「総合コンサルに興味はあるけれど、会社の数が多すぎて違いが分からない」──この記事は、そんなあなたのための記事です。
先に結論をお伝えすると、総合系コンサルティングファーム選びでは、知名度だけで決めないことが大切です。外資か日系かでカルチャーが違い、同じ総合コンサルでも、DXに強い会社、金融に強い会社、SAPや業務改革に強い会社など、得意領域はかなり異なります。
総合コンサルは、企業変革の「総合病院」に近い存在です。戦略だけを見る診療科ではなく、業務、IT、組織、人材まで含めて、企業の不調を広く診て、実際に治療まで伴走する役割を担います。だからこそ、あなたがどの分野に興味を持つかで、相性の良いファームは大きく変わります。
この記事では、主要15社の一覧、総合コンサルの定義、戦略コンサルとの違い、外資系8社と日系7社の特徴、ファーム選びの軸まで整理しました。最後まで読むと、「総合コンサルって何となく良さそう」から一歩進んで、自分に合う会社を比較できる視点が持てるようになります。
「総合コンサル」に挑戦するなら、どのファームがあなたの志向に合うか。
外資・日系でカルチャーも得意領域も大きく異なります。
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大手総合コンサルティングファーム一覧
まずは、主要な総合コンサルファームを一覧で見ていきましょう。ここで大事なのは、単に会社名を覚えることではなく、「どの会社がどの領域に強いか」をざっくりつかむことです。
主要15社を一覧で見ると、何が分かる?
一覧表で見ると、外資系はBIG4やアクセンチュアのようにグローバルネットワークやDXの強さが目立ち、日系はNRIやアビームのように日本企業への深い理解や特定領域の強みが見えやすくなります。つまり、総合コンサルは「何でもできる会社」ではありますが、実際には得意分野の偏りがしっかりあります。あなたが金融に興味があるのか、SAPや業務改革に惹かれるのか、あるいはDXに関わりたいのかで、候補はかなり変わります。
| 会社名 |
区分 |
売上高 |
平均年収(目安) |
強み・特徴 |
| デロイト トーマツ コンサルティング |
外資系(BIG4) |
4,545億円(日本) |
1,121万円 |
全方位、特に会計・財務、DX |
| PwCコンサルティング |
外資系(BIG4) |
3,130億円(日本) |
1,059万円 |
戦略、DX、サステナビリティ |
| KPMGコンサルティング |
外資系(BIG4) |
1,050億円(日本) |
1,083万円 |
リスクコンサルティング、金融、CFO支援 |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング |
外資系(BIG4) |
非公開 |
1,031万円 |
戦略、M&A、サプライチェーン、金融 |
| アクセンチュア |
外資系 |
641億ドル(グローバル) |
958万円 |
IT・DX、デジタルマーケティング、AI |
| IBMコンサルティング |
外資系 |
191億ドル(グローバル) |
1,050万円 |
IT・テクノロジー、クラウド、AI |
| キャップジェミニ |
外資系 |
220億ユーロ(グローバル) |
950万円 |
IT・デジタル、製造業、金融 |
| ローランド・ベルガー |
外資系 |
非公開 |
1,500万円以上 |
戦略、自動車、製造業、航空宇宙 |
| ベイカレント・コンサルティング |
日系 |
943億円 |
1,116万円 |
全方位、ワンプール制、DX |
| アビームコンサルティング |
日系 |
848億円 |
859万円 |
SAP導入、業務改善、製造業、金融 |
| 野村総合研究所(NRI) |
日系 |
7,006億円 |
1,247万円 |
ITソリューション、金融、リサーチ |
| 三菱UFJリサーチ&コンサルティング |
日系 |
499億円 |
879万円 |
政策研究、金融、組織人事 |
| シグマクシス |
日系 |
210億円 |
960万円 |
DX、新規事業開発、M&A |
| 日立コンサルティング |
日系 |
非公開 |
930万円 |
製造業、社会インフラ、IT |
| クニエ |
日系 |
非公開 |
950万円 |
SAP導入、業務改革、製造業 |
※売上高は各社の公表値、平均年収はOpenWork等の公開情報を参考にした目安です。職位・部門・評価により実際の水準は変動します。
※概念図:平均年収の大小感を可視化したものです。実際の年収は職位・評価・部門などで変動します。
外資系と日系では、どんな顔ぶれになる?
外資系は、BIG4、アクセンチュア、IBM、キャップジェミニなど、グローバルで広く展開するファームが中心です。一方、日系は、ベイカレント、アビーム、NRI、クニエのように、日本企業の業務や商習慣に強い会社が目立ちます。大きく分けると、外資はグローバル案件や大型変革、日系は国内企業への深い入り込みや実装力に強みが出やすいです。
- 外資系:BIG4、アクセンチュア、IBM、キャップジェミニ、ローランド・ベルガーなど
- 日系:ベイカレント、アビーム、NRI、MURC、シグマクシス、日立コンサル、クニエなど
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総合コンサルとは?戦略コンサルとの違い
総合コンサルを理解するには、まず戦略コンサルやITコンサルとの違いを整理するのが近道です。ここを押さえると、自分が本当に行きたい領域が見えやすくなります。
総合コンサルは、どんな役割を担うの?
総合コンサルは、企業の経営課題を「戦略から実行まで」一気通貫で支援する存在です。戦略だけを描いて終わるのではなく、業務改善、IT導入、組織改革まで含めて、実際に変化が起きるところまで伴走するのが特徴です。病院でたとえるなら、診断だけする専門医ではなく、治療計画を立てて手術やリハビリまで支える総合病院に近いです。あなたが「考えるだけでなく、変化が起きるところまで関わりたい」と思うなら、総合コンサルはかなり相性が良いです。
戦略・IT・シンクタンクとは、何が違う?
戦略コンサルは最上流の意思決定支援、ITコンサルはシステムやDXの実装支援、シンクタンクは調査研究や政策提言に強みがあります。その中で総合コンサルは、それらを横断して扱えるのが特徴です。つまり、「何をやるか」だけでなく、「どう進めるか」まで見られるのが総合コンサルの強みです。あなたが幅広く企業変革に関わりたいなら、総合コンサルのほうが入口として合う可能性があります。
| 種類 |
主な役割 |
特徴 |
| 戦略コンサル |
経営トップ層が抱える課題への提言 |
少数精鋭で企業の将来を左右する意思決定を支える |
| ITコンサル |
IT戦略の立案〜システム企画・設計・導入・運用 |
DX推進の需要拡大で存在感が高い |
| シンクタンク |
社会・経済に関する調査研究や政策提言 |
官公庁・自治体向けが中心。民間コンサル部門を持つ企業もある |
| 総合コンサル |
戦略、IT、業務改善などあらゆる領域をカバー |
提言だけでなく実行まで支援することが多い |
「BIG4」と「5大コンサル」は、どう理解すればいい?
BIG4とは、デロイト、PwC、KPMG、EYの4大監査法人系グループを母体とする巨大コンサルファーム群のことです。会計や財務に強みを持ちながら、今では戦略、業務、ITまで広くカバーしています。さらに、ここにアクセンチュアを加えて「5大コンサル」と呼ぶこともあります。あなたが総合コンサルを広く見たいなら、この5社はまず押さえておきたい中核プレイヤーです。
- デロイト トーマツ コンサルティング
- PwCコンサルティング
- KPMGコンサルティング
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
- アクセンチュア
【外資系】BIG4・アクセンチュアなど8社の特徴
ここでは、外資系の主要総合コンサル8社を整理します。外資系と一括りにされがちですが、実際にはかなり個性が違います。
外資系総合コンサルは、どうキャラクター分けすると分かりやすい?
外資系総合コンサルは、覚えやすい「一言キャラ」で捉えると違いが整理しやすいです。たとえば、デロイトは人のデロイト、PwCは案件規模のPwC、KPMGは堅実なKPMG、EYは変革のEY、アクセンチュアはDXのアクセンチュアという見方です。こうして見ると、どこも総合コンサルではあるものの、魅力の出方が違うと分かります。
デロイト トーマツ コンサルティング
外資系(BIG4)
人のデロイト
平均年収目安:1,121万円
全方位に強く、会計・財務やDXまで幅広いテーマを扱います。BIG4の中では比較的穏やかで、協調性や育成文化を感じやすいと言われることが多いです。
- 強み:会計・財務、M&A、DX、官公庁
- 向く人:幅広いテーマに触れながら長く成長したいあなた
PwCコンサルティング
外資系(BIG4)
案件規模のPwC
平均年収目安:1,059万円
Strategy&を含む戦略、DX、サステナビリティ、M&Aまで幅広いです。大規模案件やグローバル連携の強さが目立ちます。
- 強み:戦略、DX、サステナビリティ、金融
- 向く人:大きな案件で存在感を出したいあなた
KPMGコンサルティング
外資系(BIG4)
堅実なKPMG
平均年収目安:1,083万円
金融やリスク、CFO支援など、やや守りに強い印象があります。フラットで落ち着いた空気感を好む人に相性が良いです。
- 強み:リスク、金融、CFO支援
- 向く人:専門性を積み上げつつ着実に成長したいあなた
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
外資系(BIG4)
変革のEY
平均年収目安:1,031万円
戦略、M&A、サプライチェーン、金融まで幅広く、特に変革やトランザクション文脈で存在感があります。
- 強み:戦略、M&A、サプライチェーン
- 向く人:変革テーマやクロスボーダー案件に惹かれるあなた
アクセンチュア
外資系
DXのアクセンチュア
平均年収目安:958万円
IT・DX・AI・クラウドに圧倒的な存在感があります。スピード感があり、テクノロジーを軸に企業変革へ入り込みたい人に向いています。
- 強み:IT・DX、AI、クラウド、デジタル
- 向く人:テクノロジー起点で変革に関わりたいあなた
IBMコンサルティング
外資系
技術のIBM
平均年収目安:1,050万円
クラウドやAIなどの技術基盤に強く、ITとビジネスの橋渡しに強みがあります。落ち着いた社風を好む人にも相性が良いです。
- 強み:クラウド、AI、ハイブリッドクラウド
- 向く人:技術理解を強みにしたいあなた
キャップジェミニ
外資系
欧州色のキャップジェミニ
平均年収目安:950万円
IT・デジタルを軸に、製造業や金融へ強みがあります。グローバル協業の多さも特徴です。
- 強み:IT・デジタル、製造業、金融
- 向く人:グローバルチームで柔軟に働きたいあなた
ローランド・ベルガー
外資系
製造業のベルガー
平均年収目安:1,500万円以上
総合コンサルというより戦略色が強めですが、自動車や製造業、事業再生で存在感があります。年収水準も高いです。
- 強み:戦略、自動車、製造業、再生
- 向く人:製造業や高年収戦略領域を狙いたいあなた
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【日系】アビーム・ベイカレントなど7社の特徴
次に、日系の総合コンサル7社を見ていきます。日系の魅力は、日本企業のリアルな現場や商習慣への理解が深いことです。
日系総合コンサルは、どんな強みで分かれる?
日系ファームは一見似て見えますが、かなり個性があります。ベイカレントは全方位のベイカレント、アビームはSAPのアビーム、NRIは高年収のNRI、MURCは金融と政策のMURC、シグマクシスは事業創造のシグマクシス、日立コンサルは製造業の日立、クニエは業務改革のクニエ、という整理がしやすいです。あなたがどの強みを伸ばしたいかで、選ぶべき会社は変わります。
ベイカレント・コンサルティング
日系
全方位のベイカレント
平均年収目安:1,116万円
ワンプール制で業界やテーマを横断しやすく、DXや実行支援にも強いです。スピード感のある環境を好む人に向きます。
アビームコンサルティング
日系
SAPのアビーム
平均年収目安:859万円
SAP導入や業務改善に強く、製造業や金融でも存在感があります。チームワークや育成を重視するカルチャーも特徴です。
野村総合研究所(NRI)
日系
高年収のNRI
平均年収目安:1,247万円
ITソリューション、金融、リサーチで非常に強く、日系の中でも高い年収水準が目立ちます。専門性を深めたい人に魅力的です。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング
日系
金融と政策のMURC
平均年収目安:879万円
金融、政策研究、組織人事に強みがあります。銀行系らしい安定感と堅実さがあるため、落ち着いた環境を好む人に向きます。
シグマクシス
日系
事業創造のシグマクシス
平均年収目安:960万円
DX、新規事業、M&Aなど、変化の大きいテーマで存在感があります。自由闊達なカルチャーが合うなら面白い選択肢です。
日立コンサルティング
日系
製造業の日立
平均年収目安:930万円
製造業や社会インフラ、エネルギーなど、日立グループの強みと接続しやすいテーマが多いです。技術理解が強みになります。
クニエ
日系
業務改革のクニエ
平均年収目安:950万円
SAPや業務改革に強く、NTTデータグループとの連携も特徴です。業務改革を武器にしたい人にはかなり魅力的です。
自分に合う総合コンサルの選び方
ここまで会社一覧を見てきましたが、最終的に大事なのは「あなたに合うかどうか」です。迷ったときは、次の3つの軸で考えると整理しやすいです。
得意領域で選ぶと、何が見えてくる?
あなたが金融に興味があるならPwCやNRI、DXに興味があるならアクセンチュアやIBM、SAPや業務改革ならアビームやクニエ、といった形で、テーマから会社を絞れます。会社名を先に見るより、「どんな課題を解きたいか」を先に考えるほうがミスマッチを防ぎやすいです。つまり、ファーム選びは企業比較というより、解きたい問いの比較です。
社風やカルチャーは、なぜ重視すべき?
同じ総合コンサルでも、外資は成果主義でスピード感が強く、日系は比較的チームワークや長期育成を重視する傾向があります。もちろん例外はありますが、カルチャーの違いは日々の働きやすさに直結します。あなたが競争環境を好むか、落ち着いた成長環境を好むかで、向き不向きは大きく変わります。
| 区分 |
傾向 |
| 外資系 |
成果主義でスピード感があり、若いうちから大きく伸びやすい。一方で競争は激しい傾向。 |
| 日系 |
チームワークや長期育成を重視しやすく、比較的穏やかな社風の会社も多い。 |
年収やキャリアの出口から逆算すると、どう選ぶ?
目先の年収も大事ですが、それ以上に、その会社の経験が将来どこにつながるかを見ることが重要です。昇進スピード、研修制度、アルムナイの進路などを見ると、会社ごとのキャリアの広がりが見えます。あなたが将来、事業会社の経営企画に進みたいのか、IT変革の専門家になりたいのかで、選ぶべきファームは変わります。
総合コンサル選びは「3軸」で考えると整理しやすい
領域
相性
出口
- 領域:どのテーマに強い会社か
- 相性:カルチャーや働き方が合うか
- 出口:その経験が将来どのキャリアにつながるか
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総合コンサルに関するよくある質問
未経験からでも総合コンサルに転職できますか?
はい、可能です。特に20代の第二新卒やポテンシャル採用では未経験者も対象になります。また、30代以降でも、経理・財務、人事、IT、マーケティングなどの専門性が評価されることがあります。大事なのは、経験をコンサルの言葉に翻訳して説明できることです。
総合コンサルで求められるスキルは何ですか?
論理的思考力、コミュニケーション能力、学習意欲、そして一定のタフネスが求められます。特定の資格が必須ではないことが多いですが、問題を構造化して相手に伝える力はかなり重要です。
総合コンサルの仕事は激務ですか?
プロジェクトのフェーズや時期によっては忙しくなります。ただし、近年は働き方改革や長期休暇推奨などの取り組みも進んでいます。激務かどうかだけでなく、その負荷が成長やリターンに見合うかで見るのが大切です。
戦略コンサルと総合コンサル、どちらを選ぶべきですか?
最上流の意思決定支援に強く惹かれるなら戦略コンサル、戦略から実行まで幅広く関わりたいなら総合コンサルが向きやすいです。あなたが「考えること」に魅力を感じるか、「変化を実装すること」に魅力を感じるかで判断すると整理しやすいです。
まとめ
総合コンサルは、戦略から実行まで、企業の課題を幅広く解決する存在です。ただし、同じ総合コンサルでも、外資と日系、得意領域、カルチャー、将来のキャリアはかなり違います。
- 総合コンサルは、戦略からIT、業務改善まで一気通貫で支援する
- 外資系はBIG4やアクセンチュアなど、グローバル案件やDXに強い会社が多い
- 日系はNRIやアビームなど、日本企業の実情や特定領域に強みを持つ会社が多い
- 会社選びは「得意領域」「カルチャー」「将来のキャリア」の3軸で考えると整理しやすい
大切なのは、有名な会社を何となく受けることではなく、あなたがどのテーマに関わり、どんな働き方をし、将来どこへ向かいたいのかを明確にすることです。そこが整理できると、総合コンサルの選び方はかなりクリアになります。
コンサル業界の最新トレンドを追いながら、現場で活躍するコンサルタントへのヒアリングや、社内に蓄積された転職支援データをもとに、ファームごとの特徴・年収・選考難易度の違いを整理しています。数字だけでなく、その背景にある役割やカルチャーまで含めて、読者が次の一歩を判断しやすい情報づくりを心がけています。
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