仕事の意義

2010-04-18 執筆者:小倉 基弘

先日、急成長しているベンチャー企業で働いている20代後半の方とお話をしました。

その方は大手戦略系コンサルティングファームで経験を積んだ後、将来のマネジメントを目指してそのベンチャー企業に入社されたそうです。

この企業は、この数年の不況下でも事業は伸びており、業容はどんどん拡大しています。創業社長も能力が高く、経営者として見習う点は多々あるようです。

ただ、その企業が提供しているもの、サービスについて本人は最後まで「社会に本当に必要性のあるものなのか」ということについて自分自身を納得させることができなかったようです。

その方は、そのサービスに関連する多くの情報を調べ、多くの雑誌も読んだそうです。最終的にどうしても「本当に社会に必要なもの」とは思えなかった為、転職活動に入られました。

企業というのは収益が無ければ存続してゆくことができません。ただ、収益性が高い=社会の真のニーズでは無いこともあります。

何のために仕事をするのか、ということは自分自身に対する重要な質問です。

仕事を通して社会に貢献し、自分自身を高め、成長させてゆくことが自己実現に繋がり、仕事をしてゆく意義だと思います。

代表取締役小倉 基弘 / Motohiro Ogura
【経歴】
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。

【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。