PEへのキャリア本 " コンサルが「次に目指す」PEファンドの世界 " をなぜ書いたのか

2023-12-18 執筆者:山本 恵亮

『コンサルが「次に目指す」PEファンドの世界』という本を出版しましたが、PEファンドを希望する方々やPE関係者など多くの方々に購入して頂き、早くもAmazonの複数カテゴリーで1位になっています。この場を借りてお礼申し上げます。

この本はPEファンドへの転職に興味を持った人々を対象にした入門書です。業界研究や仕事の理解、選考対策にご活用頂くことを目的としております。PE業界の未経験者でも理解しやすいように書いており、分量も280ページ程ですので2時間以内で読めると思います。

執筆した理由

この本を小倉と私が執筆した理由は20年以上PEファンドへの人材紹介に携わってきて感じている問題意識があった為です。この問題意識は大きく2つで、①PEでの仕事はプロ人材にとって最高にやりがいのある仕事だと思えるのでその魅力を多くの人々に伝えたい、②一方で、PEに応募するも多くの優秀な人々が準備不足で不合格になっている現実があり、その原因は準備不足が大きな理由になっている、ということです。

PEファンドに興味ある人々がその仕事の理解を深めて、自分のキャリアを深く考えた上で、納得感を持ってこの仕事を志すことが、本人も、応募先のPEにとっても、Win-Winだと思っております。

本書の内容

本書を読んで頂くと、PE業界へ応募するにあたって少なくとも理解しておくべき基礎知識を得ることが出来ます。PEの業界、仕事内容、職位構造、報酬体系、選考基準、選考内容、そして入社後のキャリアなどを大づかみに理解できます。

本書の構成と内容は下記の通りです。

はじめに 知られざるPEファンドの世界

第1章 究極のキャリア・PEファンドの魅力
→PEのキャリアについて概要を説明

第2章 PEファンドの基礎知識
→そもそもPEとは何か、PEやその業界の基礎知識のまとめ

第3章 PEファンドでは、どんな業務が行われているか
→PEファンドの仕事内容を説明。ファンドレイズ、投資案件の発掘、投資案件の検討、投資先企業の経営支援、売却といった一連の流れを解説

第4章 PEファンドに転職するには、どんな方法があるか
→PEに転職できるキャリアパス、選考内容(選考プロセス、面接の質問事例など)を事例を交えてリアルに説明 

第5章 PEファンドに入社後、どんなキャリアが待っているか
→PE出身者のネクストキャリアなどを実際の事例も添えて説明

おわりに 自己理解と仕事理解を深めるために

本書を通読後、次にやること

この本はPEの仕事に興味を持った時に最初に読むべき入門書です。言い換えれば、最低限知っておくべきことです。PEへの転職を希望するのであれば、この本を読んだ後、もう1段深めた業界研究をしなくてはいけません。

その方法は、PEについての専門書を読むことや、アンテロープのようなPEに詳しいエージェントに話を聞くことなどです。その一助となるように本書の最後「おわりに」の項目で次に読むべき本のリストも掲載してあります。

この本の目的はPEの仕事を理解して、選考に合格して、PEでのキャリアをスタートするという転職を成功させることに役立てて頂くことではあります。
しかし、それ以前に、面接にしても、カジュアル面談にしても、PEファンドで働く多忙なプロの人々にお会いして時間を頂く為には、その仕事を理解してからお会いするのがビジネスパーソンとしての礼儀でもあります。

ぜひ、これらの準備の為に本書をご活用頂ければ幸いです。

コンサルが「次に目指す」PEファンドの世界


アンテロープキャリアコンサルティング株式会社
山本恵亮

取締役山本 恵亮 / Keisuke Yamamoto
【経歴】
同志社大学商学部卒。大手人材サービス会社にて金融とIT業界を担当後、渡米。在米のコンサルティング会社で、人材採用支援、人事コンサルティング、そして新規事業の立ち上げを事業開発マネージャーとして推進し、北米での事業拡大に貢献。2004年4月アンテロープ参画、翌年同社取締役。PEファンド(バイアウト)を中心に、VC、M&A、コンサル、投資先企業の経営人材、また組織立ち上げ期におけるコアメンバー採用の支援も強み。1級キャリアコンサルティング技能士。

【担当領域/実績】
専門はPEファンド(バイアウト)、VC、エンゲージメントなど投資ファンド、投資先の経営人材など。20年のエージェント経験で培われた層の厚いネットワークを有し、業界トップから新鋭企業まで数百名に及ぶ転職を支援してきた。水面下で流通する求人案件の提案から、選考対策、希望職種の明確化も含め丁寧な支援を行っている。