プライバシーマーク

2008-01-31 執筆者:小倉 基弘

先日、当社でも個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等を認定する、というプライバシーマークを取得することができました。

日常業務の中で感じることは、情報を預ける立場と預かる立場ではその重要性に対する認識のズレが生じているかもしれない、ということです。

私たち人材エージェントは個人の方々から日々、重要な情報をお預かりしてビジネスを行っています。

もし私が転職する立場で、今まで面識がなく名前も聞いたことのないエージェントに対し、そのWebサイトへ名前、住所、電話番号、メールアドレス、職歴、学歴等を登録するとなると、万が一そのエージェントがいい加減に自分の情報を扱ったらどうなるのだろうか、という一抹の不安はあるであろうと思います。

一方で、毎日多くの個人情報を受け取っている人材エージェントは、個人の方々がそういう思いを持って自身の情報を登録しているのだとは考えていないのではないでしょうか。

プライバシーマーク取得そのものによって情報漏洩がまったくなくなるとは思いませんが、取得する過程で、日々の業務の中で注意すべき点が意識でき、また本質的にどうすれば個人情報が保護されるかについても考える良い機会になったことは事実です。

今後は日常業務に即したオペレーションが大事になります。

今回のプライバシーマーク取得の過程では膨大な書類の整理、情報収集が必要になりました。この労をとっていただいた当社アシスタントの八木さん、また協力してくれたメンバーの皆さんに感謝しています。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。