Candidate First

2007-08-31 執筆者:小倉 基弘

当社の価値観、行動指針を簡潔に表現しているものに「コアバリュー」というものがあります。

順序は特に決めていませんが以下の7つになります。

・Candidate First

・Teamwork

・Professionalism

・Integrity

・Leadership

・Value Creating

・Frontier Spirit

多くは他の企業でも重視されていることかもしれませんが、このうちCandidate Firstについては当社特有のものかもしれません。

私たちのビジネスモデルは簡単に言えば、求職者(Candidate)を企業にご紹介し、成約すれば企業からご紹介手数料をいただくという仕組みです。つまり売上は企業側からのみ入るのです。そのため、企業寄りでビジネスが進められる傾向があります。そして結果的に企業のニーズに出来るだけ応え、求人ニーズにあった人材を説得してでもご紹介していくことになるのです。もちろん企業ニーズに応えていくことは必要であると思いますが、転職マーケットにおいて本質的に大切なのは「個人の意向」、「個人の将来に対するビジョン」なのです。

私たちは極力、個人の意向に沿ってビジネスを進めていこうと考えています。つまり個人の中長期的なキャリアビジョンに沿って企業、ポジションを紹介します。そして当社からご紹介させていただいた案件で内定を取られても、同時に他社経由、自己応募にて内定を取られた案件と比較し後者の方がより将来のビジョンに沿ったものであれば、積極的にその方向にいかれることをお奨めすることが大切なのです。

目先の利益に惑わされれば、そのCandidateとのお付き合いは一過性のものになってしまい、長期的には私たちの利益も損なわれるのです。

長期的に考えればわかることですが、最終的に個人側が満足を得られるサービスが提供できれば、企業側も満足し、それによって当社にも大きなやりがいと利益が得られるのです。

Candidate Firstが実行されるためには

・Candidateの中長期的なキャリアビジョンの共有

・精度の高い企業情報、求人情報の収集

・転職後の長期的なサポート

すべてが必要です。

エージェントビジネスではCandidate Firstがとても大切です。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。