世界4大会計事務所(Big 4)の一角として知られるKPMG。そのコンサルティングファームであるKPMGコンサルティングは、日本市場においても独自の存在感を放っています。
就職・転職活動やビジネスパートナーの選定において、「KPMGならではの特徴は何なのか?」という疑問を持つ方は少なくありません。この記事では、KPMGコンサルティングの強みや組織文化、他社との違いを専門的な視点から詳しく解説します。
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1.KPMGコンサルティングの会社概要
KPMGコンサルティングは、監査、税務、アドバイザリーの3つの分野でサービスを提供するKPMGジャパンのメンバーファームです。まずは、基本となる会社概要から見ていきましょう。
正しい読み方と本社所在地
KPMGとは、創設者4名の頭文字(Klynveld、Peat、Marwick、Goerdeler)を取ったもので、読み方は「ケーピーエムジー」です。
日本における拠点であるKPMGコンサルティング株式会社の本社は、東京都千代田区大手町に位置しています。
| 項目 |
内容 |
| 読み方 |
ケーピーエムジー |
| 本社所在地 |
東京都千代田区大手町1-9-7 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー |
| 設立 |
2014年7月(現在の法人形態として) |
参考:KPMGコンサルティング公式情報
従業員数と国内拠点の展開
KPMGコンサルティングは、Big 4の中では比較的後発の法人ですが、急速に規模を拡大しています。
- 従業員数:約1,600名(2024年現在)
- 国内拠点:東京本社のほか、大阪、名古屋にも拠点を構え、地域企業の変革を支援しています。
少数精鋭のプロフェッショナル集団として、質の高いコンサルティングを提供しているのが特徴です。
グローバルにおける組織の役割
KPMGは世界143の国と地域に展開し、約27万名以上の人員を擁するグローバルネットワークです。
KPMGコンサルティングは、この広大なネットワークを活かし、日本企業の海外進出やグローバルガバナンスの構築を支援しています。単なる日本国内のコンサルティングにとどまらず、世界基準の知見を即座に提供できる体制が整っています。
KPMGコンサルティングの基本的な特徴
KPMGコンサルティングは、Big 4のグローバルネットワークを活かしながら、日本企業の変革を支援するプロフェッショナルファームです。監査法人系のルーツを持つため、リスク管理やガバナンスに強みがある点も特徴です。
2.KPMG独自の強みと特色
競合他社と比較した際、KPMGコンサルティングが最も強調するのが「攻めと守り」のバランスです。
攻めと守りのコンサルティング
KPMGコンサルティングの最大の特徴は、「攻め」と「守り」の両輪で企業の成長を支援する点にあります。
デジタルトランスフォーメーション(DX)や新規事業立案、M&A支援など、企業の収益拡大を目的とした支援です。
リスクマネジメント、コンプライアンス、サイバーセキュリティ、内部統制など、企業の持続可能性を高める支援です。
この2つの領域を切り離すのではなく、融合させて提供できることがKPMGの大きな強みです。
経営理念の6Pillars
KPMGコンサルティングでは、組織の柱として「6 Pillars(シックス・ピラーズ)」という戦略的フォーカス領域を掲げています。
6つの重点領域
Pillar 1
Strategy & Operations
経営戦略の策定から実行支援までを担います。
Pillar 2
CFO Advisory
財務・経理部門の高度化を支援します。
Pillar 3
CIO Advisory
IT戦略やデジタル基盤の構築を推進します。
Pillar 4
Supply Chain & Operations
サプライチェーンの最適化を図ります。
Pillar 5
Customer & Analytics
顧客体験の向上とデータ活用を支援します。
Pillar 6
People & Change
組織・人事制度の変革をリードします。
これらの領域が有機的に連携することで、複雑な経営課題に対して包括的なソリューションを提示しています。
リスク管理と戦略の融合
多くのコンサルティングファームが「戦略」に特化する中で、KPMGは監査法人系のルーツを活かしたリスク管理能力に定評があります。
不確実性の高い現代において、リスクを無視した成長戦略は危険です。KPMGは、潜在的なリスクを予見しながら、それを成長の機会に変える戦略を立案します。この「リスクを味方につける」アプローチは、クライアントから高い信頼を得ています。
KPMGの強みを整理すると
- 成長支援とリスク管理を同時に扱える
- 6 Pillarsに基づき、幅広い経営課題に対応できる
- 監査法人系の知見を活かし、ガバナンスやリスク領域に強い
- グローバルネットワークを活用し、海外案件にも対応できる
KPMGの特徴を理解することは、志望動機や面接対策にも直結します。
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3.他のBig4コンサルとの比較
デロイト、PwC、EYといった他のBig 4と比較して、KPMGはどのような立ち位置にあるのでしょうか。
デロイトやPwCとの違い
デロイト トーマツ コンサルティングやPwCコンサルティングは、日本国内で数千名規模の従業員を抱える巨大組織です。
| 比較対象 |
主な特徴 |
KPMGとの違い |
| デロイト |
圧倒的な規模と実行力が強み。 |
KPMGはよりパートナーとの距離が近く、柔軟な対応が可能です。 |
| PwC |
ディールズ(M&A)との連携が非常に強い。 |
KPMGはガバナンスやリスクの観点からのアプローチに独自性があります。 |
| EY |
近年急速に成長しているBig 4系ファーム。 |
KPMGは「攻めと守りの融合」というメッセージがより明確です。 |
EYと比較した際の優位性
EYストラテジー・アンド・コンサルティングと比較すると、KPMGは「攻めと守りの融合」というメッセージがより明確です。
EYも近年急速に成長していますが、KPMGは特にテクノロジーリスクやサイバーセキュリティといった専門領域において、長年の実績と深い知見を持っています。
日本市場における独自の立ち位置
KPMGコンサルティングは、Big 4の中では「後発ながらも急成長している組織」というポジションです。
組織が大きすぎないため、部門間の壁が比較的低く、コラボレーションが活発に行われています。また、グローバルとの連携が非常に密接であり、海外案件に携わるチャンスが多いことも日本市場における特徴の一つです。
Big 4比較で見るKPMGの立ち位置
KPMGは、規模で他社を上回るというよりも、リスク・ガバナンス領域の知見と、攻めの変革支援を融合できる点に特徴があります。組織の成長フェーズにあるため、幅広い案件や部門横断の機会を得やすい点も魅力です。
4.組織文化と市場の評判
働く環境としてのKPMGコンサルティングは、どのように評価されているのでしょうか。
現役社員による社風の評価
社員の口コミや評判を見ると、「真面目で誠実」「プロフェッショナル意識が高い」という声が多く聞かれます。
Culture 1
コラボレーションの文化
個人の成果だけでなく、チームや組織全体での貢献を重視する文化があります。
Culture 2
フラットな組織
若手であっても論理的な意見であれば尊重される、風通しの良い環境です。
Culture 3
誠実なプロフェッショナル性
クライアントに対して真摯に向き合い、品質を重視する姿勢が評価されています。
ワークライフバランスの実態
コンサルティング業界は激務というイメージがありますが、KPMGは働き方改革に非常に力を入れています。
-
リモートワークの活用
多くのプロジェクトで在宅勤務が定着しており、柔軟な働き方が可能です。
-
残業時間の管理
PCのログ管理などにより、過度な長時間労働を抑制する仕組みが導入されています。
-
プロジェクト次第で負荷は変動
プロジェクトの繁忙期には一時的に業務負荷が高まることは理解しておく必要があります。
キャリア構築と昇進の仕組み
KPMGでは、明確なキャリアパスが定義されています。
- 評価制度:半期ごとのパフォーマンス評価に基づき、昇進や賞与が決定されます。
- 研修制度:「KPMG Business School」などの教育プラットフォームが充実しており、専門スキルを磨く環境が整っています。
「Up or Out(昇進するか、去るか)」という文化は以前より緩和されており、長期的なキャリア形成を支援する傾向が強まっています。
注意ポイント
KPMGは働き方改革や長期的なキャリア形成を重視する一方で、コンサルティングファームである以上、成果への期待値は高い環境です。社風の良さだけでなく、専門性を磨き続ける覚悟も必要です。
5.採用選考で重視されるポイント
KPMGコンサルティングへの入社を目指す場合、どのような対策が必要でしょうか。
なぜKPMGかの言語化
面接で必ず問われるのが、「なぜ他のBig 4ではなくKPMGなのか?」という質問です。
回答のヒント
「攻めと守りの融合」というビジョンへの共感や、6 Pillarsに基づいた専門性の追求、あるいは組織の成長フェーズに貢献したいという意図を伝えるのが効果的です。
ワンキャリア等の口コミ傾向
就職活動サイト「ワンキャリア」などの口コミでは、選考プロセスにおいて「論理的思考力」と「誠実な人柄」の両面が見られているという傾向があります。
選考で見られやすいポイント
- ケース面接:論理的な構造化能力を問うケース面接が実施されることが多いため、十分な対策が必要です。
- カルチャーフィット:KPMGのバリュー(Integrity, Excellence, Courage, Together, For Better)を体現できる人物かどうかが重視されます。
求める人物像と選考対策
KPMGコンサルティングが求めるのは、単に頭が良いだけでなく、「クライアントのために真摯に行動できる人」です。
Point 1
自律的な行動力
指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ、解決に向けて動く姿勢が求められます。
Point 2
高いコミュニケーション能力
複雑な事象を分かりやすく伝え、周囲を巻き込む力が不可欠です。
選考対策としては、自己分析を深め、自身の経験がKPMGのどの領域(6 Pillarsなど)で活かせるかを具体的に整理しておくことが重要です。
KPMG選考前に整理したいこと
- なぜBig 4の中でもKPMGなのか
- 「攻めと守り」のどちらに自身の経験を活かせるか
- 6 Pillarsのうち、どの領域に関心・経験があるか
- KPMGのバリューと自分の行動特性がどう重なるか
6.まとめ
KPMGコンサルティングは、「攻めと守り」を高い次元で融合させた独自のコンサルティングスタイルを持つ企業です。
Big 4の中でも、誠実な社風とグローバルネットワークの強みを活かし、企業の変革を足元から支える姿勢が評価されています。就職・転職を検討している方は、この「バランスの良さ」と「成長性」を念頭に置いて、自身のキャリアプランと照らし合わせてみてはいかがでしょうか。
参考:KPMGジャパン公式情報
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早稲田大学商学部卒。大手人材エージェントにて、主に国内大手企業を中心に消費財メーカー、不動産、IT等、幅広く担当しキャリア採用に関するコンサルティングを実施。事業企画や経営企画等のバック・ミドルオフィスのポジションにて大手事業会社へのご支援実績も多数。IT領域への支援にも強みを持ち、これまで累計400名以上の転職支援に携わる。
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その後、プロダクト開発部門にて新規サービス企画に携わり、HR関連のプロダクト開発に尽力。キャリアに前向きに取り組む個人の方の長期的なキャリア支援に従事したいという考えからアンテロープキャリアコンサルティングに参画。コンサルティング業界担当。コンサルティングファーム全般(戦略・総合・シンクタンク・IT・ブティックなど)を担当。これまでの経験を活かし、第二新卒や事業会社(CxO、経営企画、M&A、ファイナンス、ITなど)へのポストコンサルの方々の事業会社の支援にも強みを持つ。
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