2010年の転職マーケットにむけて

2010-01-18 執筆者:山本 恵亮

早くも新年が明け2週間が経過しました。
今年も志ある皆様の成功を支援すべく精進したいと思います。

さて、100年に一度と言われる不況という言葉が耳に馴染んだ昨今ですが、希望に燃える皆様にとっては、そろそろ聞き飽きておられるのではないでしょうか。

すでに昨年3月に米国の金利は下げ止まり、株価は反転し1年間上昇しました。過去の経済状況を振り返りますと米国経済が4年のサイクル(2年上昇し、2年下降する)で浮き沈みを繰り返す形の中で典型的な上昇パターンとなっています。

標準的な考え方としては今年1年は米国の株価については強気との考え方となります。またアジアに目を移せば、中国をはじめ地域の経済は成長を続けています。その中で日本経済だけが停滞をしており、日本社会では将来に対する不安等からどんよりムードが漂っているという見方もあります。

確かに、2014年に団塊世代の先輩方の退職がピークを迎えることに象徴される労働人口の減少、国家資本の減少(国の借金と国民の資産が同等水準=原資が無くなり国として積極的な投資が難しくなった)、技術競争力の低下(高付加価値の最先端技術力は勝ち取っているものの、日本経済全体を牽引するには馬力不足であること)など、日本の経済力が徐々に弱まる信号は出ています。

ただ、志ある我々は、その悲観的ムードを甘んじて受け入れているのでしょうか。もちろん私はそうではありませんし、私がお付き合いをさせて頂いている各分野で日本最高水準と言い得る人々は、高度成長期の先輩方と変わらぬ情熱を持って日々努めておられる方も多いと思います。「日本をどうするかということに拘り続けたい」、「日本経済のインフラを支える人材になりたい」、「日本を支える中小企業の発展を支援し、ひいては地域経済の発展に貢献したい」といった言葉は私がここ最近でお聞きした転職相談を受けた方々の本音です。これらの人々は、この想いを実現する為に日々全力で生きておられます。

このような志ある善人が、この日本には多数おられるということを実感出来ていることは、私がこの仕事をしているからこそ感じられることであり、感謝しております。そのような志の高い皆様の歩みに伴走し、成功を支援させて頂くことが私の使命であることを肝に命じ、今年も心して行きたいと思います。

取締役山本 恵亮 / Keisuke Yamamoto
【経歴】
同志社大学商学部卒。大手人材サービス会社にて金融とIT業界を担当後、渡米。在米のコンサルティング会社で、人材採用支援、人事コンサルティング、そして新規事業の立ち上げを事業開発マネージャーとして推進し、北米での事業拡大に貢献。2004年4月アンテロープ参画、翌年同社取締役。PEファンド(バイアウト)を中心に、VC、M&A、コンサル、投資先企業の経営人材、また組織立ち上げ期におけるコアメンバー採用の支援も強み。1級キャリアコンサルティング技能士。

【担当領域/実績】
専門はPEファンド(バイアウト)、VC、エンゲージメントなど投資ファンド、投資先の経営人材など。20年のエージェント経験で培われた層の厚いネットワークを有し、業界トップから新鋭企業まで数百名に及ぶ転職を支援してきた。水面下で流通する求人案件の提案から、選考対策、希望職種の明確化も含め丁寧な支援を行っている。