Antelopeのコアバリュー4

2010-12-31 執筆者:小倉 基弘

・プロフェッショナリズム

の最後の項目「規律」について説明します。

組織には自由(主体的)な部分と規律が並存しています。自由すぎて規律がなければ放縦になり、規律が強すぎて自由がなければ専制になります。

現状のアンテロープではあまり細かい規則を設けず、個々のメンバーの主体性に任せて組織を運営しているため、メンバー各人が一定の規律を持って行動しなければ組織の統制は保たれなくなってしまいます。また、個人として考えても自己規律を持って日々の生活を送っている人は、周囲からの信頼を得て仕事でパフォーマンスを出し続けていく基盤が出来上がるのです。

アンテロープでの規律の基礎は、あまりにも基本的なものであるので言うまでもない事ですが以下の事柄になります。

自己管理、時間厳守、身だしなみ、公私の分離、個人情報管理。

自己管理は、常にベストな状態で職務を行うために、健康面、精神面、生活面を自分自身でコントロールしていくことが強く求められるのです。

時間厳守は社内、社外で最低限の信頼を得るために約束の時間を厳守することが当然の事ですが必要です。

身だしなみはプロフェッショナルなビジネスパーソンとして特に私たちのクライアントが常識としている服装、髪型等、身だしなみ全般に注意を払うことが大切であり、このこと自体は会社の印象、ブランドイメージにも大きく影響するものです。

公私の分離はこれもある意味当然の事ですが、職場、職務に極力、私的な事柄を持ち込まないことが必要です。

そして個人情報管理については、私たちの仕事の性質上、多くの方の個人情報を知り得ることができるため、それを厳格に管理していくことが重要な責務になります。

更にこれらの規律の基礎を超えたモラル、つまり規律、法を超越した倫理観をアンテロープでは求めています。現代では個々人の良心、倫理観はまったく同じものではないかもしれませんが、少なくともアンテロープで働くメンバーはそれぞれが育った環境で両親から教わった、人として正しいこと、悪いことといったプリミティブな原理原則を強く認識して、これは規律の項目にはないから良いとか、法律違反ではないからやって良いのだというような単純な判断をすべきではなく、倫理を基準とすることが必要だと考えています。

そしてもう一段高い概念として、インテグリティを備えることをアンテロープでは理想としています。誠実、高潔、正直、公正の下に行動し、利己主義ではなく、利他主義で仕事を行うことができれば素晴らしい組織になり、それぞれの人生も素晴らしいものになると信じています。

規律、モラル、インテグリティなど真面目くさった、つまらない事柄だと思う人もいるかもしれませんが、こういった考え方を持ち、日々ビジネスを行っていかなければ、社会の中で存続することも長期的な成長をしていくこともできないのです。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。