キャリアコンサルタントのミッション

2012-05-31 執筆者:小倉 基弘

人材業界、とりわけプロフェッショナル向け人材紹介の業界の発展には、その最前線で働いているキャリアコンサルタントの能力アップとその育成が重要です。

弊社としても企業ミッションの第一に以下を掲げています。

「向上心を持つプロフェッショナルに対して、長期的なスタンスで自己実現の為の機会提供を行い、人々の人生を充実したものにする。そしてその努力を継続してゆくことによって、信頼のおけるプロフェッショナル向けジョブマーケットを創造し、社会の成長に貢献する」

上記は正に弊社で働いてくれているキャリアコンサルタントのミッションでもあります。

プロフェッショナルとしてのキャリアコンサルタントとしての理想的な仕事はどのようなものでしょうか。

プロフェッショナル、またはプロフェッショナルを目指している人材にはその人材が属している業界、キャリアのステータス(キャリアの端緒なのか、中盤なのか、仕上げの時期なのか)、場合によっては男性か女性かによっても個別具体的な対応が必要になってきます。

一人ひとりに対してオーダーメイドの対応が必要なのです。

短期的な売上だけを考えて、一人ひとりのニーズを細かく考慮せずにマッチングの数だけを増やしていくような仕事、求人内容を伝達するだけの仕事をしていているのであれば、私たちのようなエージェントは存在価値がなくなります。

少なくとも以下のようなマインド、スキルはプロフェッショナル向けエージェントの私たちには必要なのではないでしょうか。

1. 個人のキャリア構築に対して誠実に正面から向き合って、長期にわたって良い機会提供ができるよう努力を継続していく心構えが出来ている。

2. 担当する分野の専門的な知識を、時事情報も含めて有している。

3. 担当する企業の意思決定者との信頼関係を持っている。

4. 担当する分野の人的ネットワークを豊富に持っている。

5. デジタル的なものだけではなく、アナログ的なマッチング力を備えている。

個人のキャリアデザインをサポートし、入社数年後に「あの時、あの機会提供をしてくれて本当に感謝している」という言葉をもらうために、また企業に人材を紹介し数年後に「あの時、あの人材を紹介してくれたお蔭で今の成長がある」という言葉をもらうために私たちは働いているのです。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。