KPMGコンサルティングは、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、リスク&コンプライアンス、テクノロジートランスフォーメーションの3領域を軸にコンサルティングを提供する総合系ファーム。大規模プロジェクトはもちろん、小規模でも付加価値の高いプロジェクトにも積極的に取り組む姿勢を大切にしています。
ここでは、KPMGコンサルティングへコンサルタントとしての転職を考える際に役立つ、求められるスキルセットと年収例のほか、選考フローや面接対策、転職に成功した人の人物像などについて解説します。
コンサルティング業界専門の転職エージェントだからこそお伝えできる情報を参考に、ぜひ挑戦への一歩を踏み出してください。
<目次>
主な仕事内容:KPMGコンサルティング
就労環境:KPMGコンサルティング
年収例:KPMGコンサルティング
選考フロー・面接のポイント:KPMGコンサルティング
求められるスキルセット:KPMGコンサルティング
入社後に実現可能なキャリアパス:KPMGコンサルティング
転職に成功した人の人物像:KPMGコンサルティング
転職でエージェントに相談するメリット:KPMGコンサルティング
転職希望者にキャリアコンサルタントからアドバイス:KPMGコンサルティング
企業プロフィール:KPMGコンサルティング
主な仕事内容:KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングは、クライアント企業のビジネスモデル変革の積極的な推進や、持続可能な成長のためのコンサルティングサービスを提供しています。豊富な経験とスキルを持つコンサルタントが、10年後も社会的価値が高い企業であることを目指した支援を行います。
コンサルティング領域でみた主な仕事内容
KPMGコンサルティングが提供するコンサルティングサービスは、大まかにビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野に分かれます。
●ビジネストランスフォーメーション(事業変革)
ビジネストランスフォーメーション(事業変革)は、クライアントの戦略立案やオペレーション変革を担います。主に企業のパフォーマンス向上のために必要な本質的な事業改革、事業戦略の再構築、組織再編の支援などを行います。支援内容は、ストラテジー&オペレーション、フィナンシャルマネジメント、組織・人材マネジメントなど、企業のコアとなる業務を多岐にわたってカバーしており、さまざまな案件に対応する高い能力が求められます。
●テクノロジートランスフォーメーション
テクノロジートランスフォーメーションでは、継続した企業成長のために、未来を見据えたIT戦略の策定、システム導入支援のほか、AIや基幹システムをベースとした業務改革などを支援します。ITプランニング&アーキテクチャデザイン、ITガバナンス&プログラムマネジメント、デジタルトランスフォーメーション、エンタープライズソリューション導入支援などが主なテーマとなります。
●リスク&コンプライアンス
リスク&コンプライアンスでは、ガバナンスやリスクマネジメント、コンプライアンス上の課題を洗い出し、具体的解決策の提案から実行支援までを行います。支援テーマは、ガバナンス・内部監査・内部統制、海外グループ管理、ITリスクマネジメント、サイバーセキュリティ対策などです。
コンサルティングサービスの対象業界
KPMGコンサルティングでは、下記のような業界・業種別のニーズに対応した、専門性の高いコンサルティングを提供しています。
・金融機関
・パブリックセクター
・企業不動産(CRE)
・ホスピタリティ
・ヘルスケア産業
・イノベーション関連サービス
・スポーツ
・eスポーツ
「コンサルティング領域でみた主な仕事内容」参考:KPMGコンサルティングの事業内容 | KPMGコンサルティング採用サイト
就労環境:KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングは、多様な個性を持つ一人ひとりが「高品質なサービスの提供により、クライアント・社会に貢献する」という目標を掲げて、I&D(インクルージョン&ダイバーシティ)を推進しています。勤務制度や福利厚生制度の充実を目的化するのではなく、人材のダイバーシティによる多様なビジネス価値の創出や、一人ひとりの生産性向上を本質的な目的に据えています。
勤務時間・働き方
部門などによって異なりますが、中途採用(キャリア採用)の勤務時間は、9時15分~17時15分の実働7時間です。時短勤務制度、有給休暇制度、リフレッシュ休暇制度が整備されています。
I&D推進の取り組みのひとつとして女性が活躍できる職場環境を整えており、女性従業員を対象としたキャリア教育、管理職対象のダイバーシティ研修、復職支援制度などを導入。2019年には、女性活躍推進法にもとづく認定「えるぼし」の最高ランク(3つ星)を取得しています。
人事制度・スキルアップ研修制度
一般的に人材育成は人事部門が担当しますが、KPMGコンサルティングでは、経営企画部門と人材開発部門が連携して人材育成のプログラム開発を行っています。これは、人材育成を経営戦略の最重要課題のひとつとして捉えて、全社的な課題として人材育成に取り組んでいるためです。
具体的なスキルアップ研修として、業界未経験の若手中途採用(キャリア採用)社員には、入社後5週間かけてコンサルティングの基礎力を習得する研修「Consulting Foundations」を実施。それ以外の中途採用社員も、各業種やサービス知見を習得する「Solution & Industry」、デジタルに関する最新トレンドを習得する「Digital & Emerging Technology」、クライアントとのコミュニケーションスキルやクロスボーダーマネジメントに関するスキルを習得する「People & Leadership」といったプログラムを、必要に応じて受けることができます。
福利厚生
各種社会保険のほか、退職金制度(在籍2年以上)、マッサージルーム(東京事務所)、健康保険組合カフェテリアプランなどが整備されています。
特に、子育てに関わるワークバランス支援制度が充実しており、利用料金を補助する「ベビーシッター育児支援補助」、普段保育園などへ通っている子供が病気になったときに預けられる「病児保育サポート制度」、育児休業から職場復帰する際に保育所への入所活動をサポートする「保活コンシェルジュサービス」、やむをえず認可外保育園に子供を預ける場合の「保育園費用補助制度」があります。
年収例:KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングの年収は、職種や経験などによって異なります。実際の求人案件をもとに、年収例をご紹介します。
現在募集中のポジション情報は、こちらからご覧いただけます。
KPMGコンサルティング 現在募集中のポジション情報
■職種別想定年収
職種 |
想定年収 |
ストラテジー&トランスフォーメーションコンサルタント |
500万~2000万円 |
AI/先端技術導入コンサルタント |
500万~2000万円 |
組織人事コンサルタント |
500万~2000万円 |
金融業務改革コンサルタント |
500万~2000万円 |
法務コンプライアンスコンサルタント |
500万~2000万円 |
オープンイノベーション担当コンサルタント |
500万~2000万円 |
SAPアプリケーションコンサルタント |
500万~2000万円 |
選考フロー・面接のポイント:KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングの中途採用(キャリア採用)の選考は、書類審査の後、適性検査を経て2~3回の面接が行われます。
どの職種で応募しても共通して重視されるのは、コンサルタントに必須の論理的思考能力、課題解決能力、コミュニケーション能力といった部分です。応募はポジション別に行われ、面接では戦略企画、財務会計、サプライチェーンなど、各ポジションで求められるケイパビリティ(能力や才能、将来性)をどのくらい身につけているかが見られます。
求められるスキルセット:KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングで働く上で、ベーススキルの論理的思考力、またはその素養は必須です。また、全社的にAIや基幹システムをベースとした業務改革に取り組んでいることから、IT関連の経験が豊富な人、基幹システムに明るい人はポジティブに評価されます。
一例として、セキュリティストラテジーコンサルタントに必要とされる・歓迎されるスキルをご紹介します。
<セキュリティストラテジーコンサルタントに求められる経験・スキル>
・コンサルティングファームでの実務経験、あるいはSIerなどでのITインフラ関連サービスの提供実績(ネットワークやインフラの企画・設計・構築、PMOなどの実務経験)
・論理的思考力、コミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキル
・リーダーシップ(チームメンバーなどを率いて目的達成した実績など)
小規模でも付加価値があるプロジェクトを推進する姿勢が求められる
SI(システムインテグレーション)導入がメインではなく、あくまでもコンサルティング会社であるというこだわりの強いファームのため、小規模でも付加価値のあるテーマでプロジェクトを推進していきたいという姿勢が大切となります。
eスポーツのように、ほかのファームでは見られない特徴的な取り組みもしており、ニッチな分野でも提案の中身で勝負する意欲を持っている人には向いているでしょう。
入社後に実現可能なキャリアパス:KPMGコンサルティング
コンサルタントの職層は、ビジネスアナリスト、コンサルタント、シニアコンサルタント、マネジャー、シニアマネジャー、ディレクター、パートナーの7つに分類されています。中途採用(キャリア採用)の場合は、経験とスキルによって配属が決まります。
職層ごとに明確な役割が定められており、1つ上の職位の役割を果たすだけの力があると評価されれば昇格となります。
転職に成功した人の人物像:KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングは、必要とされるスキルセットでも触れたように「コンサルティング会社であること」に強いこだわりを持っているファームです。また、Big4系コンサルティングファームの中では比較的後発であるため、他ファームと比べて企業規模が大きくなく、会社のポリシーとしても大規模プロジェクトを回すことだけにこだわってはいません。
そのため、「IT導入を前提とした大規模プロジェクトを回したい」という人よりは「小規模でもクライアントのためになりたい」「価値のあるテーマでプロジェクトを進めたい」という思いが強い人向きといえます。
転職でエージェントに相談するメリット:KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングは小規模でも付加価値のあるサービスや、eスポーツなどニッチな分野への取り組みも行っています。こうした企業内の最新トレンドをつかみ、自分のこれまでの経験やスキルとマッチした求人情報収集や、面接などの対策を独力で行うには限界があります。
その点、アンテロープキャリアコンサルティングでは、まず応募者の意向や将来的なビジョンをしっかりと伺った上で、企業の特徴や組織体制、採用ニーズの背景なども踏まえて、一人ひとりに合った企業・ポジションをご紹介しています。
転職エージェントを利用することで、企業の内情をより深く知ることができ、的確な面接対策も可能となります。
転職希望者にキャリアコンサルタントからアドバイス:KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングは、Big4系コンサルティングファームの中では後発組であり、ほかのファームと比べると企業規模は大きくありません。
そうした背景から、他ファームのように、大型トランスフォーメーションなどの大規模プロジェクトを回すことにこだわらず、小さくても付加価値の高いプロジェクトを大切にしています。ニッチな需要や、ビジネスとしての価値は未知数なものを積極的に支援するのは、ほかの総合系ファームにはあまり見られない特徴です。
そのため、面接の場でも「大手ファームではなくKPMGを希望する理由」を問われることが多く、その問いに対してしっかりと答えを持っている人が好まれる傾向があります。
監修:アンテロープキャリアコンサルティング この記事は、アンテロープキャリアコンサルティング株式会社が監修しています。 コンサル業界・金融業界への転職に役立つ情報を発信しています。 |
企業プロフィール:KPMGコンサルティング
社名 |
KPMGコンサルティング株式会社 |
所在地 |
東京都千代田区大手町1-9-7 大手町フィナンシャルシティサウスタワー |
従業員数 |
1153人(2020年7月1日時点) |
設立 |
2014年4月 |
特徴 |
KPMGコンサルティングは、世界4大会計事務所(Big4)のひとつ、KPMGの日本グループ(KPMGジャパン)の一員。企業の課題を解決する事業変革の提案・実行や、基幹システムをベースとしたテクノロジートランスフォーメーション支援に加え、リスクやコンプライアンスの課題を整えるリスクコンサルティングにも力を入れているのが特徴。
ほかの大手ファームのように大規模プロジェクトにはこだわらず、小さくても付加価値の高いプロジェクトを進めることを大切にする社風で、近年は「eスポーツアドバイザリー」としてeスポーツに参入する企業や大会運営団体への支援も手掛けるなど、ユニークな姿勢を打ち出している。 |
コンサルタント転職に役立つ関連情報
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