キャリアコンサルタントに必要な専門性

2012-07-31 執筆者:小倉 基弘

弊社のコアバリューの一つ、「Candidate First」、「パフォーマンス」を実現するために必要な事として、キャリアコンサルタントとして「専門性」を身につけることの重要性について説明します。

アンテロープのキャリアコンサルタントとして必要な要件は、カバーする業界、カバーする企業の知識、人脈等を誰よりも身につけることです。

業界の専門性、クライアント企業の詳細な内部情報を掴んでいなければ、WEBサイトや大手のエージェントのようなマッチング量重視のエージェントと何ら変わるところはなく、私たちは消えていかざるを得ません。

キャリアコンサルタントとして自分自身の立ち位置を明確にするためにも、この業界、この企業であれば誰にも負けない知識と人脈がある、というのを持たなければ仕事の内容も薄いものになってしまうのです。

そういった専門性を身につけるためには、書籍、ネット情報を読み込むことはもちろんのこと、業界のセミナー/フォーラムへ積極的に参加する、業界で働いているキャンディデイトとの頻繁なミーティング、カバーしている個別企業への積極的な訪問活動が必要になってきます。

私たちのキャンディデイトは業界のプロフェッショナルであり、プロフェッショナルは業界の専門性を備えたキャリアコンサルタントに相談に乗ってもらいたいと考えるのは当然のことですし、逆に専門性がなく、業界知識、担当企業の内部情報を持っていないコンサルタントには何も期待することができないのです。

日々の貪欲な学習が大切です。

業界、企業の情報を得るためにキャンディデイトとのコミュニケーション量を増やすためには、毎日ランチに行っても良いくらいです。

重要なクライアント企業への訪問頻度も増やすことが必要です。

「このキャリアコンサルタントはこんなことまで知っているのか、こんな人とのネットワークがあるんだ」という驚き、良い意味での裏切りがあれば信頼を得ることができ、仕事の幅、深さも得ることができるようになると思います。

キャンディデイト、クライアントからリスペクトを得るためには情報獲得の努力が必要です。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。