PEファンドの中途採用状況

2024-01-15 執筆者:山本 恵亮

今回はPEファンドの募集状況について、現状をお知らせしたいと思います。

年が明け2024年が始まったばかりですが、PEファンド各社での募集は引き続き活発です。
最近の主なトピックスは次の3点です。

1)海外から日本に進出する外資PEからの募集が発生
2)主要PEファンド50社以上でジュニア層を中心に募集中
3)うち15社超でVP以上の中堅・シニア層の募集あり

本コラムでは具体的な社名など詳細は記載出来ず漠とした情報で恐縮ですが、上記3点についてそれぞれ簡単に説明します。

1)海外から日本に進出する外資PEからの募集が発生

新たに日本に進出を予定している外資PEからの東京拠点立ち上げメンバーの募集や、進出済みのPEがチームビルディングするための募集が発生しています。
東京拠点が0名の欧州系PEからのシニアとジュニアそれぞれ1名ずつの募集や、現在2~3名の体制である欧州系や米系のPEが中堅、ジュニアを募集するというものなどがあります。

2)主要PEファンド50社以上でジュニア層を中心に募集中

  外資ラージキャップPEなどが10社以上、国内の主要独立系PE約10社、商社系や金融機関系、政府系などで約10社、ミッドスモールやスモールキャップのPEが約20社、そして新規立ち上げや新設に近いステージのPE5社以上などで募集があります。

3)15社超でVP以上の中堅・シニア層の募集

外資PEで約5社、国内系PE約10社で中堅以上のクラスを募集しています。

このように、PEでは昨年から引き続き活発な採用活動が継続しています。ただし、PEの選考は大変セレクティブですので、しっかりと準備をした上で応募することが大切です。
そのために必要なことは、PEの仕事を理解することと自己理解です。
詳しくは、先月出版したPEキャリア本『コンサルが「次に目指す」PEファンドの世界』(https://www.amazon.co.jp/dp/4295408980/)に記載しておりますので、まずご一読頂くことがPEへの転職活動の第一歩になると思います。

また、弊社にご登録をされている方や、これからご登録される方には、弊社のコンサルタントから丁寧にPEへの転職についてご説明させていただき、内定獲得に向けてご支援いたしますので、ご遠慮なくご相談下さい。

取締役山本 恵亮 / Keisuke Yamamoto
【経歴】
同志社大学商学部卒。大手人材サービス会社にて金融とIT業界を担当後、渡米。在米のコンサルティング会社で、人材採用支援、人事コンサルティング、そして新規事業の立ち上げを事業開発マネージャーとして推進し、北米での事業拡大に貢献。2004年4月アンテロープ参画、翌年同社取締役。PEファンド(バイアウト)を中心に、VC、M&A、コンサル、投資先企業の経営人材、また組織立ち上げ期におけるコアメンバー採用の支援も強み。1級キャリアコンサルティング技能士。

【担当領域/実績】
専門はPEファンド(バイアウト)、VC、エンゲージメントなど投資ファンド、投資先の経営人材など。20年のエージェント経験で培われた層の厚いネットワークを有し、業界トップから新鋭企業まで数百名に及ぶ転職を支援してきた。水面下で流通する求人案件の提案から、選考対策、希望職種の明確化も含め丁寧な支援を行っている。