不動産金融で必要とされる英語力
これまでの不動産金融はクロスボーダー案件が少なかったため、英語力は投資銀行業務のM&A分野、あるいはコーポレートファイナンス分野に比して強くは求められていませんでした。
しかしながら現況の流れ、すなわち投資家の外国人比率の上昇、ソブリンファンドも含めた外資系ファンドの日本への投資の促進、海外アセットのREITへの組み入れの増加等から、不動産金融業界でも徐々にビジネスで使用できるレベルの英語力が要求されるようになってきており、この傾向は今後さらに加速していくものと思われます。
職種別にみると、アセットマネージャーは外国人投資家に対する報告業務で英語が必要になってきます。それが出来なければ、仕事は日本人投資家対応のみの限定されたものになってしまうでしょう。またミドルオフィスではありますが、IR担当者も同様に、昨今のグローバルオファリングの増加を背景に英語を必然的に使用するようになってきています。今まで国内のオリジネーターを対象に活動していたアクイジション担当者も、今後はオリジネーターが外国人であったり、国外案件を購入する等の機会が増えてきたりすれば英語を使わざるを得なくなります。
また外資系ファンドについて言えば、入社時点のファンドの規模が求められる英語力を左右します。ファンドがスタートアップの段階であったり、社員数がまだ10~20人規模の段階であれば、本国との英語でのコミュニケーションが頻繁に発生し、業務内容を問わず英語力は必須になります。
このように不動産金融業界にてキャリア展開の機会を得ようとする場合、今やビジネスが遂行できるレベルの英語力は必須になりつつあります。例えば、30才でアセットマネージャー経験のある人材が2名いたとしましょう。A氏はビジネスレベルの英語力があり、B氏はTOEIC800点ながらビジネスで使用出来るレベルではないといった場合、あくまでもイメージですがA氏はB氏に比しておおよそ30%程度多くポジション(機会)が得られ、30%程度年収が高く提示される、といった可能性もあるのです。
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監修:アンテロープキャリアコンサルティング この記事は、アンテロープキャリアコンサルティング株式会社が監修しています。 コンサル業界・金融業界への転職に役立つ情報を発信しています。 |