Antelopeのコアバリュー3

2010-10-31 執筆者:小倉 基弘

・プロフェッショナリズム

のふたつめ「パフォーマンス」について説明します。

ここで言うパフォーマンスは「結果」そのもののことではなく、その「原因」「プロセス」のことを表しています。アンテロープでは「結果」はもちろん大切ですが、その「プロセス」がいい加減であってはならないのです。正しいプロセスにプロフェッショナルとして強いこだわりを持ち、結果を追求していくことに価値をおいています。

以下ではアンテロープ内で評価されるプロセス、結果を出す行動について説明しています。

・深い信頼関係の構築

私たちの日常の行動の基本として、キャンディデイト、クライアントとの長期的な信頼関係を構築していくことは大変重要なことであると考えています。単に表面的な情報を取得して仕事をするのではなく、相手と深い信頼関係を構築して正確で希少価値の高い情報を取得して、それに基づき仕事をしていくことが必要なのです。

・情報の取得及び共有

上記の「深い信頼関係構築」を基礎として私たちのカバーしている業界、企業、人的ネットワークの情報を取得し、それを社内で共有していくことによって組織としてのパフォーマンスが上がり、最終的にはキャンディデイト、クライアントにより良いサービスが提供できるようになるのです。

・アイデア、価値の創出、カイゼン

長期的に成長していく組織は日々、問題点を解決し、何かしらの価値を創出し、業務をカイゼンしています。組織の利点は複数の考え方の違う人間同士が集まって意見をぶつけ合って、問題を解決していくことです。その企業が提供しているサービス、社内のオペレーションが完璧になることは永遠になく、常にカイゼンが必要なのです。例え1%であったとしても前日より何かのカイゼンが行われ続ければ、短期的にはわからないかもしれませんが、長期的に観れば驚くほどの成長を遂げ、最終的に想像を超える成果を得ることになるのです。

・事前準備

当然の事であるかもしれませんが、キャンディデイトとの面談、クライアントとの打合せ、また社内でのミーティングにおいてより良い成果を出すために重要なことは何か、と問われれば、第1に事前準備、第2に事前準備、そして第3も事前準備なのです。この徹底した事前準備が良い結果を導いてくれることは言うまでもありません。

・学習姿勢

私たちの職務は日々、キャンディデイトの職業人生の方向性を決めていくという大変重要で繊細な仕事なのです。この仕事を責任を持って遂行していくためには、常にカバーしている業界の知識、情報を得る努力はもちろん、人事労務上の知識、キャリアデザインに関わる知識情報、コミュニケーションスキル、コーチングスキル、語学等多くの事を継続的に学習していかなければなりません。

・外部への対応

1985年、スウェーデン人経営者、ヤン・カールソン氏が書いた「真実の瞬間」The Moments of Truthでは、従業員が顧客と接する最初の15秒間を「真実の瞬間」と呼んで顧客対応でもっとも重要な瞬間であると表現しています。私たちがキャンディデイト、クライアント、外部の協力業者等すべてのステークホルダーと接する瞬間、それが電話での対応、メールの文面、実際の訪問による挨拶、いずれであっても最初の数秒で相手に与えるアンテロープという会社の印象が決まってしまうのです。そしてその小さな始まりが最終的なパフォーマンスに大きな影響を与えることを強く認識していなければならないのです。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。