キャンディデイトとの長期的なリレーションシップ

2007-09-30 執筆者:小倉 基弘

キャンディデイトとの長期的なリレーションシップを構築することはエージェントビジネスにとって重要なことであり、また職務を遂行していくうえでもやりがいともなるところです。

エージェントビジネスはとかく転職が決まるまでが大事なプロセスと見られがちですが、それは目先の話であり、本質的に重要なのは長期的に個人のキャリアデザインをフォローしていくことなのです。

特に転職後は、以下のことが大切になってきます。

■ 転職先企業へ定着していくためのフォロー

■ 人間関係構築、パフォーマンス向上等のコーチング

■ ジョブマーケット情報の定期的なアップデート

■ 将来のステップアップ時でのアドバイス

このような形でキャンディデイトの方々と定期的にコミュニケーションをとることによって、個々の信頼関係も深めることができ、有益な情報を提供していただくことができるようになるのです。

地道にこの行動を継続していくことによって、向上心を持った優秀な方々との広範なネットワークができあがり、私たちの情報源も広がり、人材ネットワークのハブとなることができるのです。

その結果、キャンディデイトの方々にも貴重な情報が提供できるようになるのです。

このネットワークは私たちがエージェントとして職務を遂行していくうえでも、また一個人として向上心を持って成長していくうえでも有益なリソースとなります。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。