コンサルタントへの転職理由|書類選考で落とされない志望動機を書くために
コンサルティング業界では、求人へ応募する際に志望動機書の提出を求められるケースが頻繁にあります。
志望動機書は職務経歴書と同様に重要性が高く、この書類の出来次第によっては採用が見送られることもあります。採用側はどのようなポイントを重視しているのでしょうか。
そして、選考を有利に進めるための志望動機とはどのような内容なのでしょうか。コンサルティング業界における志望動機の書き方について解説します。
コンサルティングファームが志望動機を求める理由は?
アプライ時の提出書類に志望動機書を求めるコンサルティングファームは多く存在します。その意図は企業によってさまざまですが、主な理由としては以下の2点が挙げられます。
・数ある企業のうち、なぜコンサル業界なのか、なぜ当社に応募したのか知りたい
・入社後に何が出来るのか、また何をしたいのかを把握したい
志望動機書は「書式自由」としているところが多く、何を書けばいいのか分からないという人も多いかもしれません。しかし、採用側が知りたい答えは以上の点に集約されます。裏を返せば、これらにしっかりと答えることが出来れば志望動機書は完成するということです。
職歴や実績など伝えたいポイントはたくさんあると思いますが、まずは「なぜこの会社を選んだのか」「入社後にどのようなことに取り組みたいのか」という2つの点に絞って展開していきましょう。
コンサルタントへの転職|志望動機の書き方、3つのポイント
志望動機書を書く前に、抑えておくべき重要なポイントが3つあります。これからコンサル業界への転職を考えている人は、以下の点に注意してください。
ポイント1・自分を知る
いわゆる「キャリアの棚卸し」という作業です。
これまでのキャリアを振り返り、どのような仕事をしてきたのか、何が得意なのか、何が苦手なのか、転職に何を求めているのかなどを箇条書きにして、いま一度自分を見つめ直してみましょう。
この作業を行わずにいきなり志望動機書を書いてしまうと軸がぶれてしまうだけでなく、転職後にイメージとのギャップを生む可能性もあります。
ポイント2・ターゲットを知る
志望動機書を書く最大の目的は、自分を上手に表現することではなく、内定を得ることです。
いくら輝かしい実績を挙げても、採用側に響かなかったら意味がありません。相手の企業がどのような人材を欲しているのかを知り、その要件に沿った人物であることをアピールしましょう。すべての経験・実績などを並列で書くと相手に伝わりにくくなってしまうので、要件から外れたものはあえて書かないというテクニックもあります。
ポイント3・ライバルを知る
コンサルの求人には、成長意欲が強い人や目標の高い人が集中する傾向があり、志望動機書においても積極的なアピールが目立ちます。
一人ひとりのインパクトは強くても、多くの候補者を見ている採用側からすると印象が薄れてしまうのは当然のことです。「この人に会いたい」と思ってもらうためには、意欲や目的をより明確に書く必要があります。借りてきた言葉ではなく、過去のエピソードなどをふまえつつ、自分の言葉で語ることが大切です。
コンサルタントへの転職|志望動機のNG例
志望動機でありがちなNG例をまとめました。いずれも論理的思考が求められるコンサル系企業では忌避される動機です。応募前には必ずチェックするようにしてください。
「現在の仕事では不満なのでコンサルタントに転職したい」
理由:コンサルタントを選ぶ必要性がありません。非論理的なのでNG。コンサルタントでなければならない理由を挙げましょう。
「独立を考えているので勉強したい」
理由:コンサルティングファームは学校ではありません。自分にどんな強みがあり、どのような点で会社の役に立てるかをアピールしてください。
「経営者と仕事をしたい」
理由:抽象的なのでNG。経営者と具体的にどのような仕事をしたいのか伝えましょう。
「コンサルタントに興味がある」
理由:興味がない人は応募しません。コンサルタントのどのような仕事に興味があるのか、また今後どのような仕事をしたいのか、という点について深く掘り下げてください。
論理的且つ簡潔な文章で志望動機書を書く
採用側は志望動機書を通して志望動機そのものを知るだけでなく、コンサルタントの適性も同時にチェックしています。特に論理的思考力は必須の能力であり、この能力の有無によって面接に進めるかどうかを判断しているといっても過言ではありません。
延々と的外れなアピールをしたり、結論が見えてこないような非論理的な文章を長々と書いていると「適性がない」と判断されてしまいます。経歴が十分なのに採用が見送られてしまう人は、志望動機書の書き方が不適切である可能性があります。
論理的な文章というとイメージしにくいかもしれませんが、要は「簡潔な文章」です。
それぞれに小見出しを付けて、理由を簡潔に書くことで相手に要件が伝わりやすくなります。
気をつけたいのは「冒頭に結論が書かれていない」という志望動機書です。
コンサルタントは結論・理由・具体例の3段構成で文章を書くのが一般的であり、この形式に沿わない場合、印象を悪くする可能性があります。また理由に説得力が欠けていたり、エピソードが適切でない場合も非論理的と見なされるので注意してください。
コンサルタント転職時の志望動機|例文について
前項にて、「結論・理由・具体例の3段構成」と記載しましたが、記述する見出しについても「なぜコンサルタント業界なのか」、「なぜこのコンサルティングファームなのか」、「転職後、何ができるのか・どう貢献できるのか」についての3段構成を、それぞれ記載することを勧めます。
また、WEBサイトを検索すると例文一式が掲載されているサイトも多くありますが、そのまま転用するのはNGです。
数多くの志望動機書を目にするコンサルティングファーム側の印象に残るよう、自身の言葉で論理的にまとめることが求められます。
ここでは具体的例文の掲載はしませんが、上記に挙げた
1 なぜコンサルタント業界なのか
2 なぜこのコンサルタントファームなのか
3 転職後どのような貢献が可能か
これらについてを、結論・理由・具体例の順で書き記し、A4ファイル1枚程度の分量にまとめるようにし職務経歴書を完成させましょう。
おわりに
志望動機書の提出を求める企業が求める答えは「なぜ(当社に)応募したのか」、「入社後にどのような仕事に取り組みたいのか」という2点に集約しています。また採用側は志望動機書を通してコンサルタントとしての素質も判断しています。
(1)冒頭に結論を書く
(2)理由に説得力を持たせる
(3)エピソードは適切か
という点に気をつけながら、熱意と論理的思考力を存分にアピールしましょう。
コンサルタント転職|関連情報
リンク:https://www.antelope.co.jp/about_us/consult_blog.html?consult_id=6&blog_id=32
リンク:https://www.antelope.co.jp/about_us/consult_blog.html?consult_id=6&blog_id=255
リンク:https://www.antelope.co.jp/services/how_to.html
監修:アンテロープキャリアコンサルティング この記事は、アンテロープキャリアコンサルティング株式会社が監修しています。 コンサル業界・金融業界への転職に役立つ情報を発信しています。 |
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