Antelope Summary Report

[Antelope Summary Report No 63]転職市場で歓迎されるグローバル人材とは

2011.05.25

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Antelope Summary Report ≪No.63≫
~Short Report~

2011年5月25日(水)
アンテロープキャリアコンサルティング株式会社
http://www.antelope.co.jp/r.cfm?site=as240

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【 Short Report by コンサルタント 佐藤 史子 】

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 2011年の第一四半期、日本企業による海外企業の買収件数は、昨年同期より
15%増加したとのデータがあります。グローバル化戦略はM&Aにとどまらず、
外国人採用や社内公用語を英語にするなど、内側から変えていく取り組みをす
る企業も増えてきました。
今回はそのトレンドの中、どのような人材が評価されるかについてのレポート
です。

 筆者のコンサルタント佐藤は、トップティア戦略ファームから総合系まで、
コンサルティング業界を幅広く担当。各企業への深いヒアリングで得る情報と
適正な応募タイミングを計る粘り強いフォローで、ご登録者様の志望業界への
ご転職を成功に導いています。

佐藤とのキャリアミーティングをご希望される方は、記事下のURLより
お申込み下さい。


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┃★  転職市場で歓迎されるグローバル人材とは
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 3月の東日本大震災から早いもので2か月半が経ちました。震災発生直後、
採用企業の臨時休業などに伴って一時的には止まっていた採用環境もすっかり
落ち着きを取り戻しています。
 被災地で未だ不自由な思いをされている方々が一日も早く元の生活を取り戻
されることを強く願うところではありますが、転職市場に関して言えば、幸い
今のところは震災発生前とほぼ変わらない状況で選考が継続されております。

 コンサルティング業界に関して申しますと、震災発生が各社の採用ニーズを
直撃しなかったのは、各ファームのクライアントである大手企業のグローバル
化が進み、コンサルティング案件の中でも、海外展開を支援するものの割合が
増えていたことも理由の一つにあるようです。製造や研究開発の拠点を海外に
移したり、海外の市場を取り込むために現地の企業を買収するような動きが加
速しているのは連日の新聞報道の通りですし、震災を契機にバリューチェーン
を海外に広げて行く動きはますます盛んになり、それを支援するコンサルティ
ングファームへのニーズもさらに高まって行くと考えられます。

 各コンサルティング会社はこのような動きに対応するため人材の確保に力を
入れて来ました。ファームによっては企業の新興国展開を支援する専門のチー
ムを立ち上げて人材を積極採用したり、中国や韓国など特定のエリアで勤務経
験を積んだ方をピンポイトで探したりしています。コンサルティングのテーマ
も、例えば海外展開にあたっての進出先の市場や競合の調査分析、海外の会社
とM&Aを行う際の統合戦略の立案や効果の分析、統合後の人事組織や報酬制
度の再設計、バラバラであったITシステムの統合など、戦略・業務・人事・
ITなど各領域にわたっており、関連する分野でのご経験をお持ちの方へのニ
ーズが高い状況が続いています。

 では、こうしたグローバル化に対応できる人材として転職市場を勝ち残って
行く際に、どのような経験や能力が評価をされるのでしょうか。

 高い英語力をお持ちであったり、英語以外の第2外国語(特に中国語や韓国
語などアジア圏の言語)が出来ることは当然プラスになります。コンサルティ
ングファームでのご経験や事業会社での海外戦略やM&Aなどをご経験をされ
ていることも、企業からの採用要件として目に付くところです。
 ただ、これらの職能としてのスキルはもちろんなのですが、外国人のクライ
アントや自社の海外オフィスのメンバーと一緒にプロジェクトを進めて行くた
めのコミュニケーション能力は何より大切な要素と言われます。よく各ファー
ムで採用を担当されている方からも「プロジェクトの中で海外オフィスと連携
する場合、お互いに英語が母国語でないメンバー同士でのコミュニケーション
になる場合も多い。流暢な英語力よりも、異文化でコミュニケーションの前提
が異なるメンバーの中で、臆せず論理的に自分の考えを発信できる能力を優先
したい」とのお話をよく耳に致します。
 英語は多少ブロークンであっても、このように多様な文化の中でご自身の考
えや議論を深めて行けるマインドの方であれば面接で評価されて合格に到るケ
ースもあります。

「帰国子女ではないから」、「ビジネスレベルの英語力がないから」と、コン
サルティング業界への転職を諦めていた方も、これを機会にぜひ我々のような
エージェントを通じて転職市場の状況をリサーチし、ご検討をいただければと
思います。

 
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