転職成功体験記「総合商社系不動産ファンドから大手デベロッパー系不動産ファンドへ」

総合商社系不動産ファンドの財務担当から、大手デベロッパー系不動産ファンドのアセットマネージャーへ転職されたE・Gさん(30代)のご経歴や活動内容をご紹介いたします。アンテロープをお選びいただいた理由やご本人からのメッセージも、あわせてご紹介いたします。

E・Gさん(30代/女性)私立大学卒
BEFORE
[財務担当]総合商社系不動産ファンド
AFTER
[アセットマネージャー]大手デベロッパー系不動産ファンド

E・Gさんは大学卒業後に、新卒で大手通信グループ傘下のリース会社に入社。そこで不動産ノンリコースローンや証券化商品(金銭信託ABS)への投資、プロジェクトファイナンスのローンアレンジなどを手掛けて6年ほど勤めた後に、アンテロープを利用して総合商社系の不動産ファンドに転職されました。

E・Gさん

学生時代から金融系の法人向けビジネスがメインの業界を志望していて商社なども受ける中、新卒ではリース会社に入りました。そこで待望だったロンドンでのトレーニー期間を経て帰国した後に、 もともと興味のあった不動産投資に軸足を移したいと考えて不動産ファンドへの転職を考えました。そんな時に、不動産金融というニッチな業界に強いアンテロープを知り、相談しに行きました。

総合商社系の不動産ファンドへ転職されたE・Gさんは、ファンド企画部の財務担当として新たな一歩を踏み出されました。これまでのご経験から財務戦略策定や銀行との交渉といった業務を手掛け、順調にキャリアを積んでいましたが、徐々に不動産自体を扱うフロントライン、特にアセットマネジメント(期中管理)でスペシャリティを発揮したいと考えるようになり、再度アンテロープにご相談にいらっしゃいました。

担当コンサルタント:小倉から

E・Gさんは財務のバックグラウンドでしたが、ノンリコースローンも経験されており、最初は財務で入ってもローテーションでフロントを目指せるポジションであればご紹介が可能だと考えました。実際の紹介時にもこちらから採用企業へフロント希望であるということをしっかり伝え、内定後にも一旦は財務ポジションでのオファーでしたが交渉の上、フロントポジションでの業務も含めていただき、その可能性をしっかりと確認した上で、E・Gさんに意思決定していただきました。

財務部門とはいえ、著名なJ-REITに在籍されていたということで、E・Gさんは経験者採用の枠で大手デベロッパー系の不動産ファンドから内定を獲得しました。入社から数カ月を経た今は、希望していた運用部でのアセットマネジメント業務を手掛けることが出来ていて、直近では虎ノ門や銀座、大崎などの大型物件の期中管理に携わっておられます。

E・Gさん

前職では財務業務だけでなく、投資家対応などのファンド運営の実務について経験しており、アセットマネジメント業務についてもどのようなものか理解していたので、比較的キャッチアップはスムーズだったと思います。現在担当する私募ファンドの投資家はすべて国内投資家となっていますが、海外投資家が投資する案件もあり、海外不動産を対象とするファンドもあり、今後はクロスボーダー案件に携わる可能性もありそうです。

担当コンサルタント:小倉から

アセットマネジメント(期中管理)としてのキャリアを歩み始めたE・Gさんですので、まずはスペシャリティを高めていかれると思いますが、今後はアクイジション業務などにも範囲を広げていくことも出来ると思いますし、フロントの経験があるということでファンド自体のマネジメントを目指すということも可能だと思います。また、近年は不動産業界にもテクノロジーの波が押し寄せているので、場合によっては不動産テックと呼ばれるようなスタートアップで新領域に携わるというキャリアも考えられそうです。

英語も使えて財務もアセットマネジメント(期中管理)も手掛けているE・Gさん、今後業務範囲を広げられれば不動産ファンドの業務を一通り経験することになり、将来的には投資運用部長といったポジションの機会もうかがえる「不動産女子」として邁進していかれるのではないでしょうか。

E・Gさんからのメッセージ

同じ不動産金融の中でも職種が違うと転換は難しいので、そういった時は社外にチャンスを求めることもあると思います。もちろんハードルは高いので、自分にどの様なスキルがあり、自分がどういう仕事をしてどうありたいのかを深く考えて、相応の準備もしてから転職活動に入ることが大切だと思います。また、不動産業界でも投資対象が海外不動産であったり、投資家が外国人であることも増えていますし、 今後ESGについても海外の認証を取得するといった機会も出てくるため、英語力についてはますます重視されると思いますので、継続的にスキルアップされることをおすすめします。

この事例を担当したのは、
弊社コンサルタントの小倉基弘です

代表取締役小倉 基弘/ Ogura Motohiro
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。