戦略系ファームと総合系ファームにおける違い
コンサルティングファームの組織構成は、大きく戦略系ファームと総合系ファームでの違いに分けられます。
■ 戦略系ファームの場合
基本的には社内に明確な部門が存在しないことがほとんどです。若手のメンバーは業界の区別なく、経営陣に対して戦略立案の支援を行います。それによってあらゆる案件に対応できる戦略立案の専門家が育っていくことになります。
■ 総合系ファームの場合
インダストリーやソリューションごとに部門が設けられることが一般的です。各コンサルタントはいずれかの部門に所属し、その中で専門性を磨いていくこととなります。例えば、保険業界をカバーする部門であれば保険会社の抱える経営課題全般の解決、M&Aに関わる部門であればM&A戦略立案や交渉支援・経営統合支援など、人事組織に関わる部門であれば人事制度構築や組織変革・タレントマネジメントなど、IT関連であればIT戦略立案・システム構築支援・PMO支援などといった領域の仕事に取り組みます。
プロジェクトごとに上司部下が変わる
いずれも一般企業と大きく違うのは、仕事が原則プロジェクト単位で行われる部分です。一般企業の場合は各部門内で部長、課長、係長、スタッフがラインでつながっており、明確に上司部下のつながりがあります。一方、コンサルティングファームではその都度プロジェクトチームが編成されます。チーム内においてはもちろん上司部下の関係が存在しますが、プロジェクトが終了すればチームは解散され、それぞれがまた別のプロジェクトに召集されチームを形成することになります。今日の上司が明日も上司とは限らないわけです。
自ら希望するプロジェクトを選択出来るファームも
チームの人員構成としては、そのクライアントにおけるすべてのプロジェクトに責任を持つパートナー、その下に個別のプロジェクトの運営に責任を持つマネージャーがおり、そのマネージャーの指示のもとで割り振られたタスクを実行するスタッフが2~3名程度となり、ひとつのプロジェクトに5名前後がアサインされることになります。ただ、システム導入に関わるコンサルティングなどの場合は大型プロジェクトとなるケースもあり、そういった場合は数十名単位でチームが構成されることもあります。
チームビルディングに関しては各社独自の手法をとっています。例えば、案件を獲得したパートナー自身がその案件の運営を任せるマネージャーを決定し、マネージャーが社内データベースなどにアクセスして適任のメンバーを探すケース、あるいはアサインメントを専門に行うアサインメントマネージャーがスタッフ層のそれぞれのキャリアプランを考慮しつつプロジェクトマネージャーと相談して決めていくケースなどがあります。中には社内公募制をとっていて、スタッフ層が自ら希望するプロジェクトを選択することが可能なファームもあります。
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監修:アンテロープキャリアコンサルティング この記事は、アンテロープキャリアコンサルティング株式会社が監修しています。 コンサル業界・金融業界への転職に役立つ情報を発信しています。 |
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