給与制度についての考え方

2007-11-14 執筆者:小倉 基弘

当社の給与制度についてお話をしたいと思います。通常、自社の給与制度についてWebで公開するようなことはないかもしれませんが、隠すほどのものでもありませんし、何よりも当社のメンバー、今後当社を志望される方々に対してアンテロープのポリシーを認識していただくために掲載いたします。

報酬システムというものは、それ自体は評価システムとは違うものですが、実質、その所属する組織の中で支払われる賃金体系の表れであるため、その組織のポリシー、価値観を体現しているものと同一視されがちです。

システムの設計いかんによっては所属しているメンバーに対してうまく動機付けができたり、場合によっては組織が考えている方向とは違う方向に動機付けを行ってしまう可能性があります。

理想としては、私たちがビジョンとしている「信頼のおけるハイエンド層向けジョブマーケットの創造」、またコアバリューとして価値を置いている「キャンディデイトファースト」が常に意識されるよう設計できると良いのですが、現時点では、まだそういった定性的なものを定量的な報酬に転換できていないのが実情です。

そのうえでアンテロープが現状、この報酬システムによってメンバーの方々に求めているものは

・個人としてのProfessionalism

・組織としてのTeamwork

なのです。

もう少し具体的に言いますと、

・個人としては自身でコミットしたミッション(定量的、定性的)に対するパフォーマンスに責任を持つ。

・組織及び、他のメンバーの成長に貢献する。

ことが求められているのです。

現状の報酬システムの構成は

1.基本給

2.個人パフォーマンス給与(コンサルタントの方のみ)

3.企業パフォーマンス給与

4.決算賞与

の4つの部分から成り立っており、個人のパフォーマンスが反映される額と組織全体のパフォーマンスが反映される額のおおよその比率は35:65になっています。

いずれにしろ完全なる報酬システムはなく、アンテロープの報酬システムも2つのポリシー、価値観が認識していただけるよう設計していますが、もちろん未完成のものです。また当然、今後、当初述べた

・信頼のおけるハイエンド層向けジョブマーケットの創造

・キャンディデイトファースト

等、アンテロープが目指している姿、価値を置いている考え方が反映されるよう改善していくことが必要であると考えています。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。