―プ（EY Japan）の一員の「ストラテジー・アンド・トランザクション」と、コンサルティングサービスを提供する「EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング」が2020年10月1日付で統合されて誕生したのが、EYストラテジー・アンド・コンサルティングである。 EYのグローバルネットワークと最新のテクノロジーのほか、これまで積み重ねてきた知見によってビジネスを変革し、企業や社会に長期的な価値を創造していくことを目指している。