ファンドの投資先経営人材に求められること

2011-11-30 執筆者:山本 恵亮

アンテロープでは、ポスト・コンサルタントや金融のキャリアパスとして、投資ファンドの投資先企業での経営関連職を1つの選択肢としてご用意しております。
最近、ファンドの投資先企業の経営者としてご活躍の方からお話をお伺いする機会があり、大変示唆に富むお話をお聞き致しましたので、皆様とシェアさせて頂きたいと思います。

経営コンサルタントや金融のプロフェッショナルとしてご活躍をされていた人々の中で、投資ファンドの投資先企業の経営人材として力を発揮しておられる方々には、次のような2つの共通した特長があるそうです。

1.理屈だけを前面に出すのではなく、多様な社員の人々を受け入れて仕事を進める。それが、社員の方々からの賛同を得、信頼関係を築くことにつながっている。

2.自分が一番会社のことを考え、愛し、働くというオーナーシップを持っている。例えば、自ら企画したプランを実行することに興味があるだけでなく、そこに会社の為であるというオーナーシップがあるかどうか。これが社員の方々との信頼感の醸成につながり共感を生む。

「人を動かしてなんぼ」ということは、私も、ファンドの投資先企業の経営人材としてご活躍をされている多くの方々からお聞きしています。上記の様なことをきちんとおさえて取り組むことが人々から賛同や信頼を得ることにつながり、人が動き、組織が動くのだと実感しました。

経営コンサルタントや金融のプロフェッショナルとしてご活躍をされていた方々は、お持ちになっている能力が高い方々ですので、社員の人々との信頼関係を構築することが出来れば、ご自身がお持ちの本来の能力を発揮し、きっと素晴らしい実績を出されるのではないかと感じたお話でした。私も、今後皆様のご活動を支援させて頂く時に、参考にさせて頂きたいと思います。

取締役山本 恵亮 / Keisuke Yamamoto
【経歴】
同志社大学商学部卒。大手人材サービス会社にて金融とIT業界を担当後、渡米。在米のコンサルティング会社で、人材採用支援、人事コンサルティング、そして新規事業の立ち上げを事業開発マネージャーとして推進し、北米での事業拡大に貢献。2004年4月アンテロープ参画、翌年同社取締役。PEファンド(バイアウト)を中心に、VC、M&A、コンサル、投資先企業の経営人材、また組織立ち上げ期におけるコアメンバー採用の支援も強み。1級キャリアコンサルティング技能士。

【担当領域/実績】
専門はPEファンド(バイアウト)、VC、エンゲージメントなど投資ファンド、投資先の経営人材など。20年のエージェント経験で培われた層の厚いネットワークを有し、業界トップから新鋭企業まで数百名に及ぶ転職を支援してきた。水面下で流通する求人案件の提案から、選考対策、希望職種の明確化も含め丁寧な支援を行っている。