『コンサルが「次に目指す」PEファンドの世界』

2024-01-11 執筆者:小倉 基弘

2023年12月15日にアンテロープキャリアコンサルティングとして初めての書籍を出版いたしました。

出版の目的は2000年前後から発展してきたプライベートエクイティ(PE)業界の内実、職務内容、仕事の遣り甲斐を多くの若い世代に知っていただき、将来のキャリアパスの一つとして考えてもらえることとしたかった、ということになります。

弊社は2002年創業以来、PE業界向けにフロント・ミドル人材の紹介を継続しており、約20年間、PE業界の隆盛と共に弊社も成長させていただいています。

一般的にPEはあまり知られていない業界です。
しかし例えば、東芝の2兆円規模の非公開化、ベネッセのMBO、ビッグモーターの買収等、世間でも話題になっているこれらのニュースはご覧になった方は多いのではないでしょうか。
こういった事象を実質的に動かしているのはPEなのです。

私たちは今回の書籍の中で、20年間の取引で学習した、黒子ではあるが巨大なビジネスを牽引しているPE業界の仕事内容、キャリアパスについてこの書籍で解説しています。
コンサルタント、IBバンカーをはじめとするプロフェッショナルたちが「次に目指す」最高峰の仕事、それがPEファンドであると私たちは考えています。

PEファンドは投資家から資金を集め、企業株式のマジョリティ(51%以上)を取得し、経営権を取り経営改善やガバナンス強化を実施し、最終的に企業価値を上げて売却、もしくは株式公開(IPO)することによってキャピタルゲインを得ることが仕事となります。
企業の経営権を取るということは、資本家的立場になることも意味しており、投資家、投資先の経営者、従業員に対する大きな責任・影響力を持つ一方で、挑戦しがいのある仕事となります。

PEファンドの業界で活躍している人々は、どんな経歴を持ち、どのようなスキルを身につけたのか。
そして、どんな方法でキャリアチェンジしてきたのか。また選考内容、プロセスはどういったものか。

こうした知識や情報をほとんど持っていないビジネスパーソン、これから社会に出ようとしている学生の方々に向けて執筆いたしました。

本書では、ハイエンド人材5万人の転職を支援した私たちが、この知られざるPEファンドの世界を明らかにしています。
知的総合格闘技と呼ばれているPEの業務内容、職位構造、報酬体系、選考基準、そして入社後のキャリアに至るまで、この1冊ですべてがわかります。

野心と向上心を持ち、プロフェッショナル人材を目指しているすべての方々の参考になれば幸いです。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。