何故Candidate Firstなのか

2012-06-30 執筆者:小倉 基弘

私たちは個人と企業の仲介者であり、しかもFee(紹介手数料)は企業より発生するため、「企業の成長をサポートしていく」という大義を掲げても良いのかもしれません。

しかし、その構造によって個人の意向を深く考えず、企業側がこの人材がどうしても必要であるから、というニーズのもと、個人を説得して入社させてしまったのでは個人の人生はどうなるのでしょうか。

私たちは個人の人生のほうが企業自体より何百倍、何千倍も大切ではないかと思っています。企業も突き詰めれば個人の集合体です。何万人、何千人もの大企業に比すれば、一個人の人生などちっぽけなものと思われるかもしれませんが、それでも個人の人生のほうが何百倍、何千倍も尊いのです。

アンテロープは一個人の人生の多くを占める「仕事」という自己成長・自己実現の機会提供を行っています。企業の成長も私たちにとっては重要なことですし、ないがしろにするものではもちろんありませんが、上記の理由から、個人の長期的なキャリアデザインをサポートしていくというスタンスをとることに重きを置いています。

このスタイルを貫くことによって、仕事を通して自己成長・自己実現をしようとする個人から信頼を得られると考えています。そういった向上心を持った多くの個人から私たちが支持されるのであれば、翻って企業に優秀な人材を紹介することができるようになります。

結果として、個人のWin、企業のWin、私たちのWinというWinの循環が創られていくのです。この順序が重要なのです。

私たちが対応していく一人ひとりの個人のキャリアに対してチャレンジングな機会提供ができ、それを通して自己成長・自己実現をしていく様を見ることができた時、私たち自身のやりがいが満たされる時でもあるのです。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。