自分の強みを見つける考え方

2023-10-05 執筆者:林 徹

金融領域をメインに担当している、コンサルタントの林です。

異常に暑い夏も少しずつ、終わりが見えてきたと思えば、あっという間に10月となりましたね。
年末、年度内といった区切りをターゲットに転職活動をされる方、何とかそれまでに採用をしたいと考えている企業、といった状況で、個人的には引き続き転職マーケットは活況、という印象を持っています。

多くの方から転職相談をいただく中で「自分の強みを活かしてキャリアを構築したい」というご希望を伺うことがあります。そういった話題になった際、私がお伝えしている自分の強みの見つけ方について紹介させていただきます。

私がよく引き合いに出すのが、森岡毅氏という方がテレビでお話していた内容です。森岡氏についてはご存知の方も多いと思いますが、P&Gを退職し、大阪のテーマパーク・USJに入社後、革新的なアイディアを投入しV字回復させたという、日本を代表するマーケターの方です。
そんな森岡氏が、とあるテレビ番組で「自分の強み」の見つけ方というテーマで以下のような内容を語っていました(森岡氏については、書籍や動画などもたくさん出ていますので、ぜひ詳細はご確認いただければと思います)。

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・弱点を直していくよりも、強みを見つけて、その強みで勝負する
・自分の強みは「好きなこと」の中にある
・好きなことを「名詞」ではなく「動詞」で書きだす(50~100個)
 (例)サッカーが好き → サッカーを見るのが好き
・書き出したものを、T(Thinking:考える力)、C(Communication:伝える力)、L(Leadership:リーダーシップ)に分ける
・上記3つの分類の中で、自分が書きだした動詞が集中しているものが強みになる
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50~100個書き出す、ということでそれなりに労力は必要かもしれませんが、自分自身が一体どういった「動詞」を好きなこととして捉えているのか客観的に把握できるので、ぜひ一度やってみてください。

また、ご自身のキャリアを考えるうえでも「名詞」ではなく「動詞」で考えてみることで、思わぬ選択肢が出てくることもあるかと思います。
例えば「自分は営業が好き」だと思っていたが「営業で成果が上げられるよう、施策を考えるのが好き」だった場合には、顧客対応を行う業務よりも、実は営業企画のような部署に適性があったり、自分らしく働くことが出来たりするのかもしれません。自分でも思いもしなかった転職先や業界が、自分の強みを活かせるという場合もあると思います。

誰もが自分の強みを理解すれば、より充実したキャリアを送ることが出来るはずです。具体的な転職の話ではなくとも、さまざまなキャリアに関するご相談なども、ぜひ弊社コンサルタントまでご相談ください。

林 徹 / Toru Hayashi
【経歴】
大阪市立大学法学部卒。新卒で三井住友銀行へ入行。法人営業や大企業取引、SMBC日興証券人事部への出向等、幅広く業務を経験。その後、外資系生命保険会社へ転職し、通算で10年超に亘り、金融業界において様々な業務に関与する。銀行、証券、保険会社での業務経験を生かして一人でも多くの方々の決断をサポートし、豊かなキャリアを送るきっかけを作りたいと考え、アンテロープに参画。

【担当領域/実績】
投資銀行、PEファンド、アセットマネジメント/ヘッジファンド、グローバルマーケッツなどを担当。金融機関における幅広い業務経験と人事経験をもとに、金融機関勤務の方々のキャリア支援やアドバイスに強みを持つ。