私たちのやりがい

2012-01-26 執筆者:小倉 基弘

年明けの先日、2005年に弊社の紹介でバイアウトファンドにご入社された方より連絡をいただきました。既にご入社されてから6年以上が経ち複数の投資案件を経験しプロモーションされた後に大手事業会社のM&A部門に再度転職をされたそうです。バイアウトファンドでの機会を存分に活かしステップアップを図られたわけですが、ご本人からは当時のファンドへの紹介が今日のキャリアへ繋がったとして感謝のお言葉をいただきました。
また、年末にあるファンドが投資している企業のCEOにお会いしました。2年前に弊社がそのポジションにご紹介させていただいたのですが、その方がCEOに就任されて以来、業績が急回復されており溌剌と話をされる姿を拝見し、良い機会提供ができたのかもしれないと感じました。

私たちの仕事は転職自体の斡旋を成功させるのが目的と見られがちですが、一番私たちが充実感を得られ、やりがいを感じるのは私たちの紹介で転職された方々が3年後、5年後、さらにもっと後にその機会を活かして活躍されているのを知るときです。また、当時の機会提供に対して感謝のお言葉をいただくときでもあります。

自分たちの仕事に誇りと自信を持ち、私たち自身が高いモチベーションを持って働き続けるためには、この仕事の本来あるべき姿、「一人ひとりの向上心を持ったビジネスパーソンの自己実現の為の機会提供をする」という基本を常に忘れず実行してゆくことが大切です。

転職が決まるそのときだけではなく、良い機会を提供させていただき、その後その企業で長期に渡って活躍していただくことが私たちのキャンディデイトにとっても望ましいことであり、それこそが私たちのやりがいと一致するところでもあります。そして、このことを愚直に自分に厳しく実行してゆくことが、果ては私たちエージェントの自己実現につながってゆきます。

キャリアを模索する中で壁にあたっている方々も沢山いらっしゃる昨今ですが、今年も一人でも多くの方のお役に立てるようサービスの改善を続け、ひとつでも多くの「ありがとう」をいただけるよう努力してゆきます。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。