華やかに見えるコンサルタント、でもその働き方の実態は…
「コンサルタント」と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか。クライアントである一流企業の経営陣に対してアドバイスを行う知的な仕事、年収が億を超える仕事など、華やかな印象がある一方で、その仕事ぶりが非常にハードであることも知られています。ここではコンサルタントが激務といわれる理由とコンサルタントのワークライフバランスの実態について、具体的な業務内容を交えながら解説していきましょう。
多くの時間を占める「資料作成」や「ミーティング」
コンサルタントの仕事の中で多くの時間を占めるのが資料作成です。クライアントとの打ち合わせが入っていない時は、情報収集や分析、プレゼン資料のブラッシュアップなど、ミーティングで使用するための資料作成を行います。
この資料はクライアントに直接見せるものなので“完璧な資料”でなければいません。作成した資料はマネージャーやパートナーといった上長による厳しいチェックを受け、幾度の修正を経て完成します。パートナーは非常に多忙なので規定の就業時間内に資料を確認することがままならず、深夜に修正指示が来るケースも珍しくありません。プレゼンまでに時間がない時はメンバー総出で朝まで資料を作り直します。
クライアントとのミーティングは会議というよりは発表に近く、プレゼン資料をもとに口頭で補足を行いながら進めていきます。クライアントの意向はすでにプロジェクト開始時のキックオフミーティングで確認できているためです。ただし、このミーティングの際に新しい情報が得られたり、分析内容が間違っていたりする時は臨時のミーティングが発生する場合があります。たたでさえ少ない時間をさらに削らなければならず、プライベートに充てる時間はどんどん減っていきます。
クライアントとの関係構築
クライアントとの関係構築は、特に実行支援系の業務にあたるコンサルタントにおけるもっとも重要な仕事の1つといえるでしょう。
コンサルティング業務によくある問題として、経営陣とのコンセンサスを得ていたとしても、現場の協力が得られないというケースが挙げられます。どんなにすぐれた改善案を提示したとしても現場サイドから「自分たちだけでちゃんと経営できているのだからコンサルティングなんて必要ない」というように突っぱねられてしまうと意味がありません。
クライアントとの信頼関係がしっかりと築けていれば衝突を回避できるだけではなく、分析に必要不可欠なデータなどのやりとりもスムーズに行うことができるでしょう。そこで、喫緊のタスクのありなしに関わらずこまめに現場へ足を運び、信頼関係の構築を図るコンサルタントも多いようです。
知識を習得する時間
すでに特定の分野で実績を積んでいるコンサルタントがいた場合、その分野を中心としたアサインがなされるのが一般的です。しかし、一方でコンサルタントの仕事はプロジェクトワークなので、ひとつのプロジェクトが終わったら次はまったく内容の異なるプロジェクトにアサインされるという場合もあります。特に戦略系ファームでは、まったく予備知識がない業界のコンサルティングを担当するケースも少なくありません。
未知の業界を担当することになった時、コンサルタントは関連書籍や業界紙などを片っ端から集めて読み込み、必要な知識を習得することから始めます。個社ごとの業務内容について詳しいヒアリングを行うのは当然ですが、その際に業界の基本的な質問ばかりを聞くとクライアントが不安を感じ、信頼関係を築くにくくなります。短期間のうちに業界のプロを相手に渡り合わなくてはいけないわけですから、インプットの時間は必然的に長くなります。
長時間働くことが評価されるわけではない
これまでコンサルタントが忙しい理由について解説してきましたが、コンサルタントの仕事は長い時間を働くことではなく、契約期間内にクライアントの期待値を充足させるだけの結果を導き出すことではじめて評価されます。当然、イシューに対して「ベストの解を模索する」という姿勢は不変ですが、具体的な働き方という点ではかつてよりも柔軟になっているのが最近のコンサルティング業界全般の傾向です。積極的にモバイルとビデオ会議を活用して物理的な距離の問題をクリアしたり、時短勤務も含めフレックスな就業環境を準備したりするファームが増えています。転職する際にはそうしたサポート体制に注目してみてもよいでしょう。
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監修:アンテロープキャリアコンサルティング この記事は、アンテロープキャリアコンサルティング株式会社が監修しています。 コンサル業界・金融業界への転職に役立つ情報を発信しています。 |
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