不動産金融への転職で求められる人物像
不動産金融業界のフロント業務での転職においては、同業界出身者が評価されるのは当然ですが一方で、金融バックグラウンドまたは不動産バックグラウンドのみの方々も一定の経験、スキル、素養をお持ちであれば評価されオファーを獲得されています。
以下では
1.金融バックグラウンド人材に求められる経験、スキル
2.不動産バックグラウンド人材に求められる経験、スキル
3.両者に共通した素養
に分類して業界から評価され得る人物像を提示します。
1.金融バックグラウンド人材に求められる経験、スキル
金融バックグラウンド人材で不動産金融の業界にキャリアを転身される方々の典型的な経歴は、建設・不動産業界向けに分析業務をされていたセルサイドアナリスト、あるいは投資銀行部門(IBD)の不動産業界向け、REIT向けのバンカーといったものになります。こうした業務を通して、彼ら彼女らが不動産業界のビジネス構造を詳細に把握しており、業界・職種を転換するとしても高い親和性があることがその理由です。また、オポチュニスティック系ファンドのジュニアで評価される事例として、日系外資系問わずIBDのM&A部門、もしくは外資IBDのセクターバンカー(業界問わず)の経験が挙げられます。これは不動産に対する投資採算価値を計算する手法が企業買収に用いられるDCF法と共通するためです。
2.不動産バックグラウンド人材に求められる経験、スキル
不動産金融分野を経験されていなくても不動産業界経験者がジュニアとして採用される例は多く、大型物件の開発経験者、法人向けのオフィスビル・商業施設等の売買経験者、テナントリーシング営業経験者等は業務の類似性を評価されています。特に大型不動産売買・大型開発のための用地仕入経験が豊富な方は、ある程度の年齢であってもアクイジション担当として期待され採用に至るケースもあります。また、鑑定士資格を持ち鑑定事務所にて物件評価経験のある方についても、(一時期の証券化案件が減少してしまったためポジションは減少しているものの)ジュニアとしてであればポテンシャルも見ながらアクイジション、アセットマネージャーとして採用されている事例があります。
3.両者に共通した素養
不動産業界、扱っているアセット(オフィス、レジデンス、リテール、ロジスティックス等)への興味、理解は当然必要になり、また不動産ファンドは資産運用業務であるため、会計的な素養が重視されるのは言うまでもありません。対外的(不動産オリジネーター、投資家、レンダー、会計士、弁護士等)な交渉も多く、社内的な調整もあることから、コミュニケーション能力、チームワークを取れるソフトスキルも要求されています。これに加えて英語力が特にここ数年重視されるようになりましたが、この点については次項で説明いたします。
不動産金融への転職
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監修:アンテロープキャリアコンサルティング この記事は、アンテロープキャリアコンサルティング株式会社が監修しています。 コンサル業界・金融業界への転職に役立つ情報を発信しています。 |