Antelopeのミッション3

2010-03-31 執筆者:小倉 基弘

弊社のミッションの3番目は以下になります。

「共通のビジョン・価値観を持ち、チームとして成長していく文化を醸成する」

人それぞれが個人としての考え、価値観、人生の目標があるのは当然のことですが、組織の中でそれぞれがそれぞれの考えに基づいて行動してしまったらどうなるのでしょうか。

スポーツにおいても個々人がそれぞれ個人タイトルを目指しているチームよりも、全メンバーが一丸となって勝利を目指しているチームの方が最終的に良い結果を出すのではないでしょうか。

同様に企業組織においても全社員が共通の価値観、ポリシーを持って一つの目標に突き進んでいくことが良い結果を出し、企業として力強く成長していくものだと思います。

組織を構成する全メンバーがベクトルをそろえて進むべき方向に着実に向かえば驚くような結果が得られるのです。

ただし、当然ですがビジョン、価値観が現実に組織全体で共有され実践されるのはたやすいことではありません。組織のトップが常日頃から率先垂範し、何度も何度もメンバーに話をして納得してもらうことが大切です。ビジョン、価値観を決めたからとか、それを社内に掲げたからとか、それを基に評価制度を作ったからとか、そういうことだけでは真にメンバー一人ひとりの心の中には浸透していきません。

行動で示し、繰り返し話すことでやっと伝道者がひとり、またひとりとでき、果てはそれが組織の文化になるのだと思います。ビジョン、価値観が共有されるためにはマネジメントとメンバーとの双方向の頻繁なコミュニケーションが必要なのです。

また、組織としてはたとえ一人でもビジョン、価値観に対してベクトルが合わないメンバーがいることを許してはいけないと思います。もしそういうメンバーが一人でもいれば、その人が他のメンバーに悪影響を与えてしまうのです。「別に違う考えでも良いのだ」と思ってしまう。これは絶対にあってはならないのです。

もちろん個人の立場としては、自分自身のポリシーに合っていない組織では働くべきではありません。現代は職業選択の自由が個々人にあり、星の数ほど企業組織が存在する中で、自分の価値観に合っていない組織で働くことほど自分を堕落させることはないからです。

組織内に同質の文化を創りあげていくことは忍耐がいり、永く時間のかかることですが、組織が長期間に渡って力強く成長していくためには絶対に必要なことなのです。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。