Antelopeのビジョン

2009-12-31 執筆者:小倉 基弘

09年は大変厳しい1年でしたが、この1年を経験して、基本的なことかもしれませんが改めて、今後長期的に成長していくためにアンテロープのメンバーの考え方を統一していくこと、ベクトルを合わせていくことが大切であると強く感じています。

なぜなら組織が長期的に成長していくには、同じ考えを持つもの同志が同じ方向に向かって地道に努力を継続していくことがなければ、社会の大きな変化にも耐えられず、厳しい競争にも勝ち抜いていけないからです。

ビジョン、ミッション、コアバリューについての考え方を再度、メンバー、また今後、当社に入社されてくる方と共有化していきたいと思います。

まず、当社のビジョンからです。ビジョンはあるべきAntelopeの姿です。

「私たちは仕事を通して自己実現を図ろうとする強い成長意欲を持った人材に対し、その機会を長期的な視野で提供し続ける事によって、信頼のおけるハイエンド層向けジョブマーケットを創造し社会の成長に貢献する」

戦後の復興期、先達の努力により創られた、幸運にも高度に発達した社会に育った私たちは、ただ生きていくだけに全力を傾けなくても生活していくことができ、それぞれがそれぞれの可能性を追求して自己実現していくことができる環境が与えられています。

しかしながら、そのような恵まれた社会の中でも自己実現そのものをあきらめてしまっている人が多いこともまた事実です。

幾つかの挫折経験、安定、同一性を求める気質、年を重ねるごとについてくるしがらみ、直面する現実によって夢をあきらめ、自己実現をあきらめているのかもしれません。

また、逆説的ですがめぐまれた状態だからこそ、成長意欲が湧かないのかもしれません。

歴史を顧みれば、人間は驚くほど多くのことを成し遂げ、実現し、創造し常に成長を続けてきています。私たちはその子孫であり、同じようにその成長、進歩を続けていくことができるはずですし、さらに私たちの子孫のためにも成長を持続していかなければならないのです。

社会を進歩、成長させていくために人間一人ひとりができることは、目前の仕事に全力で取組み、成果をあげて社会に貢献することなのです。仕事に真正面から全力で取組むことによって人間は人として成長し、自己実現をしていくことができるのだと思います。

私たちアンテロープはこのように職務に全力で取組むことによって自己を成長させ、果ては社会の成長を牽引していくような人たちのために機会提供を長期的に行い、その過程でいろいろなサービスを考え実現し、有益なジョブマーケットを創造していきます。

私たちは向上心を持った人々に、人生の中で多くの時間を費やす「仕事」「キャリア」を通じて自己実現をしていくお手伝いをしたいのです。自己のキャリアデザインを自律的、創造的に考えることによって、より良い人生が送れるよう、またキャリアについての多様な情報、多様な考え方、多様なサービスを提供し、一人でも多くの方の自己実現を支援したいと願っています。

そして、これらを愚直に実現していくことによって、現状の人材産業の実態、ただ単に職業紹介をする、またポリシーのないハンティング業務が横行している状態から、サービスレベルが高く、信頼性が高く、優秀な人材が多く集まる産業へと進化させていく一助となりたいと強く願っています。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。